ブライダル(結婚)関連銘柄が新元号・消費税増税の影響で「特需銘柄」に!

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少子化や晩婚化、価値観の多様性などから婚姻件数が年々減少しており、ブライダル業界には逆風が吹いています。

しかし、ここに来て、新元号改元や消費税増税前の駆け込み婚の増加から特需が期待されています

ブライダル関連銘柄として主要の、【4331】テイクアンドギヴ・ニーズはこの1年で2.9倍の上昇を見せるなど、注目を集めています。

今回は、そんなブライダル関連セクターに注目してみましょう!

 

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1.ブライダル関連銘柄に期待

今回は、新元号関連で注目テーマになるかもしれないブライダルに関連した銘柄に注目していきます。

1-1.ブライダルとは?

ブライダルとは
結婚や結婚式に関すること全般を指します。

現在、ブライダル業界を巡る環境は非常に厳しいものになっています。

国内の市場調査を手掛ける矢野経済研究所によると、2017年のブライダル市場は前年比-1.1%減の2兆4,990億円になったと発表されています。

2017年の婚姻件数は、前年から約1万3500件減少しており、60万7000件に留まっています。

日本の少子化は少なくとも20~30年は続くことが人口動態上確定的であり、生涯未婚率も上昇の一途を辿っていることから、ブライダル業界は厳しい情勢が続くものと見られています。

少子化や若者の恋愛離れ、価値観の多様化などを背景に婚姻件数が減っているだけではなく、将来不安から結婚式や新婚旅行への出費を控えるカップルが増えていることも逆風になっています。

しかし、一方では、結婚式に費やす金額は増えているという試算もあり、結婚情報誌「ゼクシィ」が行った調査によると、2017年の結婚式費用は全国平均354.8万円となっています。

今回注目するブライダル関連銘柄は、結婚披露宴や結婚情報サービス、結婚式のドレスや花束などを手掛ける銘柄が中心になってきます。

 

1-2.新元号や消費税増税でブライダル業界が活性化!?

厳しい情勢が続くブライダル業界ですが、ここに来て特需が期待されるかもしれません。

2019年4月30日に天皇陛下が退位され、皇太子さまが新天皇として即位されることにより、平成が終わり、新しい元号が始まります。

現在、「平成最後の挙式」や「新元号のジューンブライド」といった「あやかり婚」への問い合わせが増えており、ブライダル業界各社は平成駆け込み・新元号のブライダルプランを相次いで打ち出しているようです。

また、2019年10月1日に予定されている消費税率の8%から10%への引き上げを前に、消費税増税前の駆け込み婚が増えると予想されています。

2020年8月には東京オリンピックが開催されるため、東京オリンピックに合わせて結婚・出産するカップルが増加することも考えられます。

ただ、いずれも結婚需要の先食いに過ぎず、人口減少や価値観の多様化といった結婚離れを招いている本質的な事象が解決しないことには厳しい情勢が続くものと見られています。

新元号改元が一段落し、消費税増税が行われる2019年10月までは、ブライダル関連銘柄に特需買いが入ってくるかもしれませんが、それ以降は注意しておくべきでしょう。

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★注目ポイント1
ブライダルとは結婚や結婚式に関連すること全般を指す。少子化や価値観の多様化から厳しい情勢が続いているが、新元号改元・消費税増税を前に特需が発生すると期待されている。

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2.ブライダル関連銘柄の推移

ブライダル関連銘柄の動向を見ていきましょう。

2-1.日本で最も結婚式を手掛けているテイクアンドギヴ・ニーズ

結婚式や結婚式場事業を手掛けるブライダル大手の【4331】テイクアンドギヴ・ニーズは、ブライダル関連銘柄を代表する銘柄です。

同社は、ハウスウェディングや海外挙式などに強みを持ち、挙式施行数は年間2万組以上と日本で最も結婚式を手掛けている結婚式のリーディングカンパニーです。同社の株価は、2017年9月初めには752円を付けていましたが、好調な決算を背景にこの1年上昇しており、2018年9月には2,229円の高値まで上昇しています。

この1年で2.9倍の上昇となっており、今後更なる高値更新が期待されます。

ブライダル業界の見通しは厳しいですが、同社のような成長企業の株価は堅調に上昇しています。

 

2-2.婚活支援サービス「婚活ジャパン」を手掛けるリンクバル

街コンに特化した情報サービス「街コンジャパン」を運営する【6046】リンクバルも、ブライダル関連銘柄として注目されます。

同社は、婚活支援サービス「婚活ジャパン」を始め、恋愛や結婚のマッチングサービス全般を手掛けていることで知られます。同社の株価は、2017年9月には1,947円を付けていましたが、この1年上昇し続けており、2018年9月には5,600円の高値を付けています。

この1年で2.8倍の上昇となっており、今後も更なる高値更新が期待されます。

 

2-3.宝飾品小売店を展開しているベリテ

ドレスや宝飾品(ブライダルジュエリー)を手掛ける銘柄も、ブライダル関連銘柄として注目されます。

関東を中心に宝飾品小売店を展開しており、「VERITE」や「MAHARAJA」などのジュエリーブランドで知られる【9904】ベリテは、この1年で大きく上昇しています。同社の株価は、2017年9月初めには179円の低位株でしたが、この1年大きく上昇しており、2018年5月には506円まで上昇しました。

この1年で最大2.8倍の上昇となっており、2018年9月現在は450円前後で推移しています。

 

★注目ポイント2
ブライダル関連銘柄は一部の銘柄は大きな値上がりを見せているが、多くは横ばい~下落に留まっている銘柄も多い。

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3.主要ブライダル関連銘柄チェックリスト

ブライダル関連銘柄より厳選した注目株をチェックしておきましょう。

銘柄株価主なサービス
【2196】エスクリ785円都市型ブライダル
【2198】アイ・ケイ・ケイ820円ゲストハウスウェディング
【2418】ツカダ・グローバルホールディング650円傘下にブライダル大手「ベストブライダル」、ゲストハウスウェディングに強み
【2424】ブラス682円貸し切り型ゲストハウスウェディング
【3041】ビューティ花壇(低位株★)316円ブーケなどの婚礼用生花商品の制作
【3607】クラウディアホールディングス535円ウェディングドレス・タキシードの製造・販売
【3685】みんなのウェディング※円
2018年9月26日上場廃止
結婚式場選びの口コミサイト「みんなのウェディング」
【4331】テイクアンドギヴ・ニーズ2,205円ブライダル大手、ハウスウェディングに強み
【4696】ワタベウェディング573円ブライダル大手、リゾートウェデイングに強み
【6046】リンクバル5,510円婚活支援サービス「婚活ジャパン」
【6186】一蔵851円呉服・振袖の販売・レンタル、結婚式場の運営
【7638】NEW ART(低位株★)27円ブライダルジュエリー
【8008】ヨンドシーホールディングス2,393円ブライダルジュエリー
【9708】帝国ホテル2,016円高級ホテル
【9904】ベリテ(低位株★)448円ライダルジュエリー

※株価は2018年9月25日終値で算出

★注目ポイント3
ブライダル関連銘柄を抽出すると、結婚式を手掛けるブライダル大手企業からブライダルジュエリーやドレスを手掛ける銘柄、帝国ホテルまで多岐に渡る。

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4.ブライダル関連銘柄の上昇率ランキングTOP3!

過去1年間の安値から高値までを算出し、最も上昇率の高かったブライダル関連より上位3銘柄を発表致します。

※2017年9月25日~2018年9月25日の1年で算出

 

4-1.第1位【4331】テイクアンドギヴ・ニーズ

チャート画像
上昇率2.92倍(安値:763円 → 高値:2,229円)
市場東証一部
RSI60.81(やや買われている)
 

4-2.第2位【6046】リンクバル

チャート画像
上昇率2.91倍(安値:1,918円 → 高値:5,600円)
市場東証マザーズ
RSI51.24(売り買い均衡)
 

4-3.第3位【9904】ベリテ

チャート画像
上昇率2.63倍(安値:192円 → 高値:506円)
市場東証二部
RSI66.66(やや買われている)

※RSIは2018年9月25日終値より算出

★注目ポイント4
上昇率トップは、結婚式のリーディングカンパニーで、ブライダル関連として主要の【4331】テイクアンドギヴ・ニーズがトップを記録した。引き続き今後の動きも見逃せない注目銘柄。

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5.まとめ

今回見てきたブライダル関連銘柄3銘柄は大きな上昇となっていますが、ブライダル関連銘柄全体で見ると、厳しい値動きになっていると言わざるを得ません。

短期的には、新元号改元と消費税増税前の駆け込み婚の増加による特需が期待されます。また、2020年東京オリンピックに合わせて婚姻が増加することも考えられます。

ただ、中長期的には、少子化による人口減少や若者の恋愛離れといった本質的な事象を解決しないことには、ブライダル業界には厳しい情勢が続くものと見られています。

新元号やオリンピックによる「あやかり婚」に関するニュースにはアンテナを張っておき、ブライダル関連銘柄の動向は要チェックしておきましょう。

 

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