「グリーンプラ」関連銘柄!世界で進むプラスチック削減の重要テーマ

 

世界的なプラスチックによる環境破壊を背景に、ヨーロッパを中心にプラスチック削減の動きが進んでいます

微生物の働きによって水と二酸化炭素に分解されるグリーンプラ(生分解性プラスチック)が、世界的なプラスチック問題を解消する切り札になるかもしれません。

グリーンプラ(生分解性プラスチック)関連銘柄に注目していきましょう!

 

1.グリーンプラ(生分解性プラスチック)関連銘柄に期待

今回は、環境関連の重要テーマになるかもしれないグリーンプラに関連した銘柄に注目していきます。

1-1.グリーンプラ(生分解性プラスチック)とは?

グリーンプラとは
微生物と酵素の働きによって、水と二酸化炭素に分解されるプラスチックのことです。「生分解性プラスチック」とも呼ばれます。

従来のプラスチックは、その利便性の高さから社会のありとあらゆる場面で利用されていますが、その反面、廃棄量も莫大なものになっています。

プラスチックゴミは量がかさばるため処理コストが高くつき、また、自然界に捨てられた場合は、腐食しにくいためいつまでも残ってしまうという問題があります。

そこで注目されているのが、廃棄が容易で、自然界に廃棄したとしても水と二酸化炭素に分解されるグリーンプラです。

グリーンプラは、微生物が酵素の働きで蓄積するポリエステルなどを利用した高分子から製造する「微生物系」、植物や動物が作る天然の高分子から製造する「天然物系」、化学合成によって作られる高分子から製造する「化学合成系」の3種類に分類されます。

なお、プラスチック関連の注目テーマとしては「バイオマスプラスチック」がありますが、バイオマスプラスチックはバイオマス資源を原料にしたプラスチックのことです。

グリーンプラは製品化後の機能に焦点を当てているのに対し、バイオマスプラスチックは製造原料の種類によって規定されています。

「バイオマスプラスチック」とは?次世代プラ素材の関連銘柄を抑える!

2018.07.13

 

1-2.グリーンプラ普及の課題は?

グリーンプラはごみ袋や保護ネット、土のう、漁網などの製品に使われていますが、普及が中々進んでいないというのが現状です。

グリーンプラの普及が進まない背景には、コストが高いことが挙げられます。

コストが高いがために製品化が進まず、量産によるスケールメリットを生かせず、結局コストが下がらないという悪循環になっています。

しかし、ここに来て、グリーンプラの普及に追い風が吹くかもしれません。

現在、海洋汚染を始めとするプラスチックによる環境汚染は世界的に問題になっています。

世界各国がプラスチック対策を進めており、国連は2022年までにプラスチックによる海洋ごみを排除する国際キャンペーンに乗り出しています

特に、ヨーロッパではプラスチックの規制が強化されており、グリーンプラの需要は今後、急激に拡大していくものと予測されています。

今回注目するグリーンプラを手掛けているグリーンプラ関連銘柄は、化学メーカーや繊維メーカーが中心になってきます。

 

★注目ポイント1
グリーンプラ(生分解性プラスチック)は、最終的に水と二酸化炭素に分解されるリサイクル可能なプラスチック。世界的なプラスチックによる環境汚染の切り札として注目される可能性を秘めている。

2.グリーンプラ(生分解性プラスチック)関連銘柄の推移

グリーンプラ関連銘柄の動向を見ていきましょう。

2-1.生分解性のバイオマス素材「テラマック」を手掛けるユニチカ

フィルムや樹脂に強い繊維メーカーの【3103】ユニチカは、グリーンプラ関連銘柄を代表する銘柄です。

同社が手掛けているバイオマス素材「テラマック」は、バイオマス原料から作られたバイオマスプラスチックであり、その多くの製品が生分解性を持つ生分解性プラスチックです。

また、同社は生分解性プラスチックの関連特許も数多く取得していることでも注目されます。

同社の株価は、2017年10月初めには890円を付けており、2017年11月には1,035円まで上昇しましたが、その後は大きく下げています。

2018年7月には一時595円まで下落し、2018年10月現在は700円前後で推移しています。

同社の株価は大きく下げていますが、同社はグリーンプラ(生分解性プラスチック)のリーディングカンパニーです。グリーンプラ関連銘柄としては必ず抑えておきましょう。

 

2-2.バイオ生分解性プラスチックに力を入れるカネカ

塩化ビニールに強い化学メーカーの【4118】カネカは、生分解性プラスチックに力を入れている銘柄として注目されます。

同社は、100%植物由来のバイオ生分解性プラスチック「カネカ生分解性ポリマーPHBH」を手掛けており、2018年8月7日には同製品の製造設備を大型化することを発表しています。

同社の株価は、2017年10月初めには4,275円を付けていましたが、この1年上昇しており、2018年5月には6,005円まで上昇しました。

この1年で最大+40%の上昇となっており、2018年10月現在は5,500円前後で推移しています。

ただ、グリーンプラは化学・繊維メーカーが中心に研究開発を進めていますが、まだこれといった代表的な製品もなく、関連銘柄も少ないのが現状です。

 

★注目ポイント2
グリーンプラは化学・繊維メーカーが中心となって手掛けているが、関連製品はまだ少なく、マーケットで注目のテーマになっているとは言い難い。

3.主要グリーンプラ(生分解性プラスチック)関連銘柄チェックリスト

グリーンプラ関連銘柄より厳選した注目株をチェックしておきましょう。

銘柄株価主なサービス
【2802】味の素1,952.5円生分解性プラスチックの開発
【3101】東洋紡1,919円塗料用樹脂「バイロエコール」
【3103】ユニチカ691円バイオマス素材「テラマック」
【3401】帝人2,214円生分解性プラスチックの開発
【3402】東レ859.4円グリーンプラ製品の開発
【3405】クラレ1,716円生分解性フィルム「クラレビニロンフィルム」
【4004】昭和電工5,840円「グリーンプラ株式会社」の筆頭株主
【4114】日本触媒8,700円生分解性プラスチックの開発
【4118】カネカ5,410円生分解性プラスチック「カネカ生分解性ポリマーPHBH」
【4182】三菱ガス化学2,511円生分解性プラスチックの開発
【4183】三井化学2,911円生分解性プラスチックの開発
【4188】三菱ケミカルホールディングス1,102.5円生分解性プラスチック「BioPBS」
【4202】ダイセル1,392円生分解性プラスチックスに使われる「プラクセル H1P」

※株価は2018年10月3日終値で算出

★注目ポイント3
グリーンプラ(生分解性プラスチック)関連銘柄を抽出すると、化学・繊維メーカーが中心になってくる。ただ、生分解性プラスチック製品に力を入れている企業はほとんどないのが現状。

4.グリーンプラ関連銘柄の上昇率ランキングTOP3!

過去1年間の安値から高値までを算出し、最も上昇率の高かったグリーンプラ関連より上位3銘柄を発表致します。

※2017年10月4日~2018年10月4日の1年で算出

 

4-1.第1位【4004】昭和電工

チャート画像
上昇率1.89倍(安値:3,420円 → 高値:6,470円)
市場東証一部
RSI70(買われ過ぎ)
 

4-2.第2位【4118】カネカ

チャート画像
上昇率1.4倍(安値:4,275円 → 高値:6,005円)
市場東証一部
RSI70.03(買われ過ぎ)
 

4-3.第3位【4182】三菱ガス化学

チャート画像
上昇率1.39倍(安値:2,549円 → 高値:3,555円)
市場東証一部
RSI81.74(かなり買われ過ぎ)

※RSIは2018年10月4日終値より算出

★注目ポイント4
市場の動きに合わせ買われ過ぎ水準の銘柄が多い為、上昇率トップの銘柄は特に、今後の動向が注目されます。

5.まとめ

 

グリーンプラ(生分解性プラスチック)関連銘柄はまだ数も少なく、マーケットで大きく注目される前と言えます。

プラスチックによる環境汚染は世界的に深刻化しており、ヨーロッパを中心にグリーンプラの普及が進んでいく流れは確実である為、世界的に追い風となる可能性が高いです。

また、今年に入って、カネカが生分解性プラスチックの大量生産に力を入れることを発表したように、今後、他の化学・繊維メーカーが続くことも考えられます。

グリーンプラ関連銘柄の動向にはアンテナを張っておき、チェックしておきましょう。

 

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