3D NAND型メモリ、需要と注目の関連銘柄を再確認!

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株価にもムーアの法則が適用か!?SUMCOもイノテックも1年で株価2倍!

今後益々増加の一途を辿るであろうNAND型フラッシュメモリに関連する銘柄が、相場をけん引する一大セクターとして盛り上がっています。

新構造の3D NAND型フラッシュメモリが革命をもたらし、益々競争が激化する市場で、今後の相場をけん引する重要セクターになる可能性も高いです。

特に日本にとって大きな節目となる、2020年東京オリンピックまでにはIoT社会実現も含め大きな需要増が期待される半導体関連ですが、その中でもNAND型フラッシュメモリに焦点をあてます

IoT社会実現のカギを握る、NAND型フラッシュメモリ関連銘柄を2018年も注目しておきましょう。

 

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1.NAND型フラッシュメモリとは?

IoT社会の到来に向けて、幅広い製品に使われるNAND型フラッシュメモリの需要は世界的に急増しており、供給が需要に追い付かない状態が続いています。

1-1.高集積化した3D NAND型フラッシュメモリ

フラッシュメモリとは、半導体メモリーを使った記憶装置のことです。

パソコンやスマホ、タブレットを始め、身の回りにあるあらゆる情報機器の記憶媒体として使用されています。

フラッシュメモリには大きく分けるとNOR型とNAND型の2種類がありますが、今回注目するのはNAND型のフラッシュメモリです。

NAND型はNOR型と比べて、コストが安く、大容量で、消去・書き込みが高速に出来るという利点があります。

そして今、注目を集めているのがNAND型フラッシュメモリを3Dに高集積化した

3D NAND型フラッシュメモリ

3D NAND型フラッシュメモリは、NAND型フラッシュメモリを低コストで大容量化したもので、SSDやスマホなど大容量の記憶媒体を必要とする製品に使われています

3D NAND型フラッシュメモリへの移行は、フラッシュメモリの歴史上最も大きな流れの一つになるとも言われており、日本やアメリカ、韓国の大手企業の間で熾烈な開発競争が繰り広げられています。

IoT社会の到来によって、今後更に多くの半導体関連製品の需要が拡大し3D NAND型フラッシュメモリも必然的に使われるようになっていくのはほぼ間違いありません。

今後、IoT製品に関連する大きなニュースが流れたら、その製品に使われている半導体、NAND型フラッシュメモリに関連する銘柄の動向にも注目しておくことを推奨します。

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2024年7月1日

1-2.NAND型フラッシュメモリの市場規模は急成長中

NAND型フラッシュメモリの市場規模は現在4兆円とも推計されています。

IoT製品の普及やスマホの大容量化を背景に、NAND型フラッシュメモリの需要は日増しに高まっており、2017年は20%に迫る高成長を記録しました。

とりわけ、NAND型フラッシュメモリ市場の成長を支えているのは3D NAND型フラッシュメモリであり、IoT社会の本格化によるビッグデータの保存先として、今後3D NAND型フラッシュメモリの需要は益々拡大することが見込まれています。

2017年NAND世界シェア2位の東芝とWestern Digital(ウエスタンデジタル)は、主に48層の3D NANDフラッシュを製造しています。

この流れが2018年に64層、72層の3D NANDフラッシュが大半を占めるようになると予測されていることから、各社とも3D NANDへ注力することは明らかです。

また、NAND型フラッシュメモリを使った代表的な製品であるSSDは、従来の記憶装置であるHDDに比べて「価格が高いことだけがネックである」と言われていました。

しかし、技術革新による低コスト化によってSSDの価格が下落してきたことで、その唯一のデメリットも解消されつつあります

身の回りの全ての製品に、NAND型フラッシュメモリが使われる日が到来する日もそう遠くはないように思われます。

★注目ポイント1
 NAND型フラッシュメモリの市場規模は2ケタ以上の高い成長率。特に、SSDやスマホに使われる3D NAND型フラッシュメモリは急成長中。

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 2.NAND型フラッシュメモリは東証の最重要セクター

NAND型フラッシュメモリ関連銘柄は、東証をけん引する最重要セクターの一つで、多くの銘柄が大きな値上がりを見せています。

2-1.シリコンウエハーの開発を手掛けるSUMCO

2017年は、多くのNAND型フラッシュメモリ関連銘柄が上昇し、東証を牽引する重要セクターとなりました。

NAND型フラッシュメモリに使われるシリコンウエハーの開発を手掛ける【3436】SUMCOは、NAND型フラッシュメモリ関連銘柄の代表格とも言える銘柄です。

2017年の動きだけを見ると、大発会に1,550円で寄り付いた株価は、2017年の大納会に2,888円で引け、1年で+86%の上昇となりました。

2017年はこの他にも、半導体製造装置の開発で強い【6146】ディスコ【8035】東京エレクトロンなど、多くのNAND型フラッシュメモリ関連銘柄が1年で100%前後の大幅な値上がりを見せました

日経平均の年間上昇率が+16%上昇に留まった中で、2017年はNAND型フラッシュメモリ関連銘柄が相場をけん引した年であったと言えます。

 

2-2.不正会計に揺れた東芝

【6502】東芝は、NAND型フラッシュメモリーの世界シェア2位で、2016年東証1部大型銘柄上昇ランキング1位!

そんな東芝ですが、2015年に発覚した不正会計問題は、東芝のみならず日本が今までに築いてきた信用を傷付ける、決してあってはならないことでした。

この問題を受けて東芝の価格は急落し、一時は100円台にまで落ち込みました。

その後東芝は、日経平均が暴落していた2016年2月12日に155円の安値を付けましたが、徐々に切り返していき、2016年12月には一時475円と3倍以上にまで高騰

これらの背景には、少数の投資家達が東芝のフラッシュメモリー事業の価値を認識していたこともあり、安値では多くの買いが東芝の株価を支えていました。

この結果、東芝は2016年東証1部大型銘柄の中で、上昇率ランキング1位となりました(なお、東芝は現在東証2部に降格中です)。

ただ、東芝はフラッシュメモリ事業を売却する方針を示しているため、今後どうなるかは不透明ですが、見逃せない銘柄の1つとなります。

これらのように、2017年だけでなく2016年もNAND型フラッシュメモリーに関連する銘柄が、相場をけん引した重要セクターだったということは覚えておきましょう。

 

★注目ポイント2
 2016年の東芝、2017年のSUMCOやディスコと、NAND型フラッシュメモリは2年連続で東証をけん引する最重要セクターに。2018年以降もこの流れは継続する可能性もある

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3.主要NAND型フラッシュメモリ関連銘柄&出遅れ低位株チェックリスト

NAND型フラッシュメモリ関連銘柄より厳選した注目株をチェックしていきましょう。

銘柄株価主なサービス
【3131】シンデン・ハイテックス3,640円NAND Flashなどを取り扱う半導体の専門商社
【3436】SUMCO2,669円高品質の単結晶シリコンウエハ開発、提供
【4063】信越化学工業11,220円半導体シリコンウエハ
【4369】トリケミカル4,495円半導体向けの薬品をオーダーメイドで製造
【6146】ディスコ23,060円半導体や電子部品材料素材の加工
【6323】ローツェ2,382円半導体シリコンウエハ
【6502】東芝(★低位株)307円NAND型フラッシュメモリー世界シェア2位の半導体メーカー(事業売却の方針)
【6641】日新電機1,054円半導体製造に使われるイオン注入装置
【6728】アルバック6,280円半導体、ディスプレイなどの薄膜形成プロセス装置
【6756】日立国際電気3,110円半導体製造装置
【6857】アドバンテスト2,093円半導体試験装置が主力製品
【7735】SCREENホールディングス8,160円半導体機器及び液晶製造装置事業
【8035】東京エレクトロン4,825円半導体製造装置
【9880】イノテック1,263円半導体設計ツール、ウエハーテスター

※株価は2018年2月9日終値で算出。

★注目ポイント3
 多額の設備投資が必要となる事業であるため、NAND型フラッシュメモリ関連銘柄は大型銘柄が多い。東芝のフラッシュメモリ事業売却のニュースは要チェック。

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 4.NAND型フラッシュメモリ関連銘柄の上昇率ランキングTOP3!

過去1年間の安値から高値までを算出し、最も上昇率の高かったNAND型フラッシュメモリ関連より上位3銘柄を発表致します。

※2017年2月9日~2018年2月9日の1年で算出

4-1.第1位【3131】シンデン・ハイテックス

チャート画像
上昇率 3.3倍(安値:1,482円 → 高値:4,885円)
市場 ジャスダック
RSI 27.46(売られ過ぎ)

4-2.第2位【9880】イノテック

チャート画像
上昇率 2.4倍(安値:564円 → 高値:1,350円)
市場 東証一部
RSI 62.88(やや買われている)

4-3.第3位【6728】アルバック

チャート画像
上昇率 2.2倍(安値:4,025円 → 高値:8,930円)
市場 東証一部
RSI 5.26(かなり売られ過ぎ)

※RSIは2018年2月9日終値より算出

★注目ポイント4
 堅調に株価を上げている銘柄が多い中、大きく売られている銘柄も数多く見られるため、反発タイミングを狙いたい所。

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5.まとめ

2016年・2017年と2年連続で相場をけん引するセクターとなったNAND型フラッシュメモリ関連銘柄

このことからも明らかなように、NAND型フラッシュメモリは今、最もマーケットで注目されている最重要セクターの一つです。

また、IoT社会の到来、2020年東京オリンピックを控えていることも踏まえると、今後NAND型フラッシュメモリ関連銘柄に多額の資金の流入が起こり、更なる一段高となってもおかしくありません。

2018年も、NAND型フラッシュメモリに関連する銘柄の動向をチェックしておきましょう。

 

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