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衰退する一方の日本のタクシー市場ですが、ライドシェアや自動運転との関わりが注目されています。
世界最大手のライドシェア企業であるUberと滴滴出行が日本でタクシー事業を始めており、タクシー業界に新たな風が吹くことが期待されます。
新規上場が期待されるロボットベンチャー企業のZMPが、タクシーを使った自動運転実験を進めていることにも期待が集まります。
タクシー関連銘柄に注目していきましょう!
1.タクシー関連銘柄に期待
Uberや滴滴出行といった世界的企業が、日本でタクシー配車サービスを始めています。
1-1.タクシーに注目!
今回は、ライドシェアにおいても注目されるタクシーに関連した銘柄に注目していきます。
日本のタクシー市場は、1991年には2.2兆円規模を誇っていましたが、現在は1.5兆円程度と全盛期の7割弱にまで落ち込んでいます。
衰退する一方のタクシー市場ですが、日本以外の世界各国ではライドシェア旋風が巻き起こっています。
アメリカのUberやLyft、中国の滴滴出行(ディディチューシン)など、ライドシェアの世界的企業が出現しており、ライドシェアは世界中の投資家から注目されるテーマとなっています。
2017年末時点における世界のユニコーン企業の推定時価総額ランキングでは、Uberが680億ドル、滴滴出行が500億ドルとなっており、米中の新興ライドシェア企業がトップ2を占めています。
先日上場した日本最大のユニコーン企業メルカリの時価総額が最大でも70億ドル規模であることを考えると、ライドシェアに対する投資家の期待がいかに高いかが分かります。
ただ残念ながら、日本ではライドシェアは白タク行為として規制されています。Uberは進出していますが、ハイヤーの提供をするに留まっており、ライドシェア事業は行っていません。
1-2.日本のライドシェアの状況は?
ライドシェアが世界的に普及している背景には、その利便性の高さにあります。
急増する訪日外国人観光客からもUberを始めとするライドシェアの解禁が強く求められており、京都などの人気観光地では中国人による違法白タクが問題となっています。
このままライドシェアを規制していては、日本の観光競争力にも大きな影を落とすと懸念されています。
地方では人手不足によって移動手段に乏しい高齢者からライドシェアの需要が高まっており、人口減少・高齢化が進む淡路島ではUberが期限付きのタクシー配車サービスを始めています。
また、ソフトバンクが滴滴出行と事業提携して、タクシーの配車サービスを始めることを発表しています。
急増する訪日外国人観光客と人口減少・高齢化という、日本で起こっている2つの変化を背景に、今後ライドシェアの規制緩和の声が高まってくることは間違いありません。
また、ライドシェアと電気自動車は親和性が高く、ライドシェアの解禁は電気自動車の普及にも大きな影響を及ぼすものと期待されています。
今後、日本でライドシェアが解禁されたら、世界中の投資家から巨額の資金が流入してくることが予測されます。
★注目ポイント1 |
日本のタクシー市場は衰退の一途を辿っているが、ライドシェアの世界的企業であるUberや滴滴出行がタクシー配車サービスを始めたことで注目が集まる。 |
2.タクシー関連銘柄の注目企業
では、タクシー関連銘柄として注目の企業を見ていきましょう。
2-1.自動運転タクシーの実証実験を始めるZMP
自動運転に定評のあるロボットベンチャー企業のZMPは、タクシー事業を手掛ける日の丸交通と共同で、自動運転車両を使ったタクシーの公道営業実証実験を都心部で実施すると発表しています
乗客を乗せた自動運転車両のタクシーが、公道での営業走行を行うのは世界初ということで注目が集まります。
ZMPは自動運転技術開発用フ゜ラットフォームのRoboCarシリーズやデータ計測サービスのRoboTestなどを手掛けており、今後新規上場(IPO)が期待される企業です。
同社は、2017年12月に運転席にドライバーが乗車していない状態での公道実証実験を実施しており、2020年までに自動タクシーの実現を目指しています。
ZMPの新規上場は早ければ2018年度中とも言われていますが、ZMPが新規上場したら、連想買いでタクシー関連銘柄に資金が流入してくることも考えられます。
ZMPの新規上場に関するニュースには要注目しておきましょう。
タクシー関連銘柄は、ライドシェアはもちろん自動運転や電気自動車とも深く関わってくるテーマとして注目されます。
この他にも、航空機エンジンや船舶・エネルギー関連機械を手掛けるイギリスのロールス・ロイス社は「空飛ぶタクシー」の開発を発表しており、2020年代前半までに航行を開始する予定とのことです。
2-2.ライドシェアに力を入れるソフトバンクグループ
現在東証に上場している銘柄の中で、タクシーのライドシェア関連で最も注目される銘柄は【9984】ソフトバンクグループです。
同社は、アメリカ第4位の携帯会社Sprintやイギリスの半導体大手ARMを始め、企業買収やベンチャー企業投資に積極的であることで知られます。
世界中のライドシェア企業にも巨額の投資をしており、Uberの株式の15%、滴滴出行の株式の20%程度、インドのインドの配車アプリ大手ANIテクロノジーズの株式も30%程度保有しています。
日本でも、滴滴出行との合弁企業「DiDiモビリティジャパン」を立ち上げており、ソフトバンクが日本のライドシェア事業を牽引していくことは間違いありません。
また、2018年7月19日に行われた公演では、孫正義社長が、日本でライドシェアが規制されていることに対して強い非難を表明したことはニュースでも大きく取り上げられました。
かつて、ソフトバンクは日本のブロードバンド価格を破壊してADSLの普及に大きく貢献し、またiPhoneの普及にも大きな役割を果たしたように、ライドシェアでも期待が集まります。
★注目ポイント2 |
タクシー関連銘柄としては、自動運転ベンチャーのZMPと世界中のライドシェア企業に投資しているソフトバンクグループが注目される。 |
3.主要タクシー関連銘柄チェックリスト
タクシー関連銘柄より厳選した注目株をチェックしておきましょう。
銘柄 | 株価 | 主なサービス |
【3663】アートスパークホールディングス | 1,382円 | ZMPに出資 |
【4310】ドリームインキュベータ | 2,287円 | ZMPに出資 |
【4392】FIG(低位株★) | 340円 | 子会社のトランがタクシー事業 |
【8462】フューチャーベンチャーキャピタル | 796円 | ZMPに出資 |
【8595】ジャフコ | 4,210円 | ZMPに出資 |
【9034】南総通運 | 1,380円 | グループ会社に南総タクシー |
【9049】京福電気鉄道 | 2,790円 | グループ会社のケイカン交通、福井交通がタクシー事業 |
【9081】神奈川中央交通 | 3,730円 | 子会社に神奈中タクシーホールディングス |
【9082】大和自動車交通 | 1,150円 | 都内タクシー会社大手 |
【9984】ソフトバンクグループ | 9,570円 | Uber、滴滴出行など世界中のライドシェア企業に出資 |
※株価は2018年7月25日終値で算出
★注目ポイント3 |
タクシー関連銘柄は数えられる程度しかない。「大日本帝国」と呼ばれる東京都内の大手タクシー4社(大和自動車交通、日本交通、帝都自動車交通、国際自動車)の内、大和自動車交通だけが上場している。 |
4.タクシー関連銘柄の上昇率ランキングTOP3!
過去1年間の安値から高値までを算出し、最も上昇率の高かったタクシー関連より上位3銘柄を発表致します。
※2017年7月26日~2018年7月26日の1年で算出
4-1.第1位【9082】大和自動車交通
上昇率 | 2.59倍(安値:960円 → 高値:2,491円) |
市場 | 東証二部 |
RSI | 52.83(売り買い均衡) |
4-2.第2位【3663】アートスパークホールディングス
上昇率 | 1.68倍(安値:887円 → 高値:1,494円) |
市場 | 東証二部 |
RSI | 69.45(やや買われている) |
4-3.第3位【8595】ジャフコ
上昇率 | 1.59倍(安値:4,515円 → 高値:7,180円) |
市場 | 東証一部 |
RSI | 54.11(売り買い均衡) |
※RSIは2018年7月26日終値より算出
★注目ポイント4 |
タクシー関連銘柄の動きとして1年間の上昇率を見ると、【9082】大和自動車交通がトップで、2018年1月に「相乗りタクシー」実証実験を開始したと発表したことで短期急騰していましたが、その後は弱い動きとなっている。 |
5.まとめ
日本で遅々として進まないライドシェアの解禁ですが、ライドシェアの解禁を要望する外国人観光客は多く、過疎地でもライドシェアの需要があることから、規制緩和が進むかもしれません。
孫正義社長率いるソフトバンクグループがライドシェアの推進に力を入れていることや、自動運転タクシーを手掛けるZMPの動きにも期待が集まり、追い風になる可能性があります。
特に、ZMPの新規上場に関するニュースには注目です。
ライドシェア解禁や自動運転タクシーといったタクシー関連のニュースにはアンテナを張っておき、関連銘柄の動向はチェックしておきましょう。
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