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カリスマ経営者イーロン・マスク氏が率いる電気自動車メーカー「テスラ」に、世界中の投資家から大きな注目が集まっています。
テスラの株価はこの8年で15倍以上になっており、その期待の高さが伺えます。
そんなテスラに絡む日本の関連銘柄は、【5713】住友金属鉱山は2.1倍!【6464】ツバキ・ナカシマは1.5倍を記録!
電気自動車で世界を変えるかもしれない米テスラと、テスラ関連銘柄に注目していきましょう!
1.世界中の投資家から期待されるテスラ
電気自動車で世界を変えるかもしれないテスラに、世界中の投資家から大きな期待が集まっています。
1-1.テスラ(Tesla)とは?
今回は、何かと話題になることが多いアメリカの新興企業テスラに関連した銘柄に注目していきます。
テスラ(Tesla)とは
アメリカのシリコンバレーに拠点を置く自動車会社です。特に、EV(電気自動車)を製造していることで大きく注目されています。 テスラの創業者であるイーロン・マスク氏も有名で、電子決済サービスを行うPayPalや自律型ロケットを開発したことで話題となったスペースXを創業したことでも知られます。
またイーロン・マスク氏は、2016年、世界で最も影響力のある人物ランキング21位に選出されています。
アメリカの自動車会社としては、GM(ゼネラルモーターズ)・フォード・クライスラーのビッグ3が有名ですが、近年はかつての勢いはなく苦戦が続いています。
現在、テスラのEV車として注目されているのが、2016年4月1日に発表された低価格セダンタイプの「テスラ・モデル3」です。
「テスラ・モデル3」は電気のみの走行で215マイル(346km)の航続距離を行えるとされ、価格も3万5,000ドルと発表されたことから、予約が殺到しました。
この発表から1週間以内に325,000台の予約が入り、これは金額にすると140億ドル(約1兆5,400億円)もの予約が入ったことになります。
なお、テスラ車に使われているバッテリーはパナソニック製で、パナソニックはテスラに3,000万ドルを出資し、大規模電池工場のギガファクトリーを共同運営していることでも知られています。
1-2.テスラは世界を変えるか?
世界中から大きな注目が集まっているテスラのEV車ですが、「テスラ・モデル3」の生産は大きく遅れています。
モデル3の生産は、当初は2017年には週に5,000台以上、2018年には週に10,000台以上に増産される予定とされていました。
しかし、その後、生産台数の大幅な下方修正が相次いでおり、2018年1月3日には、2018年3月までに週2,500台、6月末までに週5,000台の生産をすると発表されています。
また、テスラは創業以来、15年間一度も黒字化していないことでも知られます。そのため、従業員のレイオフも行われており、2018年6月12日には全従業員の9%を削減すると発表されました。
テスラの株価はこの8年で15倍以上になっていますが、期待だけが一方的に先行して、株価の上昇を招いているというのが現状です。
今後、生産工程に劇的なイノベーションが起これば、テスラが世界を変えるかもしれませんが、現状は厳しい局面が続いています。
なお、テスラの躍進は、日本にとってはあまり歓迎できることではない面もあります。
自動車産業が主力産業である日本にとっては、テスラの躍進によって既存の自動車産業の景色が塗り替えられてしまうことは驚異でもあります。
テスラの動向にはもちろん注目ですが、かつては日本のお家芸だった電機や半導体で起こった悲劇を繰り返さないためにも、日本の自動車産業には更なる奮起を期待したいものです。
★注目ポイント1 |
テスラとは、アメリカのシリコンバレーを拠点とする新興の自動車会社。「テスラ・モデル3」を始めとするEV車で期待されているが、生産の遅れや赤字が続いているなど課題も多い。 |
2.テスラ関連銘柄の動向をチェック!
テスラとテスラ関連銘柄の株価動向を見ていきましょう。
2-1.8年間でテスラの株価は14~16倍!
まずは、大注目のテスラの株価を見ていきましょう。
テスラが最初に発売した自動車は、2008年に発売された「テスラ・ロードスター」です。
その後、2009年に「テスラ・モデルS」を発売しています。
今から8年前となる2010年6月には、テスラの株価は23.83ドルに過ぎませんでした。
その後、2012年に「テスラ・モデルX」を発表し、この頃から大きく注目されるようになり、株価も上昇していきました。
2014年から2017年に掛けては3年ほど横ばいで推移していましたが、2017年4月に300ドルの大台を突破し、2017年9月には一時389.61ドルの高値を付けました。
2018年6月13日現在は342.77ドルを付けており、この1年のテスラの株価はほぼ横ばいだったことが分かります。
この8年間でテスラの株価は、14~16倍になっていることになります。
2-2.テスラにバッテリーを提供するパナソニック
テスラの株価を見てきた所で、テスラとの関わりが深いテスラ関連銘柄の動向を見ていきましょう。
まず何と言っても注目されるのが、テスラにEV向けバッテリーを提供していることで知られる【6752】パナソニックです。
同社は、テスラと共同で大規模電池工場のギガファクトリーを運営していることでも知られており、テスラ関連銘柄の代表的な銘柄として知られます。
同社の株価は、2017年6月には1,524円を付けていましたが、この1年は微増~横ばいとなっており、2018年6月現在は1,600円前後で推移しています。
2-3.EV向け材料を手掛ける住友金属鉱山
パナソニックとともにテスラ関連銘柄として注目されるのは、EV向け材料を手掛ける【5713】住友金属鉱山です。
同社は、パナソニックと共同で二次電池用正極材料を開発しており、パナソニックとテスラが共同運営するギガファクトリーを縁の下で支えている企業としても知られます。
同社の株価は、2017年6月には3,001円を付けていましたが、この1年で大きく上昇していき、2018年1月には一時5,562円を付けました。
この期間に2.1倍以上になり、2018年6月現在は4,700円前後で推移しています。
この他にテスラ関連銘柄と明確に言えるのは、EVのモーターを支えるベアリングに使われるセラミックボールをテスラに提供してる【6464】ツバキ・ナカシマが挙げられます。
ツバキ・ナカシマの株価も、この1年で1.5倍になっています。
★注目ポイント2 |
テスラの株価はこの1年で横ばいとなっている。テスラ関連銘柄はまだ数えられる程度しかないが、株価は上昇傾向にある。 |
3.主要テスラ関連銘柄チェックリスト
テスラ関連銘柄より厳選した注目株をチェックしておきましょう。
銘柄 | 株価 | 主なサービス |
【4080】田中化学研究所 | 1,421円 | リチウムイオン電池材料 |
【4094】日本化学産業 | 1,453円 | リチウムイオン電池材料 |
【4100】戸田工業 | 2,996円 | リチウムイオン電池材料 |
【5563】新日本電工(低位株★) | 336円 | リチウムイオン電池材料 |
【5713】住友金属鉱山 | 4,604円 | リチウムイオン電池材料、パナソニックと共同で二次電池用正極材料開発 |
【6464】ツバキ・ナカシマ | 2,741円 | テスラ向けセラミックボール |
【6503】三菱電機 | 1,564円 | 急速充電器向けパワー半導体 |
【6504】富士電機 | 840円 | 急速充電器向けパワー半導体 |
【6507】シンフォニアテクノロジー(低位株★) | 425円 | EV向け急速充電器 |
【6617】東光高岳 | 1,958円 | EV向け急速充電器 |
【6674】ジーエス・ユアサ コーポレーション | 516円 | リチウムイオン電池 |
【6752】パナソニック | 1,589.5円 | テスラにバッテリー提供、共同でギガファクトリー運営 |
【6844】新電元工業 | 6,010円 | EV向け急速充電器 |
【6937】古河電池 | 948円 | リチウムイオン電池 |
【6996】ニチコン | 1,431円 | EV向け急速充電器 |
※株価は2018年6月13日終値で算出
★注目ポイント3 |
テスラ関連銘柄と明確に言えるのは、パナソニックや住友金属鉱山、ツバキ・ナカシマなどわずかしかない。電気自動車やリチウムイオン電池関連銘柄も電気自動車繋がりで候補に挙がってくるか。 |
4.テスラ関連銘柄の上昇率ランキングTOP3!
過去1年間の安値から高値までを算出し、最も上昇率の高かったテスラ関連より上位3銘柄を発表致します。
(EVやリチウムイオン電池関連銘柄も含む)
※2017年6月13日~2018年6月13日の1年で算出
4-1.第1位【4080】田中化学研究所
上昇率 | 3.8倍(安値:759円 → 高値:2,918円) |
市場 | ジャスダック |
RSI | 38.88(やや売られている) |
4-2.第2位【5713】住友金属鉱山
上昇率 | 2.1倍(安値:2,654円 → 高値:5,562円) |
市場 | 東証一部 |
RSI | 59.05(やや買われている) |
4-3.第3位【4100】戸田工業
上昇率 | 2倍(安値:2,700円 → 高値:5,460円) |
市場 | 東証一部 |
RSI | 48.87(売り買い均衡) |
※RSIは2018年6月13日終値より算出
★注目ポイント4 |
EVやリチウムイオン電池関連銘柄も含む上昇率でみると、リチウムイオン電池で強い田中化学研究所が1位となった!また、2位の住友金属鉱山はテスラ関連銘柄としてランクインしている。 |
5.まとめ
テスラの株価はこの8年で15倍に暴騰していますが、生産計画の遅れや赤字続きの経営体質など多くの問題を抱えており、あまりにも期待感が先行し過ぎている面が大きいです。
しかし、生産計画に大きな改善が見られれば、文字通り世界を変えることが期待されます。
また、テスラが世界を変えるかどうかはまだ未知数である部分も大きいですが、世界的なEVシフトの流れは本物であると見られていますので、EV(電気自動車)関連銘柄には引き続き注目したいところです。
カリスマ経営者イーロン・マスク氏の言動や、テスラ関するニュースは世界中で注目されることから、動向はチェックしておきましょう。
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