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IoT・クラウド時代の次世代コンピュータとして、量子コンピュータの開発競争が世界的に激化しています。
日本は欧米や中国に比べて量子コンピュータ開発での遅れが指摘されていますが、岸田政権は量子コンピュータの開発に力を入れる方針を示しています。
量子コンピュータ関連銘柄は、2020年新型コロナ相場で大きく上げた反動から、2021年には大きく下げた銘柄が少なくありませんが、2022年は反発してもおかしくありません。
量子コンピュータ関連銘柄に注目していきましょう!
1.量子コンピュータ関連銘柄とは?
IoT・クラウド時代の次世代コンピュータとして、量子コンピュータ関連銘柄が注目を集めています。
1-1.量子コンピュータとは?
現在のコンピュータは、電圧の高低を示す「0」と「1」の2進数(ビット)の組み合わせで動作していますが、ビット数が増えれば増えるほど計算量が指数関数的に増大してしまうという課題があります。
量子コンピュータは、量子力学の「重ね合わせ状態」という原理を利用して一括計算するため、計算量が増えたとしても計算コスト増大の問題はありません。
今後、全てのモノがインターネットに繋がるIoTやクラウドコンピューティングがさらに進展していく流れは間違いなく、量子コンピュータの実用化が望まれています。
量子コンピュータを巡っては世界的に開発競争が激化しており、日本は欧米や中国に比べて開発状況の遅れが指摘されている状況です。
今回注目していく量子コンピュータ関連銘柄は、世界一のスーパーコンピュータ「富岳」を開発している【6702】富士通を中心に、量子コンピュータ関連事業を手掛けている銘柄が中心となるテーマとなります。
1-2.岸田政権は量子コンピュータ技術に関する国家戦略を策定すると発表!
「新しい資本主義」による成長戦略を掲げる岸田政権は、量子コンピュータを成長戦略の中核に掲げる方針を示しています。
2022年3月8日に開かれた「新しい資本主義実現会議」の中で、岸田首相は人工知能(AI)や量子技術など先端技術に関する国家戦略を策定すると表明しました。
量子技術の研究開発促進のため「有志国との連携を念頭に戦略を策定する」と述べ、量子コンピュータを日本単独で開発するのではなく、米欧企業との連携を視野に入れるとのことです。
政府は、2022年4~6月に「量子技術イノベーション戦略」を改定する方針を示しており、量子技術を導入する企業を対象に法人税を控除する優遇税制を検討するなどの内容が盛り込まれるものと見られています。
岸田政権の量子コンピュータへの本気度具合によっては、量子コンピュータ関連銘柄は国策テーマ株となることも十分にあり得るかもしれません。
★注目ポイント1 |
・量子コンピュータは、計算能力が飛躍に高い次世代コンピュータ。IoT・クラウド時代のハード面で注目される。 ・日本は欧米や中国に比べて量子コンピュータの開発で遅れが指摘されているが、岸田政権は量子コンピュータに関する国家戦略を策定すると発表。 |
2.量子コンピュータ関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄
2021年から2022年に掛けての量子コンピュータ関連銘柄の動向を見ていきましょう。
2-1.スーパーコンピュータ「富岳」を手掛ける!【6702】富士通
IT大手の【6702】富士通は、量子コンピュータの研究開発では日本で最も先行している企業として知られている代表的な量子コンピュータ関連銘柄です。
同社は、理化学研究所と共同開発したスーパーコンピュータ「富岳」で知られており、「富岳」に使われているCPU「A64FX」は富士通が開発したものです。
また2021年4月には、富士通と理化学研究所は超伝導量子コンピュータの実用化に向けて連携センターを開設したことを発表しています。
富士通の株価は、2012年12月のアベノミクス以降上がり続けており、2012年12月には約3,000円でしたが、2021年9月には22,095円まで上昇し、ITバブルだった2000年以来の水準を取り戻しました。
ただ、2021年9月以降は下落しており、2022年4月時点では19,000円前後と、この1年間トータルで見てみると横ばいです。
富士通の株価は、ここ数年間は好調ですが、量子コンピュータへの期待感から買いが入った面も多少はあるものと思われます。
2-2.量子コンピュータに使われるビームスプリッター!【7713】シグマ光機
レーザー関連部品を手掛ける【7713】シグマ光機は、量子コンピュータ関連銘柄にも位置付けられる銘柄です。
同社は、量子コンピュータに使われるビームスプリッターを手掛けていることで知られています。
同社の株価は、2021年1月始めには一時1,173円を付けていましたが、2021年6月には2,177円まで上昇、2022年4月時点では1,700円前後で推移しています。
同社の株価は2021年に大きく上がりましたが、半導体製造装置向けのレーザー部品を手掛けていることから半導体株として買われた側面が大きいと考えられます。
量子コンピュータ関連銘柄は、2020年新型コロナ相場で大きく買われた反動から、2021年以降には大きく下げている銘柄が少なくありません。
【3858】ユビキタス AIコーポレーション、【3915】テラスカイ、【6597】HPCシステムズ、【6864】エヌエフホールディングスは、2020年に付けた高値から半値前後まで暴落しています。
★注目ポイント2 |
・量子コンピュータ関連銘柄は、2020年新型コロナ相場で大きく買われた反動から、2021年以降には大きく下げている銘柄が少なくない。 |
3.量子コンピュータ 関連銘柄リスト
量子コンピューター関連銘柄より厳選した注目株をチェックしておきましょう。
銘柄 | 主なサービス |
【6702】富士通 | スーパーコンピュータ「富岳」、理化学研究所と超伝導量子コンピュータの実用化で連携 |
【6701】NEC | 「量子アニーリング」による量子コンピュータの研究開発 |
【9432】NTT | 東京大学と「光量子コンピューター」を共同開発 |
【2693】YKT | 子会社のサンインスツルメント社が量子研究に欠かせないレーザー微細加工システム |
【3687】フィックスターズ | 量子アニーリングクラウド「Fixstars Amplify」 |
【3858】ユビキタス AIコーポレーション | 耐量子コンピュータ暗号技術 |
【3915】テラスカイ | 量子コンピュータの研究開発子会社Quemix社を傘下 |
【6597】HPCシステムズ | 量子コンピュータの応用でQunaSys社と業務提携 |
【6864】エヌエフホールディングス | 量子分野の研究開発に使われる微小信号測定器 |
【7713】シグマ光機 | 量子コンピュータに使われるビームスプリッター |
4.オススメの量子コンピュータ関連銘柄3選!
【6702】富士通
市場 | 東証プライム |
企業概要 | ITベンダー大手。量子コンピュータにも強み。 |
富士通は、最も代表的な量子コンピュータ関連銘柄です。
4期連続世界一となったスーパーコンピュータ「富岳」でも実績がある理化学研究所と連携して、超伝導量子コンピュータの実用化に取り組んでいます。
量子コンピュータの将来性に長期投資したい場合には、最右翼となる銘柄です。
【7713】シグマ光機
市場 | 東証スタンダード |
企業概要 | 半導体製造装置向けを軸とするレーザー関連部品メーカー。 |
シグマ光機は、量子コンピュータに使われるビームスプリッターを手掛けていることから、量子コンピュータ関連銘柄に位置付けられる銘柄です。
半導体製造装置向けのレーザー部品に強いことから、半導体株として物色されることも買い安心感がある銘柄と言えるでしょう。
【3915】テラスカイ
市場 | 東証プライム |
企業概要 | セールスフォース社のクラウドシステム導入支援を手掛ける。 |
テラスカイは、量子コンピュータの研究開発子会社Quemix社を傘下に持つことから、量子コンピュータ関連銘柄に位置付けられています。
2020年にはテレワーク需要から大きく買われましたが、2021年以降はその反動で暴落となり、2022年に入ってからは底を打った形となりつつあります。
なお、【3858】ユビキタス AIコーポレーションや【6597】HPCシステムズなども同様の値動きです。
5.まとめ
量子コンピュータは、計算能力が飛躍に高い次世代コンピュータで、IoT・クラウド時代に向けて世界的に開発競争が激化しています。
日本は欧米や中国に比べて量子コンピュータの開発で出遅れていることが指摘されていますが、岸田政権は量子コンピュータに力を入れる方針を示しています。
岸田政権の本気度によっては、量子コンピュータ関連銘柄は国策テーマ株として物色される展開もあり得るかもしれません。
量子コンピュータ関連銘柄は、2020年新型コロナ相場で大きく買われた反動から、2021年以降には大きく下げている銘柄が少なくないため、2022年には反発も期待されます。
岸田政権の量子コンピュータ政策に関するニュースにはアンテナを張っておき、量子コンピュータ関連銘柄の動向は要チェックしておきましょう。
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