「ICタグでレジ革命!」上昇率トップから見た関連銘柄本命は?

経済産業省は2025年までに、セブンイレブン・ファミリーマート・ローソン・ミニストップ・ニューデイズの全取り扱い商品にICタグ(電子タグ)導入を発表

これによりICタグ開発企業だけでなく、電子部品やバーコード技術に強い周辺事業もICタグ関連銘柄として注目されています。

今回は代表的なICタグ関連銘柄を取り上げ、過去の材料による株価推移を振り返りながら2018年の展開、注目銘柄を考えていきましょう。

1.政府主導のもと国策として成長するICタグ市場

ICタグの普及により、薄くて軽いICチップを取り付けた商品の電磁波から情報を読み取ることで、商品管理の効率化やセルフレジの実用化が可能となります。

1-1.小売業界に革命をもたらすICタグのメリット

ICタグは電子タグRFタグ非接触タグIDタグとも呼ばれ、電磁波を用いて内蔵したメモリーデータを非接触で読み込み・書き込みを行う情報媒体です。

従来のバーコード方式では、一つ一つタグを読み取る必要があり、非効率的な作業と考えられるようになりました。

そこで開発されたICタグは、電磁波による一括読み取りが可能となります。

小売業者のレジはもちろん、検品や棚卸、在庫管理から流通量の調整まで、効率良く行えるようになるのです。

そのほか医療分野での医療ミス防止や、製造業における生産・品質管理、キャッシュレス対応など様々な展開が予想されています。

現在、ICタグは主にコンビニなど小売業界での導入が進んでおり、将来的にはICタグ管理による無人販売で人材不足や人件費削減の問題も解消できると期待されています。

 

1-2.ICタグで効率化に成功した導入事例

最近では【9983】ファーストリテイリングが運営しているGUの一部店舗にて、ICタグを用いたセルフレジが話題となりました。

会計の際に商品が10点でも20点でも、ICタグを一括で読み取ることで待ち時間の解消や人為的ミスを防ぐことができます。

また、ICタグによるセルフレジに合わせて中国語や韓国語など、様々な言語に対応する仕様にすることで、よりスムーズな会計を実現。

他にも、アパレルの【8016】オンワードホールディングスでは、検品など時間のかかる作業にICタグを導入したことで10分の1の時間に短縮することができました。

このように、ICタグを使用した業務の効率化や顧客が利用しやすいセルフレジへの展開は成功を収めており、ICタグ関連銘柄への期待は高まるばかりです。

投資機会も増えてくることが予想されるため、ICタグに関連した材料による株価の反応を次に見ていきましょう。

 

★注目ポイント1
 政府主導のもと国策として成長分野であるICタグ市場は、今後爆発的な需要拡大が見込まれている。

 2.関心高まるICタグ関連銘柄の推移

2017年頃からテーマ株として注目を集めてきたICタグ関連銘柄、そのきっかけとなる材料と共に株価推移を見ていきましょう。

2-1.2025年に向けて低価格化を目指すICタグ

経済産業省主導のもと、実用化を急ぐICタグの開発は「2025年までに単価を1円以下にし、商品をICタグで管理出来る環境であること」が条件となっています。

これに先行して【7912】大日本印刷は2017年3月7日、低価格のICタグ開発に着手すると発表しました。

2017年時点で単価10円のICタグを2020年までに5円、2025年には1円までコストを下げるということで、その将来性から同社株が買われる格好となりました。

開発の進歩状況など2018年も好材料が期待できるために、今後もじわじわと値を伸ばしていくことが予想されます。

 

2-2.ユニクロの全商品にICタグ取り付け

2017年11月7日、【9983】ファーストリテイリング傘下のユニクロが扱っている全商品にICタグを取り付けると発表

1年以内に国内先行で導入を行っていくということで、株式市場ではICタグ関連銘柄に物色が向かいました。

ICタグ関連銘柄の中でも【7855】カーディナルはこの日と翌8日にかけて2日連続のストップ高をつけ、一時38%上昇するなど注目度の高さが伺えます。

ボックス相場で動いてた同社株は値動きが軽く、過去に何度も急動意から大幅高を演出していることから、再燃する可能性は大きいでしょう。

 

★注目ポイント2
 先行してICタグの開発や試験導入などを行っている関連銘柄は、2018年も上昇傾向と予想される。

3.主要ICタグ関連銘柄チェックリスト

ICタグ関連銘柄より厳選した、注目株をチェックしていきましょう。

銘柄株価主なサービス
【2186】ソーバル1,220円システム・ソフト開発や周辺回路設計
【2676】高千穂交易1,216円万引き防止装置などシステム機器とデバイスが主な柱
【3132】マクニカ・富士エレホールディングス2,489円国内トップの半導体商社、セキュリティ製品など
【3402】東レ1,124円化学繊維やICタグの開発
【3837】アドソル日進1,334円無人レジやハンズフリー認証など大規模システム開発
【3948】光ビジネスフォーム529円情報用紙や金融機関向けOA関連(自動化)に強み
【4217】日立化成2,936円電子部品、二次電池向けで負極材料で世界首位
【5741】UACJ2,948円ICタグ、ICタグ用アンテナを提供
【6145】日特エンジニアリング5,310円ICタグ製造メーカー
【6502】東芝(★低位株)317円総合電機大手、ICタグ事業に参入
【6677】エスケーエレクトロニクス2,111円大型液晶表示装置向け世界高シェア
【6701】NEC3,165円セルフレジ導入の実績多く、国内シェア上位
【7705】ジーエルサイエンス2,188円自動認識・分析機器など手掛ける
【7855】カーディナル842円カード専業メーカー、ICタグに注力
【7912】大日本印刷2,516円コンビニ向けICタグ開発に着手

※株価は2018年1月26日終値で算出

★注目ポイント3
 大手電機メーカーや材料、バーコード周辺技術、化学まで幅広い企業がICタグ関連銘柄として注目されている。

 4.ICタグ関連銘柄の上昇率ランキングTOP3!

過去1年間の安値から高値までを算出し、最も上昇率の高かったICタグ関連の上位3銘柄を発表致します。
※2017年1月26日~2018年1月26日の1年で算出

4-1.第1位【6145】日特エンジニアリング

チャート画像
上昇率 3.27倍(安値:1,711円 → 高値:5,600円)
市場 ジャスダック
RSI 65.24(やや買われている)

4-2.第2位【7705】ジーエルサイエンス

チャート画像
上昇率 2.6倍(安値:900円 → 高値:2,345円)
市場 東証二部
RSI 54.41(売り買い均衡)

4-3.第3位【6677】エスケーエレクトロニクス

チャート画像
上昇率 2.2倍(安値:999円 → 高値:2,198円)
市場 ジャスダック
RSI 45.57(売り買い均衡)

※RSIは2018年1月26日終値より算出

★注目ポイント4
 上昇率の高いICタグ関連銘柄のほとんどが、短期急騰ではなく堅調に上値を伸ばしていることから、長期的なテーマとして見ることができる。

5.まとめ

2017年より注目を集め始めたICタグ関連銘柄の上昇は、まだ序章と言っても過言ではありません。

衣料品大手のユニクロを筆頭にICタグを導入する企業は増えており、今後も急速に普及していく可能性は大きいと考えられます。

2025年の完全実用化まで株式市場の長期的なテーマとして、外せないICタグ関連銘柄。その中でも出遅れ・低位株には特に注目してみてはいかがでしょうか。

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