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アメリカのIT大手Googleが、クラウドゲームサービス「Stadia(スタディア)」を開始したことが注目されています。
クラウドゲームが普及すればゲーム機が必要なくなってしまうため、ソニーや任天堂にとっては逆風ですが、ゲームソフトメーカーにとっては商機拡大になることが期待されています。
これまでクラウドゲームの普及を妨げてきた通信遅延の問題は、次世代通信規格5Gによって解消される公算が強く、クラウドゲームは一気に普及してもおかしくありません。
クラウドゲーム関連銘柄に注目していきましょう!
1.クラウドゲーム関連銘柄とは?
マーケットでも注目されるクラウド化の波がゲームにまで押し寄せてきたようです。
1-1.クラウドゲームとは?
ゲームをプレイするには、プレステ4やニンテンドースイッチのようなゲーム機が必要になります。
今回注目するクラウドゲームは、ネットワーク上にあるサーバーがゲーム機として使えるようになるため、ネットワーク接続できるスマホやパソコンがあればゲーム機が不要となってしまうものです。
クラウドゲームの歴史は意外と古く、1997年10月には、初代プレイステーションをオンデマンド化したサービスが旅館向けに開始されています。
このときは、クラウドコンピューティングという用語がまだ登場していなかったため、「ゲームオンデマンド」と呼ばれていました。
ただネットワーク技術がまだ乏しかったことから、ゲームオンデマンドが本格普及するには至りませんでした。
クラウドゲームの普及を妨げてきたのは、通信遅延による問題です。
サーバーをゲーム機として使うことになるとコントローラー入力で遅延が生じることになり、素早い操作が必要とされるアクションゲームなどでは致命的です。
しかし2019年には、クラウドゲームの問題を解決する技術が世界的に普及しました。それはズバリ、次世代通信規格5Gです。
従来の通信規格と比べて100倍以上の高速・大容量通信を実現する5G環境のもとで、遂にクラウドゲームが本格普及していくことになるかもしれません。
1-2.Googleがクラウドゲームサービス「Stadia(スタディア)」を開始!
2019年11月20日、アメリカのIT大手Googleが、クラウドを使ってゲームをストリーミング配信するサービス「Stadia(スタディア)」を欧米14ヶ国で開始しました。
「Stadia(スタディア)」の基本料金は月9.99ドルとなり、遊びたいゲームに応じて追加料金を支払う仕組みとなっています。
「アサシン クリード オデッセイ」や「ライズ オブ ザ トゥームレイダー」などの22作品が配信されており、スクウェア・エニックスが手掛ける人気RPG「ファイナルファンタジー15」も含まれています。
ただゲーム機が必要なくなるクラウドゲームの発展は、日本企業にとってはあまり良いニュースにはならないかもしれません。
世界のゲーム機市場は、ソニーのプレイステーションと、任天堂のニンテンドースイッチの二強となっており、日本企業が独占している数少ない市場です。
しかし、携帯ゲーム機市場はスマホの発展によって大幅に縮小しています。
ソニーはPS Vitaを最後に携帯ゲーム機から撤退し、任天堂もゲームボーイから続いてきた携帯ゲーム機の展開を終了してニンテンドースイッチに統合しました。
スマホの発展によって携帯ゲーム機が消滅したことに続き、クラウドゲームの発展によってゲーム機そのものが消滅してしまう可能性は十分に考えられます。
ただ、ゲーム機メーカーにとってはクラウドゲームの登場は逆風になるかもしれませんが、ゲームソフトメーカーにとっては商機拡大のチャンスになると期待されます。
ゲーム関連銘柄を中心とするクラウドゲーム関連銘柄を要チェックしていきましょう。
★注目ポイント1 |
・クラウドゲームとは、ゲーム機が必要なく、ネットワークを通してゲームを楽しめるサービス ・2019年11月20日には、Googleがクラウドゲームサービス「Stadia(スタディア)」を開始した ・ソニー、任天堂にとってクラウドゲームは驚異であるが、マーケットでは注目テーマになる可能性が高い |
2.クラウドゲーム関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄
Googleのクラウドゲームサービス「Stadia(スタディア)」の影響で上昇したクラウドゲーム関連銘柄を見ていきましょう。
2-1.Stadiaで4本配信!【9684】スクウェア・エニックスHD
国民的ゲーム「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」を手掛ける【9684】スクウェア・エニックス・ホールディングスは、クラウドゲームでも存在感がある銘柄です。
同社は、Googleのクラウドゲームサービス「Stadia(スタディア)」で配信される22本の内、「ファイナルファンタジー15」「シャドウ オブ ザ トゥームレイダー ディフィニティブエディション」、「ライズ オブ ザ トゥームレイダー」「トゥームレイダー ディフィニティブエディション」の4本を提供しています。
「Stadia(スタディア)」において、日本のゲームメーカーとしては最多の配信本数となっています。
ただ、Googleが2019年11月20日に「Stadia」の配信を始めた翌日のスクエニの株価は前日と変わらずとなっており、材料視されたとは言えません。
2-2.クラウドに強いスマホゲームメーカー!【6033】エクストリーム
技術者派遣を手掛ける【6033】エクストリームは、Googleが「Stadia」の配信を始めた翌日に大きく上昇したクラウドゲーム関連銘柄です。
同社はスマホゲームの開発やクラウドサーバーなどを手掛けており、スマホゲーム「ラングリッサーモバイル」は人気作品となっています。
同社はGoogleが「Stadia」の配信を始めた翌日の11月21日に+3.77%の上昇となりました。
ただ同社の株価は、11月14日の決算発表後に乱高下しており、11月21日前日までの3日間に高値から-17%落ちています。
このため、クラウドゲーム関連で注目されたというよりは、暴落後に反発したと見る方が適切かと思われます。
上記2銘柄以外のゲームメーカーの株価もほとんど動いておらず、クラウドゲームは現時点では投資家に注目される材料になっているとは言えないようです。
★注目ポイント1 |
・Googleのクラウドゲームサービス「Stadia(スタディア)」が始まったが、クラウドゲーム関連銘柄はほとんど反応していない |
3.クラウドゲーム関連銘柄リスト
銘柄 | 主なサービス |
【3635】コーエーテクモ | ゲームソフト「三国無双」「DEAD OR ALIVE」など |
【3659】ネクソン | PCゲーム「アラド戦記」「メイプルストーリー」、eスポーツに強み |
【6033】エクストリーム | スマホゲーム「ラングリッサーモバイル」 |
【6460】セガサミー | ゲームソフト「ソニックシリーズ」「龍が如く」など |
【6758】ソニー | ゲーム機「プレイステーション4」、次世代ゲーム機「プレイステーション5」は2020年末発売予定 |
【7832】バンナム | ゲームソフト「鉄拳」「テイルズ」「スーパーロボット大戦」「太鼓の達人」など |
【7974】任天堂 | ゲーム機「ニンテンドースイッチ」、ゲームソフト「スーパーマリオ」「ポケットモンスター」「ゼルダの伝説」など |
【9684】スクウェア・エニックス | ゲームソフト「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」など |
【9697】カプコン | ゲームソフト「モンスターハンター」「ストリートファイター」「バイオハザード」など |
【9766】コナミ | ゲームソフト「ウイニングイレブン」「実況パワフルプロ野球」など |
4.オススメのクラウドゲーム関連銘柄3選!
2020年以降に向けて注目・おすすめのクラウドゲーム関連銘柄を3銘柄抑えておきましょう。
【9684】スクウェア・エニックス
市場 | 東証一部 |
企業概要 | ゲームソフトメーカー大手。ドラクエ・FFが柱。 |
ドラクエ・FFを手掛けるスクウェア・エニックス・ホールディングスは、日本を代表するゲームソフトメーカーであり、「Stadia(スタディア)」に最も多くのソフトを配信しているゲームソフトメーカーとして注目です。
2020年3月には世界的に人気の「ファイナルファンタジー7」のリメイクが発売されることでも期待されています。
テクニカル面でも高値圏で推移しており、いつ高値をブレイクアウトしていってもおかしくありません。
【9697】カプコン
市場 | 東証一部 |
企業概要 | ゲームソフトメーカー大手。「モンハン」や「ストリートファイター」などの人気タイトル多数 |
スクエニと並ぶ大手ゲームソフトメーカーのカプコンにとっても、クラウドゲームの発展は期待できます。
同社は、国内で圧倒的な人気を持つ「モンスターハンター」や海外でも人気がある「ストリートファイター」「バイオハザード」などの人気ソフトを多数持っていることで知られています。
株価は高値圏で推移しており、長期投資にもおすすめのゲーム株です。
【7832】バンダイナムコ
市場 | 東証一部 |
企業概要 | ガンプラに代表される総合娯楽メーカー。ゲームソフトも手掛ける。 |
バンダイナムコホールディングスは、「機動戦士ガンダム」や「ドラゴンボール」といった国内外で人気のあるキラーコンテンツを多数擁していることから、クラウドゲームにおいても期待されます。
同社は2019年に大きく上昇している銘柄の筆頭であり、上場来高値を更新し続けています。東証を代表する成長株です。
5.まとめ
マーケットでは、クラウドゲームはまだ注目されるテーマ株にはなっていません。ただ、Googleのクラウドゲームサービスはまだ始まったばかりであるため、これからに期待です。
クラウドゲームが普及することでゲーム機が必要なくなってしまうことは、ソニー・任天堂にとっては逆風になる一方、ゲームソフトメーカーにとっては商機拡大のチャンスになります。
またクラウドゲームは、次世代通信規格5Gを使ったサービスとしても抑えておきましょう。同時に、近年注目を集めつつある「eスポーツ」関連としても注目です。
クラウドゲーム関連銘柄として注目される大手ゲームメーカーの【9684】スクウェア・エニックス・ホールディングスや【9697】カプコン、【7832】バンダイナムコホールディングスは、いずれも成長株となっています。
これらの大手ゲーム株は、クラウドゲームとは関係なくとも、長期投資におすすめの銘柄です。
クラウドゲームに関するニュースにはアンテナを張っておき、関連銘柄の動向は要チェックしておきましょう。
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