円高がメリットとなる関連銘柄15選!為替相場に備えよう!

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石油精製元売り大手の【5021】コスモエネルギーホールディングスは直近1年間で株価3倍を超える上昇!
 
そのほか【2053】中部飼料【2109】三井製糖などが2倍をつけるなど、続々と円高メリットを受ける関連銘柄が誕生しています。
 
イギリスのEU脱退(ブレグジット)やトランプ大統領の誕生など、世界経済のリスクが表面化すると、世界中の投資家が安全資産として円を買うため、円高となるのです。
 
最近ではコロナウイルスが猛威を振るい円高が進みました。
 
株式市場に大きな影響を与える円相場の動向に注目するとともに、円高メリット関連銘柄をチェックしていきましょう。
 

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1.円高メリットを享受する関連銘柄の魅力!

円高になると株価は下がる傾向にありますが、円高によるメリットを期待して上昇する銘柄もあります。

1-1.円高メリットとは?

円高とは、対ドルや対ユーロで円相場が上昇することを言います。
 
円高が進むと、円の価値が上昇して円で買えるモノが増えるため、輸入品が安く買えるようになるメリットがあります。
 
その一方で、輸出系企業にとっては販売価格の高騰に繋がるためデメリットとなります。
 
円安は逆に輸入品が高くなるデメリットがある一方で、輸出系企業にとってはメリットがあると考えてよいでしょう。
 
為替相場と株式市場は切っても切れないほど関連性が強く、FXや外貨投資をしていなくても株式投資をする際は為替動向を必ずチェックすべきです。
 
国内上場企業に付いている株価は円換算した企業価値であるため、円高になると基本的に株価は下がります。
 
例えば、ドル/円相場が1ドル100円のとき、ある企業の株価が1,000円だとすると、円換算の株価は1,000円ですが、ドル換算では10.00ドルです。
 
このとき円の価値が上昇し1ドル50円まで円高が進行しすると、ドル換算で10.00ドルの企業価値であることは変わらないため、円換算した株価は500円まで下がることになります。
 
東証における外国人投資家の割合は過半数を超えていますので、円高になると日本株は売られる傾向にあるのです。
 
これらの円高による株価下落リスクを上回る円高メリットを享受出来る企業こそが、今回紹介する円高メリット関連銘柄となります。

1-2.円高メリットを受ける主なセクター

日本の上場企業には輸出系の大企業が多いこともあり、東証で円高メリットを受ける銘柄はあまり多くありません。
 
円高メリットを受ける主なセクターは、輸入品を安く仕入れて販売することが出来る内需系の企業が挙げられるでしょう。
 
特に、原油が安く輸入出来るようになることは大きなメリットです。
 
原油以外にも鉄鉱石や紙・パルプなどの原材料、大豆やトウモロコシなどの輸入食料などにもメリットとなります。
 
海外旅行もしやすくなるため、航空関連の銘柄が物色されることも考えられますし、海外企業に対するM&Aもしやすくなり、企業買収に関するニュースも増えてきます。
 
円高になると、日本円換算である東証の株価は基本的には下がるのですが、逆を言えば円高メリットを受ける銘柄を保有していれば、日本円と株式という資産上昇の2重取りが可能ということです。
 
為替相場の動向にはアンテナを張り、円高に振れそうな場合は円高メリット関連銘柄をぜひチェックしておきましょう。
 

1-2.コロナ禍で大きく動く

新型コロナウィルスの世界的パンデミックの中で、株式市場は大暴落後に反発していますが、為替市場も大きく動いています。

2020年に入ってからのドル円市場の動向きを抑えておきましょう。

2020年1月1日には、ドル円は1ドル=108.72円を付けていました。アメリカ軍がイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官を殺害したことを受けて中東情勢が緊迫化したものの、早期収束となったことで為替相場への影響も短期的なものとなりました。

2020年2月下旬までは株式市場も堅調だったことから、円相場も円安に傾き、2月20日には1ドル=112.21円まで円安が進行。

しかし新型コロナウィルスの世界的広がりによって世界中の株式市場は大暴落。

サウジアラビアとロシアの協調減産決裂による原油安も進んだことから「有事の円買い」が進み、3月8日には1ドル=101.23円まで急激な円高に。

その後世界株安が一服する流れから円安となり、3月19日には1ドル=111円台まで急激な円安が進行しました。

2020年2月から3月に掛けてのドル円相場は、10円以上の円高と円安を繰り返す波乱の展開となりましたが、その後は1ドル=107円前後で安定しつつあります。

新型コロナウィルスの状況下における円高メリットとしては、原油安との相乗効果が期待できることが挙げられます。

ただ円高メリット関連銘柄の中でも、航空株などの旅行セクターは新型コロナウィルスが収束するまでは非常に苦しい状況になることは避けられません。

★注目ポイント1
 円高になると基本的に全体相場は下がるが、内需系の円高メリット関連銘柄は上昇する傾向にある。

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2.円高メリット関連銘柄の株価推移

ドル/円相場は2017年1月4日に1ドル=117.96円を付けてからジワジワと円高に傾いてきており、2018年3月現在は1ドル=105~107円台で推移しています。
 
この期間に大きく上昇した円高メリット関連銘柄を見ていきましょう。

2-1.石油関連事業は最も恩恵を受ける?

石油は最も重要な資源でありながら、日本はほぼ100%輸入に頼っています
 
石油を安く輸入出来ることこそ、円高メリットで日本が受ける最大の恩恵であると言っても過言ではありません。
 
石油精製大手の【5021】コスモエネルギーホールディングスは、円高の恩恵を受けるとして大きく買われた円高メリット関連銘柄の1つ。
 
 コスモエネルギーホールディングスの株価は、2017年1月初めには1,651円でしたが、円高と好決算により、2018年1月には一時5,140円と3倍以上の上昇になりました。
 
石油関連事業を行っている企業は円高メリット関連銘柄として、円高になると真っ先に物色されることが多いです。

 

2-2.飼料の販売を行う中部飼料

日本の食料自給率(カロリーベース)は4割に過ぎませんが、飼料の自給率は特に低く、25%ほどに過ぎません。
 
そこで、中部地方で飼料の販売を行っている【2053】中部飼料も、円高の恩恵を受ける円高メリット関連として物色されやすい銘柄です。
 
 中部飼料の株価は、2017年1月初めには1,016円でしたが、円高傾向と好調な決算を背景に、2017年12月には2,569円の高値まで上昇
 
この1年で2.5倍になっていることからも、飼料を輸入している飼料メーカーは円高メリット関連銘柄として物色されやすいと言えます。

2-3.製糖業界首位の三井製糖

製糖業界トップの【2109】三井製糖は、砂糖の販売で日本最大のシェアを誇っており、「スプーン印」でも知られます。
 
日本で消費される砂糖のうち、国産の原料から生産されるのは全体の3分の1ほどで、残りはさとうきびから作られる原料糖を輸入しています。
 
三井製糖の株価は2017年1月初めには2,500円でしたが、円高の進行により株価は上昇。
 
2017年12月には一時4,940円をつけ、約2倍の上昇を遂げています。

 

★注目ポイント2
 石油を輸入・販売している石油関連や、石油を原材料として大量に使用する航空・電力会社などは円高メリット関連銘柄としてチェック。

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3.円高メリット関連銘柄チェックリスト

円高メリット関連銘柄より厳選の注目株をチェックしていきましょう。

銘柄主なサービス
【2001】日本製粉製粉
【2053】中部飼料飼料販売
【2109】三井製糖製糖
【2282】日本ハム食肉総合メーカー
【2602】日清オイリオグループ食用油
【2670】ABCマート靴小売店「ABCマート」
【2871】ニチレイ冷凍食品販売
【3861】王子ホールディングス製紙
【5020】JXTG石油元売り
【5021】コスモエネルギーホールディングス石油精製
【9201】日本航空航空会社
【9501】東京電力(★低位株)火力発電
【9531】東京ガス都市ガス
【9603】エイチ・アイ・エス海外旅行
【9843】ニトリホールディングス輸入家具販売

 

★注目ポイント3
 円高メリット関連銘柄を抽出してみると、輸入品を販売する企業や原材料を輸入する企業、海外旅行に関連する銘柄と幅広い。

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4.注目の円高メリット関連銘柄の3選

【3941】レンゴー

チャート画像
市場東証一部
企業概要板紙・段ボール最大手。

レンゴーは、ダンボール専業の製紙メーカーです。製紙セクターは、原材料価格の下落という形で円高メリットを享受することができます。

また新型コロナウィルスの外出自粛・巣ごもり消費によってネット通販の利用が急拡大しており、ネット通販で必須となるダンボールには特需が発生している状況です。

【9843】ニトリホールディングス

チャート画像
市場東証一部
企業概要家具・インテリア販売チェーン最大手「ニトリ」を展開。

ニトリホールディングスは、海外にある自社工場での開発輸入品の販売が主であり、円高メリット関連銘柄を代表する銘柄です。

同社の似鳥昭雄会長は為替相場のスペシャリストとして知られており、その神懸かり的な相場観がニトリの業績拡大に寄与してきたことは経済界では広く知られています。

また同社はテレワーク特需によって家具の販売が拡大しており、2020年5月末現在、上場来高値更新まであと一歩の水準にまで買われています。

【2002】日清製粉グループ本社

チャート画像
市場東証一部
企業概要パスタなどに強い製粉最大手。

新型コロナウィルスの外出自粛によって、ホットケーキミックスやパスタなどで特需が発生していることはニュースでもたびたび報じられています。

製粉最大手の日清製粉グループ本社は、新型コロナウィルスに強い円高メリット関連銘柄です。新型コロナ相場ではそこまで買われていませんが、今後注目される展開になることも考えられます。

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5.まとめ

トランプ政権や中国の動向やコロナウイルスなど、世界経済は常に大きなリスクと背中合わせの状態にあると言えるでしょう。
 
今後も世界経済のリスクが表面化する度に、世界中の投資家が安全資産として「円」を買うことが予想されます。
 
円高になると為替変動調整が働いて株式相場は下がる傾向にありますが、円高メリット関連銘柄を買うことで円高によるリスクをヘッジすることが可能です。
 
株式に大きな影響を与える円相場の動向には注視し、円高メリット関連銘柄の動向はしっかりチェックしておきましょう。

 

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