ホームドアの需要拡大で関連銘柄は2018年のテーマ株に!

2018年3月6日、JR東日本がホームドアの設置対象を大幅に拡大する方針を発表しました。
 
ホームドアメーカーの【6424】高見沢サイバネティックス2連続ストップ高をつけるなど、関連銘柄は激しく買われている状況が続いています。
 
この恩恵を受けるべく、物色資金が集中するであろうホームドア関連銘柄を取り上げていきますので早速チェックしていきましょう!

1.安全対策でホームドアに関心高まる

全国的に進む、駅の安全対策ホームドア

1-1.ホームドア(スクリーンドア)とは 

ホームドアとは
駅のホームから線路への転落や接触事故防止のために設置される仕切り(スクリーンドアとも呼ばれる)
駅ホームからの転落事故が後を絶たないため、近年鉄道各社は安全対策としてホームドアの設置を急いでいます
 
とくに1日何十万人もの利用者がいるような混雑する駅の場合、誤って転落するなどの人身事故も多く、安全対策に対する声は強まっていました。
 
また、ホームドアを設置することで安全対策以外の点として、ダイヤの乱れが軽減することも考えられます。
 
メリットの多いホームドアですが、設置には1線あたり約10億円で1面2線の上下線となると約20億円の莫大なコストがかかることもあり、まだ全国的に整備が進んでいるとは言えない状況です。
 
そこでJR東日本は2018年3月6日に、今後15年で主要24路線のうち東京50キロ圏内の全243駅にホームドアの設置を行うと発表。5,000億円規模。
 
東京や新橋、横浜、国立競技場周辺の未整備20駅に関しては、2020年までにホームドアの設置を間に合わせるとのこと。
 
その背景にあるのは、2020年に控える東京オリンピックでしょう。
 

1-2.低コスト「スマートホームドア」の開発

JR東日本は2020年までの具体的な設置目標を掲げましたが、駅ホームのスペースが狭かったり、大がかりな工事のため困難が予想されます。
 
そんな中、【6741】日本信号と共同で、4割ほどの工期短縮が可能かつ低コストで軽量という新しいタイプのホームドアが開発されました。
 
音楽プロデューサー向谷実氏によって考案された、軽量型の「スマートホームドア」です。
 
その新型ホームドアは、板状の扉ではなく棒を使うことで軽量化を図ったホームドアで、従来型のホームドアより大幅に軽くなっていることや、機器の厚みを抑えられるのが特徴です。
 
2017年11月21日には、福岡市西区の駅でホームドアの実証試験も始まり、期待は高まるばかり。
 
 
このように、低コストのホームドアも開発が進んでいますが、現状として、全国に駅の数は9,000か所以上もあり、現時点(2018年3月)では686駅でしかホームドアの設置が進んでいません。
 
つまり、設置状況はまだ1割にも満たないということです。
 
新たに路線を開通する鉄道に関してはホームドアの設置が以前より義務付けられていましたが、安全対策の強化やスマートホームドアの登場により、今後急速に普及が進むと期待されます。
 
国土交通省は各鉄道会社にホームドア設置費用として補助金を出しており、関連銘柄は国策の恩恵を受けているようです。

 

★注目ポイント1
 JR東日本は東京オリンピックの開催に合わせて、主都周辺の20駅の設置を2020年までには終えると計画している。

2.ホームドア関連銘柄の株価推移

ホームドア関連銘柄の株価推移を振り返り、材料発表による値動きの特徴などを見ていきましょう。

2-1.東京メトロ全駅にホームドア設置計画

2017年6月29日、東京メトロが全路線の全駅にホームドアを設置する方針を固めました。
 
この材料が好感され、ホームドアメーカーの【6742】京三製作所が年初来高値を更新する快進撃を見せています。
 
京三製作所は交通関連の各種制御システムを開発しており、台湾高速鉄道用信号も手掛けるなど海外へも展開する注目の企業です。
 
また、1日10万人以上が利用する全駅へのホームドア設置を目指すとの計画で、同社株以外にも関連銘柄は刺激されています。

 

2-2.2032年までに主要路線全駅ホームドア設置

2018年3月6日、JR東日本が東京50キロ圏内の全243駅にホームドアの設置を行うと発表したことで関連銘柄に物色資金が向かいました。
 
その中でも、駅の券売機や「昇降式ホームドア」を手掛ける【6424】高見沢サイバネティックスの上昇が目立っています。
 
発表後は2連続ストップ高で高値1,650円をつけており、ちょうど1か月前の株価850円からみると約2倍の上昇を達成しています。
 
同社のホームドアは、強化プラスチック製の棒を3本を昇降させる仕組み。

低コストで導入できる強みがあり、今後飛躍的な受注拡大が見込まれるため人気化しており、当面の間は激しい売買が予想されます。

 

★注目ポイント2
 将来的にはほとんどの駅でホームドアが採用されていくことも予想されるため、長期的なテーマとしても期待できる。

3.ホームドア関連銘柄チェックリスト

ホームドア関連銘柄より厳選の注目株をチェックしていきましょう。

銘柄株価主なサービス
【1835】東鉄工業3,505円ホームドア設置の補強工事などを行う
【5277】スパンクリートコーポレーション580円ホームドア設置に必要な床版の供給
【5406】神戸製鋼所1,025円ホームドア「どこでも柵」を東京大学と共同開発
【6268】ナブテスコ4,275円ホームドアメーカー、安全性の高いスクリーンドアを供給
【6424】高見沢サイバネティックス1,341円ホームドアメーカー、低価格の販売に強み
【6501】日立製作所790.8円ホームドアメーカー、都営地下鉄に導入実績あり
【6503】三菱電機1,732円ホームドアメーカー、福岡や札幌の市営地下鉄で導入実績あり
【6741】日本信号1,014円昇降式と可動式2つのホームドアを開発・製造
【6742】京三製作所705円ホームドアメーカー、東急目黒線などに導入実績あり
【7011】三菱重工業4,020円子会社が開発する「どこでもドア」が好評

※株価は2018年3月9日終値で算出

★注目ポイント3
 ホームドア関連銘柄には東証一部の大型株が多いが、数少ない新興株の上昇がとくに目立っているので、個人投資家の物色人気が高まっているとみられる。

4.ホームドア関連銘柄の上昇率ランキングTOP3!

過去1年間の安値から高値までを算出し、最も上昇率の高かったホームドア関連の上位3銘柄を発表致します。
 
※2017年3月9日~2018年3月9日の1年で算出

4-1.第1位【5277】スパンクリートコーポレーション

チャート画像
上昇率 2.5倍(安値:272円 → 高値:680円)
市場 ジャスダック
RSI 63.09(やや買われている)

4-2.第2位【6424】高見沢サイバネティックス

チャート画像
上昇率 2.1倍(安値:760円 → 高値:1,650円)
市場 ジャスダック
RSI 79.63(買われ過ぎ)

4-3.第3位【6742】京三製作所

チャート画像
上昇率 2.0倍(安値:396円 → 高値:818円)
市場 東証一部
RSI 25.17(売られ過ぎ)

※RSIは2018年3月9日終値より算出

★注目ポイント4
 主に低位株が激しく買われているため、出遅れのホームドア関連銘柄が多く残っている。今後は物色が向く可能性が高い。

5.まとめ

利用者を守る安全対策、そして国策としても、ホームドア関連銘柄は株式市場でも関心が高まっています。
 
将来的には9,000か所全ての駅ホームで採用されることも予想されるため、長期的なテーマとして投資判断を行う必要があるでしょう。
 
今回、JR東日本の発表によってホームドアの認識が更に広まったことで、今後も注目のテーマとして買われ、関連銘柄から大化けの企業が出てくる可能性も出て来ました。
 
2018年は見逃せないテーマとなりそうです。

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