円高がメリットとなる関連銘柄15選!2018年の為替相場に備えよう!

この1年間で10円以上も円高が進みました。
 
石油精製元売り大手の【5021】コスモエネルギーホールディングスは直近1年間で株価3倍を超える上昇!
 
そのほか【2053】中部飼料【2109】三井製糖などが2倍をつけるなど、続々と円高メリットを受ける関連銘柄が誕生しています。
 
イギリスのEU脱退(ブレグジット)やトランプ大統領の誕生など、世界経済のリスクが表面化すると、世界中の投資家が安全資産として円を買うため、円高となるのです。
 
株式市場に大きな影響を与える円相場の動向に注目するとともに、円高メリット関連銘柄をチェックしていきましょう。

1.円高メリットを享受する関連銘柄の魅力!

円高になると株価は下がる傾向にありますが、円高によるメリットを期待して上昇する銘柄もあります。

1-1.円高メリットとは?

円高とは、対ドルや対ユーロで円相場が上昇することを言います。
 
円高が進むと、円の価値が上昇して円で買えるモノが増えるため、輸入品が安く買えるようになるメリットがあります。
 
その一方で、輸出系企業にとっては販売価格の高騰に繋がるためデメリットとなります。
 
円安は逆に輸入品が高くなるデメリットがある一方で、輸出系企業にとってはメリットがあると考えてよいでしょう。
 
為替相場と株式市場は切っても切れないほど関連性が強く、FXや外貨投資をしていなくても株式投資をする際は為替動向を必ずチェックすべきです。
 
国内上場企業に付いている株価は円換算した企業価値であるため、円高になると基本的に株価は下がります。
 
例えば、ドル/円相場が1ドル100円のとき、ある企業の株価が1,000円だとすると、円換算の株価は1,000円ですが、ドル換算では10.00ドルです。
 
このとき円の価値が上昇し1ドル50円まで円高が進行しすると、ドル換算で10.00ドルの企業価値であることは変わらないため、円換算した株価は500円まで下がることになります。
 
東証における外国人投資家の割合は過半数を超えていますので、円高になると日本株は売られる傾向にあるのです。
 
これらの円高による株価下落リスクを上回る円高メリットを享受出来る企業こそが、今回紹介する円高メリット関連銘柄となります。

1-2.円高メリットを受ける主なセクター

日本の上場企業には輸出系の大企業が多いこともあり、東証で円高メリットを受ける銘柄はあまり多くありません。
 
円高メリットを受ける主なセクターは、輸入品を安く仕入れて販売することが出来る内需系の企業が挙げられるでしょう。
 
特に、原油が安く輸入出来るようになることは大きなメリットです。
 
原油以外にも鉄鉱石や紙・パルプなどの原材料、大豆やトウモロコシなどの輸入食料などにもメリットとなります。
 
海外旅行もしやすくなるため、航空関連の銘柄が物色されることも考えられますし、海外企業に対するM&Aもしやすくなり、企業買収に関するニュースも増えてきます。
 
円高になると、日本円換算である東証の株価は基本的には下がるのですが、逆を言えば円高メリットを受ける銘柄を保有していれば、日本円と株式という資産上昇の2重取りが可能ということです。
 
為替相場の動向にはアンテナを張り、円高に振れそうな場合は円高メリット関連銘柄をぜひチェックしておきましょう。

 

★注目ポイント1
 円高になると基本的に全体相場は下がるが、内需系の円高メリット関連銘柄は上昇する傾向にある。

2.円高メリット関連銘柄の株価推移

ドル/円相場は2017年1月4日に1ドル=117.96円を付けてからジワジワと円高に傾いてきており、2018年3月現在は1ドル=105~107円台で推移しています。
 
この期間に大きく上昇した円高メリット関連銘柄を見ていきましょう。

2-1.石油関連事業は最も恩恵を受ける?

石油は最も重要な資源でありながら、日本はほぼ100%輸入に頼っています
 
石油を安く輸入出来ることこそ、円高メリットで日本が受ける最大の恩恵であると言っても過言ではありません。
 
石油精製大手の【5021】コスモエネルギーホールディングスは、円高の恩恵を受けるとして大きく買われた円高メリット関連銘柄の1つ。
 
 コスモエネルギーホールディングスの株価は、2017年1月初めには1,651円でしたが、円高と好決算により、2018年1月には一時5,140円と3倍以上の上昇になりました。
 
石油関連事業を行っている企業は円高メリット関連銘柄として、円高になると真っ先に物色されることが多いです。

 

2-2.飼料の販売を行う中部飼料

日本の食料自給率(カロリーベース)は4割に過ぎませんが、飼料の自給率は特に低く、25%ほどに過ぎません。
 
そこで、中部地方で飼料の販売を行っている【2053】中部飼料も、円高の恩恵を受ける円高メリット関連として物色されやすい銘柄です。
 
 中部飼料の株価は、2017年1月初めには1,016円でしたが、円高傾向と好調な決算を背景に、2017年12月には2,569円の高値まで上昇
 
この1年で2.5倍になっていることからも、飼料を輸入している飼料メーカーは円高メリット関連銘柄として物色されやすいと言えます。

2-3.製糖業界首位の三井製糖

製糖業界トップの【2109】三井製糖は、砂糖の販売で日本最大のシェアを誇っており、「スプーン印」でも知られます。
 
日本で消費される砂糖のうち、国産の原料から生産されるのは全体の3分の1ほどで、残りはさとうきびから作られる原料糖を輸入しています。
 
三井製糖の株価は2017年1月初めには2,500円でしたが、円高の進行により株価は上昇。
 
2017年12月には一時4,940円をつけ、約2倍の上昇を遂げています。

 

★注目ポイント2
 石油を輸入・販売している石油関連や、石油を原材料として大量に使用する航空・電力会社などは円高メリット関連銘柄としてチェック。

3.円高メリット関連銘柄チェックリスト

円高メリット関連銘柄より厳選の注目株をチェックしていきましょう。

銘柄株価主なサービス
【2001】日本製粉1,655円製粉
【2053】中部飼料2,122円飼料販売
【2109】三井製糖4,060円製糖
【2282】日本ハム4,345円食肉総合メーカー
【2602】日清オイリオグループ2,945円食用油
【2670】ABCマート6,960円靴小売店「ABCマート」
【2871】ニチレイ2,864円冷凍食品販売
【3861】王子ホールディングス678円製紙
【5020】JXTG637.6円石油元売り
【5021】コスモエネルギーホールディングス3,375円石油精製
【9201】日本航空4,289円航空会社
【9501】東京電力(★低位株)413円火力発電
【9531】東京ガス2,818円都市ガス
【9603】エイチ・アイ・エス3,840円海外旅行
【9843】ニトリホールディングス18,485円輸入家具販売

※株価は2018年3月29日終値で算出

★注目ポイント3
 円高メリット関連銘柄を抽出してみると、輸入品を販売する企業や原材料を輸入する企業、海外旅行に関連する銘柄と幅広い。

4.円高メリット関連銘柄の上昇率ランキングTOP3!

過去1年間の安値から高値までを算出し、最も上昇率の高かった円高メリット関連の上位3銘柄を発表致します。
 
※2017年3月30日~2018年3月30日の1年で算出

4-1.第1位【5021】コスモHD

チャート画像
上昇率 3.2倍(安値:1,601円 → 高値:5,140円)
市場 東証一部
RSI 46.7(売り買い均衡)

4-2.第2位【3139】ラクト・ジャパン

チャート画像
上昇率 2.7倍(安値:1,818円 → 高値:5,080円)
市場 東証一部
RSI 53.02(売り買い均衡)

4-3.第3位【2053】中部飼料

チャート画像
上昇率 2.3倍(安値:1,072円 → 高値:2,569円)
市場 東証一部
RSI 60.56(やや買われている)

※RSIは2018年3月30日終値より算出

★注目ポイント4
 上昇率トップは東証一部の大型企業が独占していますが、出遅れ株と低位株は今後物色が向かう可能性が高いのでチェック。

5.まとめ

トランプ政権や中国の動向、中東情勢や北朝鮮情勢など、世界経済は常に大きなリスクと背中合わせの状態にあると言えるでしょう。
 
今後も世界経済のリスクが表面化する度に、世界中の投資家が安全資産として「円」を買うことが予想されます。
 
円高になると為替変動調整が働いて株式相場は下がる傾向にありますが、円高メリット関連銘柄を買うことで円高によるリスクをヘッジすることが可能です。
 
株式に大きな影響を与える円相場の動向には注視し、円高メリット関連銘柄の動向はしっかりチェックしておきましょう。

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