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【7167】めぶきフィナンシャルグループは+59%!【8334】群馬銀行は+59%!【5830】いよぎんホールディングスは+64%!【8551】北日本銀行は+66%!【8358】スルガ銀行は+74%!
日銀利上げによる「金利がある世界」の到来も背景に、地方銀行関連銘柄が注目を集めています。
地方銀行はメガバンクに比べて金利ビジネスへの依存度が高いため、金利上昇局面では収益環境の改善が期待されますが、国債を多く保有している地銀には注意が必要です。
地方銀行関連銘柄に注目していきましょう!
1.地方銀行関連銘柄とは?

日銀利上げによる金利上昇局面も背景に、地方銀行関連銘柄に注目が集まっています。
1-1.地方銀行とは?
一般的には、本店が所在する府県において最大規模の金融機関を指し、「第一地方銀行」と呼ばれる場合もあります。
株式市場における地方銀行関連銘柄は、上記の定義による地方銀行だけではなく、メガバンク・ネット銀行以外の銀行株全般を指すものとなっています。
地方銀行の中でも、規模が大きい6行(横浜銀行、静岡銀行、千葉銀行、常陽銀行、京都銀行、福岡銀行)は「大手地方銀行」と呼ばれており、中でも横浜銀行・静岡銀行・千葉銀行の3行は「メガ地銀」とも呼ばれます。
地方銀行は、ネット銀行やフィンテックの進展などに取り残されつつあり、今後は地方の人口減少がより顕著に進むため、どうしても衰退イメージが付きまといがちです。
地方銀行にとって重要なキーワードとなっているのは、「地方銀行の再編(地銀再編)」と「金利上昇」です。
大手地方銀行でも、静岡銀行は【5831】しずおかフィナンシャルグループとなり(【8355】静岡銀行は上場廃止)、京都銀行は【5844】京都フィナンシャルグループ(【8369】京都銀行は上場廃止)となるなど、再編による銘柄変更が行われています。
地銀再編を巡っては、SBIホールディングスとりそなホールディングスの動きに注目です。
SBIホールディングスはテクノロジーを生かした地銀再編を展開しており、りそなホールディングスは関東や関西を中心に地銀再編を進めています。
1-2.地方銀行関連銘柄は金利上昇局面で注目される!
地方銀行関連銘柄は、銀行株だけあって、配当利回りが高い銘柄が多い点が特徴です。
マーケットでは、地方銀行関連銘柄は2022年頃から注目されてきています。
その背景にあるのは、金利の上昇です。
米国では、FRBによる米国利上げを受けて2022年から本格的な金利上昇が始まり、日本でも日銀利上げが注目されてきました。
世界中が利上げする一方で、日銀は利上げせず、日米金利差が拡大して急激な円安となってきましたが、2024年3月にはついにマイナス金利の解除を決定し、2024年7月には利上げに踏み切りました。
地方銀行はメガバンクに比べて、預金と貸出金の利ザヤで利益を得る金利ビジネスへの依存度が相対的に高いため、金利上昇局面では収益への影響が大きくなります。
また、インフレと金利上昇が同時に進む場合、企業の設備投資や運転資金の需要が増え、貸出残高が伸びる可能性があるため、中小企業向け融資に強みを持つ地方銀行にとっては融資拡大のチャンスです。
ただ、金利上昇局面は、地方銀行にとってはメリットだけではない点にも注意が必要です。
特に、地方銀行は国債を多く保有しているため、金利上昇によって国債価格が下落すると、大きな評価損が発生するリスクがあります。
金利上昇は地方銀行に必ずしもメリットをもたらすわけではなく、個別の地方銀行によって異なる点を押さえておきましょう。
★注目ポイント1 |
・地方銀行関連銘柄とは、メガバンクやネット銀行を除いた銀行株を指す。配当利回りが高い点が特徴。 ・日銀利上げによる金利上昇局面は、地方銀行が金利ビジネスで利益を得やすくなる一方で、国債を多く保有している地方銀行には注意が必要。 |
2.地方銀行関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄

日銀がマイナス金利を解除した2024年3月から2025年に掛けて、大きく買われた地方銀行関連銘柄を見ていきましょう。
なお、ベンチマークとしては、代表的なメガバンク株である【8306】三菱UFJフィナンシャル・グループは、この期間に終値ベースで+46%(1,524.5円→2,226円)となっています。
2-1.米国利上げ後に上昇した地方銀行関連銘柄!【7173】東京きらぼしフィナンシャルグループなど
日銀がマイナス金利を解除した2024年3月から2025年3月の1年間に掛けて大きく上昇した地方銀行関連銘柄は次の通りです。
・【5830】いよぎんホールディングス:+64%(1,113円→1,829.5円)
・【5832】ちゅうぎんフィナンシャルグループ:+48%(1,188円→1,762円)
・【7327】第四北越フィナンシャルグループ:+59%(2,147.5円→3,415円)
・【7167】めぶきフィナンシャルグループ:+59%(470.5円→748.9円)
・【8334】群馬銀行:+59%(812.8円→1,298円)
・【8337】千葉興業銀行:+56%(1,035円→1,618円)
・【8358】スルガ銀行:+74%(809円→1,414円)
・【8551】北日本銀行:+66%(2,221円→3,695円)
※上昇率は、2024年3月始値→2025年3月21日までの高値の値。

2025年3月21日時点では、長期金利の上昇も好感されて、銀行株はメガバンク・地方銀行ともに高値更新となっています。
ただ、この1年で下げている地方銀行関連銘柄も少なくはありません。
大きく上昇している地方銀行関連銘柄には特に共通点もないため、地方銀行関連銘柄を優先して選択し、メガバンク株よりも大きなリターンを得ようとするのは難しいと言わざるを得ません。
2-2.大手地方銀行株の動向は?
地方銀行関連銘柄の中心銘柄となる、大手地方銀行株の動向は次の通りです。
・【5831】しずおかフィナンシャルグループ:+17%(1,465円→1,720円)
・【5844】京都フィナンシャルグループ:+12%(2,644円→2,962.5円)
・【7167】めぶきフィナンシャルグループ:+59%(470.5円→748.9円)
・【7186】コンコルディア・フィナンシャルグループ:+37%(758円→1,045円)
・【8331】千葉銀行:+25%(1,220円→1,531円)
・【8354】ふくおかフィナンシャルグループ:+20%(3,888円→4,674円)
※上昇率は、2024年3月始値→2025年3月21日までの高値の値。

大手地方銀行株は、長期金利の上昇が好感されて買われている銘柄が多くなっていますが、【8306】三菱UFJフィナンシャル・グループより大きく上がったのは【7167】めぶきフィナンシャルグループのみとなっています。
★注目ポイント2 |
日銀がマイナス金利を解除した2024年3月から2025年3月の1年間に掛けては、長期金利の上昇が好感されて、多くの地方銀行関連銘柄は上昇した。 |
3.地方銀行関連銘柄リスト
銘柄 | 主なサービス |
【5831】しずおかフィナンシャルグループ | 傘下に静岡銀行、大手地方銀行 |
【5844】京都フィナンシャルグループ | 傘下に京都銀行、大手地方銀行 |
【7167】めぶきフィナンシャルグループ | 傘下に常陽銀行、大手地方銀行 |
【7186】コンコルディア・フィナンシャルグループ | 傘下に横浜銀行、大手地方銀行 |
【8331】千葉銀行 | 千葉県の地方銀行、大手地方銀行 |
【8354】ふくおかフィナンシャルグループ | 傘下に福岡銀行・十八親和銀行、大手地方銀行 |
【8334】群馬銀行 | 群馬県の地方銀行 |
【8359】八十二銀行 | 長野県の地方銀行 |
【5830】いよぎんホールディングス | 傘下に四国最大の伊予銀行 |
【8713】フィデアホールディングス | 傘下に荘内銀行と北都銀行、配当利回りが高い |
4.オススメの地方銀行関連銘柄3選!

金利上昇メリット株や高配当株としてもオススメの地方銀行関連銘柄を押さえておきましょう。
【7186】コンコルディア・フィナンシャルグループ
市場 | 東証プライム市場 |
企業概要 | 傘下に横浜銀行と東日本銀行を持つメガ地銀。 |
コンコルディア・フィナンシャルグループは、メガ地銀の横浜銀行を傘下とする、代表的な地方銀行関連銘柄です。
総資産では、【8354】ふくおかフィナンシャルグループに次ぐ2位ですが、地方銀行関連銘柄の中では最も取引量が多い銘柄となっています。
【8354】ふくおかフィナンシャルグループ
市場 | 東証プライム市場 |
企業概要 | 傘下に福岡銀行・十八親和銀行。地方銀行グループ最大手。 |
ふくおかフィナンシャルグループは、総資産においては地方銀行グループで最も大きい地方銀行関連銘柄です。
大手地方銀行6行の配当利回りを見てみると、【5831】しずおかフィナンシャルグループ(3.48%)、【5844】京都フィナンシャルグループ(2.47%)、【7167】めぶきフィナンシャルグループ(2.14%)、【7186】コンコルディア・フィナンシャルグループ(2.80%)、【8331】千葉銀行(2.64%)、【8354】ふくおかフィナンシャルグループ(3.17%)となっています(いずれも2025年3月21日終値時点の配当利回りの値)。
高配当株の目安となる配当利回り3%を下回りつつありますが、減配となったわけではなく、株価上昇による配当利回りの減少のためポジティブに捉えられます。
【8713】フィデアホールディングス
市場 | 東証プライム市場 |
企業概要 | 傘下に山形県地盤の荘内銀行と秋田県地盤の北都銀行を持つ地方銀行大手。 |
ィデアホールディングスは、荘内銀行と北都銀行が統合して誕生した、東北地方を代表する地方銀行関連銘柄です。
配当利回りにおいては、地方銀行関連銘柄で最も大きい銘柄の一つとなっており、2025年3月21日時点で4.69%となっています。
5.まとめ
2024年3月には日銀がマイナス金利を解除し、2024年7月には日銀利上げが実施されて長期金利が上がったことも背景に、銀行株全体が買われており、地方銀行関連銘柄も多くの銘柄が上昇しています。
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