必読必須の厳選3記事
この記事のURLをコピーする
TOPIXコア30の中で高い上昇率を見せたのは【7974】任天堂や【6954】ファナックでした。
日本の株式市場の株価指数としては日経平均株価と東証株価指数TOPIXの2つが有名であり、毎日ニュースでも聞き慣れていることかと思います。
今回は、日本を代表するリーディングカンパニー30社から構成される株価指数であるTOPIXコア30に注目していきます。
日本を代表するリーディングカンパニーを集めたTOPIXコア30と、その構成銘柄に注目していきましょう。
1.日本を代表するリーディングカンパニーで構成されたTOPIXコア30
日本のリーディングカンパニーで構成される株価指数:TOPIXコア30に注目していきましょう。
1-1.TOPIXコア30とは?
今回は、東証1部の代表的な株価指数である東証株価指数TOPIXのうち、TOPIXコア30に注目していきます。
まず東証株価指数TOPIXとは、東証1部上場企業を時価総額ベースで指数化した株価指数です。
TOPIXと並ぶ代表的な株価指数である日経平均株価は、構成する225銘柄の算術平均によって算出されるため、ファーストリテイリングやファナックのような値嵩株の影響を大きく受けてしまうという欠点があります。
その点、TOPIXは東証1部上場全企業の時価総額をベースとした指数で算出されるため、日経平均よりも東証1部全体の状態をより表している株価指数であると言えます。
そして今回注目するのは、TOPIXの中でも時価総額や流動性の高い30銘柄で構成された株価指数であるTOPIXコア30です。
TOPIXコア30とは
日本を代表するリーディングカンパニー30社で構成されており、毎年10月に構成銘柄の見直しが行われます近年では、2011年10月31日に、福島第一原発事故による業績悪化により東京電力が除外されて、代わりに世界的ロボットメーカーであるファナックが追加されました。
ただ、構成銘柄の入れ替えは毎年必ず行われるわけではなく、近年では、2014年には構成銘柄の入れ替えは行われませんでした。
1-2.TOPIXコア30の特徴は?
TOPIXコア30は日本を代表するリーディングカンパニー30社で構成されていることから、TOPIXよりも大きく上がりやすいのか?というと、そう簡単な話でもありません。
ここ10年間のTOPIXとTOPIXコア30のチャートの値動きを見ると分かりますが、どちらもほとんど同じ動きをしています。
今回注目して欲しいのは、TOPIXコア30に採用されている銘柄は売買されやすい銘柄であるということです。
日経平均やTOPIXなどの株価指数は、世界中の機関投資家やトレーダーが株を売買する指標として使っています。
同じように、TOPIXコア30に注目して売買を行っている機関投資家やトレーダーが存在しています。
このような背景から、TOPIXコア30の構成銘柄の入れ替えが行われると、除外された銘柄は売られやすく、追加された銘柄は買われやすくなるという特徴があります。
また、2015年に粉飾決算が発覚した東芝も2013年10月まで構成銘柄だったことから、TOPIXコア30銘柄に採用されているからといって、今後数年間も絶対安心出来る銘柄であるとは言えません。
そのため、毎年10月に日本取引所から発表されるTOPIXコア30銘柄の入れ替えに関するニュースにはアンテナを張っておきましょう。
TOPIXコア30銘柄は大型銘柄で構成されており、1年間で2倍以上の値動きをするような銘柄はほとんどなく、配当利回りが3%を超える高配当株も多いため長期投資に適していると言えます。
★注目ポイント1 |
TOPIXコア30とは、日本を代表するリーディングカンパニー30社で構成された株価指数。TOPIXコア30に注目しながら売買を行う機関投資家やトレーダーがいるため、構成銘柄は売買されやすくなる。 |
2.この1年で大きく動いたTOPIXコア30構成銘柄は?
この1年間のTOPIXコア30銘柄の値動きを見ていきましょう。
2-1.2017年10月にTOPIXコア30に再び採用された任天堂
世界的ゲームメーカーで、「スーパーマリオ」や「ポケットモンスター」を始めとする世界的人気コンテンツを持つ【7974】任天堂は、この1年で最も売買された銘柄です
※ETFである【1570】NEXT日経平均レバレッジを除く※
2017年の年間売買代金は1日平均で887億円であり、任天堂に次いで売買されたソフトバンクの555億円の1.6倍の売買代金となっていることから、圧倒的な人気を誇っていると言えます。
そんな任天堂ですが、業績不振から2012年10月31日付でTOPIXコア30銘柄から除外されていました。
しかし、2016年の「ポケモンGO」の世界的ブームから再び注目を集めるようになり、2017年は「Nintendo Switch」の世界的ヒットから大きな注目を集めるに至りました。
そして、2017年10月6日付で、日本取引所は三井不動産をTOPIXコア30から除外し、任天堂を再び追加することを発表しました。
気になる任天堂の株価ですが、2017年5月には28,400円を付けていましたが、「Nintend Switch」ブームとともに上昇していき、2018年1月には5万円手前となる49,980円を付けました。
この1年で約1.7倍となり、今後5万円突破が注目されます。
また、中長期的には、DSブーム絶頂の2007年11月に付けた上場来高値である73,200円超えも注目されます。
同社は、TOPIXコア30に採用される前から人気銘柄と化していたため、TOPIXコア30に採用されたことは特に影響はありませんでしたが、今後も東証を牽引する注目銘柄であり続けることが期待されます。
2-2.2016年10月にTOPIXコア30に採用されたキーエンス
ファクトリーオートメーション用センサーや自動制御機器で世界をリードする【6861】キーエンスは、技術大国日本を代表する銘柄です。
同社は、工場を持たないファブレス企業として、製造業メーカーとしては驚異的な利益率を誇っていることでも知られています。
同社は、2016年10月に野村ホールディングスに代わって、TOPIXコア30銘柄に採用されました。
同社の株価は、2016年10月初めには37,015円を付けていましたが、TOPIXコア30銘柄採用後も上がり続け、2018年1月には72,400円の高値まで上昇しました。
TOPIXコア30銘柄採用後、1年3ヶ月で2倍近くの上昇となりました。
直近2年間でTOPIXコア30銘柄に採用された任天堂、キーエンスはともに上昇していることから、今年も10月に発表されるTOPIXコア30銘柄の入れ替えのニュースには注目しておきましょう
★注目ポイント2 |
直近2年間でTOPIXコア30銘柄に採用された任天堂、キーエンスはともに大きな値上がりをしている。今年も10月の構成銘柄入れ替えのニュースは要チェック! |
3.主要TOPIXコア30銘柄チェックリスト
TOPIXコア30関連銘柄より15銘柄を厳選。注目株をチェックしておきましょう。
銘柄 | 株価 | 主なサービス |
【2914】JT | 3,025円 | タバコ製造 |
【3382】7&Iホールディングス | 4,822円 | 総合小売業 |
【4063】信越化学工業 | 11,540円 | 総合化学 |
【4502】武田薬品工業 | 4,690円 | 製薬 |
【6758】ソニー | 5,416円 | 総合電機 |
【6861】キーエンス | 68,420円 | 制御機器 |
【6954】ファナック | 23,980円 | 産業用ロボット |
【6981】村田製作所 | 15,855円 | 電子部品 |
【7203】トヨタ自動車 | 7,571円 | 自動車メーカー |
【7751】キヤノン | 3,820円 | OA機器総合メーカー |
【7974】任天堂 | 45,700円 | ゲームメーカー |
【8058】三菱商事 | 3,229円 | 総合商社 |
【8306】三菱UFJフィナンシャル・グループ | 723.5円 | 金融グループ |
【9020】JR東日本 | 10,750円 | 鉄道会社 |
【9432】NTT | 5,297円 | 通信大手 |
※株価は2018年5月18日終値で算出
★注目ポイント3 |
TOPIXコア30構成銘柄を業種が被らないように15銘柄選定してみると、まさに日本を代表する企業が連なる。 |
4.TOPIXコア30関連銘柄の上昇率ランキングTOP3!
過去1年間の安値から高値までを算出し、最も上昇率の高かったTOPIXコア30関連より上位3銘柄を発表致します。
※2017年5月18日~2018年5月18日の1年で算出
4-1.第1位【7974】任天堂
上昇率 | 1.86倍(安値:26,800円 → 高値:49,980円) |
市場 | 東証一部 |
RSI | 45.27(売り買い均衡) |
4-2.第2位【6954】ファナック
上昇率 | 1.6倍(安値:20,805円 → 高値:33,450円) |
市場 | 東証一部 |
RSI | 31.21(やや売られている) |
4-3.第3位【6861】キーエンス
上昇率 | 1.59倍(安値:45,440円 → 高値:72,400円) |
市場 | 東証一部 |
RSI | 72.82(買われ過ぎ) |
※RSIは2018年5月18日終値より算出
★注目ポイント4 |
値嵩株の代表格である3銘柄が上昇率トップとなった。TOPIXコア30銘柄は、日本を代表する企業となる為、常にチェックしておきたい。その中でも特に人気銘柄は要チェック! |
5.まとめ
今回は任天堂とキーエンスといった、大きな値上がりをしたTOPIXコア30構成銘柄を見ていきました。
この1年のTOPIXコア30銘柄の値動きを見てみると、任天堂とキーエンス以外はそれほど大きく動いておらず、1.5倍以上の値上がりとなった銘柄はほとんどないことが分かります。
一方、TOPIXコア30銘柄には、JTや日産自動車、NTTドコモや武田薬品など、配当利回りが3%を超える高配当株が多くあります。
そのため、TOPIXコア30銘柄への投資は、短期的な値上がり益を求めるのではなく、中長期的な値上がり益と配当金を目的とした長期投資がおすすめです。
10月に、日本取引所から発表されるTOPIXコア30構成銘柄入れ替えニュースは、チェックしておきましょう。
厳選テンバガー狙いの3銘柄を無料で!
分析者が精査済みの短期急騰期待が出来る低リスク3銘柄情報を先行配信しております。
サポート体制には自信があり、銘柄相談も無料にて承っておりますので是非ご活用下さい。厳選3銘柄も先行配信しております。
この記事のURLをコピーする