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全てのモノがインターネットに繋がるIoT化の波が、マーケットにも押し寄せています。
IoT関連銘柄は、AIやビッグデータ、5Gといった注目テーマとも深い関わりがあり、様々なテーマからの連想買いが働きやすいテーマ株となっています。
IoT関連銘柄は既に多くの銘柄が値上がりしていますが、今回は個人投資家にも買いやすい500円以下の低位株に注目していきます。
その結果、15銘柄が500円以下となっていることが判明しました。
そんなIoT関連銘柄の低位株に注目してみましょう！
1.IoTと低位株
21世紀の世界経済を牽引することが確実視されるIoT関連銘柄と、500円以下の低位株に注目していきましょう。
1-1.IoTとは
- 「Internet of Things」の略称であり、家電や自動車などあらゆる機器がインターネットに繋がることを指します。
IoT機器はリアルタイムでデータの送受信を行うため、スマホがアプリを自動アップデートするように、IoT化することでより多くの付加価値が生み出されるものと期待されます。
IoTとともに度々話題になることが多いテーマとしては、AI(人工知能)やビッグデータ、次世代通信規格5G、センサーなどが挙げられます。
株式市場でも度々注目されているこれらのテーマが、どのような関係にあるのかを簡単にチェックしておきましょう。
まず、インターネットに繋がっているIoT機器がデータをネットワーク上に送るためには、各種情報を取得する高精度のセンサーが必要です。
センサーから取得した情報はクラウドネットワークに送られますが、ネットワークとの高速安定通信を実現するためにも、次世代通信規格5Gの普及が待望されています。
ネットワーク上に送られてきた情報をデータ処理するのが、ビッグデータによって性能が向上したAI(人工知能)であり、AIによって処理された情報がIoT機器に返ってきます。
この中で、AIやビッグデータの分野ではアメリカと中国の企業が先行していますが、日本企業はセンサーに強いことが特徴となっています。
そのため、東証におけるIoT関連銘柄としては、センサーや電子部品を手掛けている銘柄が本命となっています。
1-2.「IoT」×「低位株」
21世紀の世界経済のカギを握るIoTですが、株式市場においても、IoT関連銘柄は投資家の注目を集める最注目のテーマ株の一つになっています。
今回は、IoT関連銘柄の中でも、個人投資家にも買いやすい500円以下の低位株に注目していきます。
500円以下の低位株は、価格帯が小さく売られにくいことから、日経平均暴落時にも暴落するリスクが低く、その一方で注目を集めると数倍に暴騰することが期待できます。
最近では、法人向けのITサービスを手掛ける【3054】ハイパーが、「IoT」×「低位株」投資の成功例として挙げられます。
同社は、IoTで重要な役割を果たすクラウドコンピューティングに力を入れていることで知られているIoT関連銘柄です。
同社の株価は、2017年初めには457円の低位株となっていましたが、ジワジワと上昇していき、2018年1月には2,313円まで上昇しました。
この1年間で最大5倍の上昇となり、2018年5月15日には1→2の株式分割を実施するに至っています。
IoTは今後も、マーケットにおける最重要テーマであり続けることが確実視されており、低位株から暴騰する第二第三のハイパーがいつ出てきても不思議ではありません。
ただ、IoTがこれだけ注目を浴びているにも関わらず低位株に留まっているIoT関連銘柄は、業績不振などの問題を抱えている場合が少なくありません。銘柄選定は慎重に行いましょう。
| ★注目ポイント1 |
| IoTとは、家電や自動車などあらゆる機器がインターネットに繋がること。AIやビッグデータ、5Gといった主要テーマ株の核になるテーマであり、21世紀の世界経済を牽引していくことが確実視される。 |
2.「IoT」低位株リスト15！
それでは、早速500円以下のIoT関連銘柄を見ていきましょう。
※株価は、2018年7月19日終値で算出
【6731】ピクセラ
| 市場 | 東証二部 |
| 株価 | 139円 |
| 主なサービス | デジタル家電向けチューナーの販売を手掛ける、ホームIoT実現のためのサービスも |
【6721】ウインテスト
| 市場 | 東証二部 |
| 株価 | 151円 |
| 主なサービス | 液晶やCMOSイメージセンサー向け検査装置の製造を手掛ける |
【6840】AKIBA
| 市場 | ジャスダック |
| 株価 | 210円 |
| 主なサービス | メモリ製品製造販売が主力、ウェブソリューション事業や通信コンサルティング事業も手掛ける |
【3727】APLIX
| 市場 | 東証マザーズ |
| 株価 | 250円 |
| 主なサービス | MtoM(機器間無線通信)事業を主に手掛けるIoTソリューションプロバイダー |
【7908】KIMOTO
| 市場 | 東証一部 |
| 株価 | 299円 |
| 主なサービス | IoT機器に使われる特殊フィルムメーカー、ビッグデータを使ったデータキッチン事業も手掛ける |
【6944】アイレックス
| 市場 | ジャスダック |
| 株価 | 309円 |
| 主なサービス | 通信系技術に強みを持つシステム開発会社 |
【3823】アクロディア
| 市場 | 東証二部 |
| 株価 | 312円 |
| 主なサービス | スマートフォン向けプラットフォームソリューションやIoT関連ソリューションの開発を行う |
【4392】FIG
| 市場 | 東証一部 |
| 株価 | 335円 |
| 主なサービス | 子会社のモバイルクリエイトがGPSを活用した移動体管理システムの開発を行う |
【2743】ピクセルカンパニーズ
| 市場 | ジャスダック |
| 株価 | 344円 |
| 主なサービス | IoT事業では「電子的封印技術」を用いたスマートメーターの開発を手掛ける |
【6662】ユビテック
| 市場 | ジャスダック |
| 株価 | 360円 |
| 主なサービス | 自動車版IoTであるコネクテッドカーや工場IoTトライアルキットを手掛ける |
【4814】ネクストウェア
| 市場 | ジャスダック |
| 株価 | 364円 |
| 主なサービス | ソフトウェア開発やITソリューションサービスを手掛ける |
【4689】ヤフー
| 市場 | 東証一部 |
| 株価 | 370円 |
| 主なサービス | Yahoo!で知られる大手ネットサービス企業、IoTにも力を入れる |
【6634】ネクスグループ
| 市場 | ジャスダック |
| 株価 | 406円 |
| 主なサービス | 機器間通信(M2M)モジュールソリューションやルーターの販売などを手掛ける |
【5817】JMACS
| 市場 | 東証二部 |
| 株価 | 461円 |
| 主なサービス | 中堅電線メーカー、電線のニッチ製品を手掛ける他、AIにも力を入れる |
【2354】安川情報システム
| 市場 | 東証二部 |
| 株価 | 463円 |
| 主なサービス | 安川電機系列のシステム開発会社 |
※株価は、2018年7月19日終値で算出
| ★注目ポイント2 |
| IoT関連銘柄の低位株を抽出してみると、IT企業やIT機器製造メーカーが多い。 |
3.番外編：「IoT」値嵩株トップ3！
ではここからは、番外編として、株価の高い値嵩株チェックしていきます。
株価の高い順にてランキング方式で発表！
※株価は、2018年7月19日終値で算出
1位【6861】キーエンス
| 市場 | 東証一部 |
| 株価 | 58,470円 |
| 主なサービス | 自動制御機器やファクトリー・オートメーション用センサーの製造 |
| 注目ポイント | 日本を代表する技術系企業。同社が手掛けるセンサーはIoT機器にはなくてはならない装置であり、東証を代表するIoT銘柄。大型株にも関わらず、この5年で株価は5倍以上に。工場を持たないファブレス企業であり、高収益体質であることでも知られる。 |
2位【6954】ファナック
| 市場 | 東証一部 |
| 株価 | 21,360円 |
| 主なサービス | NC装置や産業用ロボットの製造 |
| 注目ポイント | 日本を代表するロボットメーカー。世界中のスマホが同社製のマザーマシンによって作られている。AIやIoTにも力を入れており、ディープラーニングによる「考える工場」の実用化を目指す。 |
3位【6594】日本電産
| 市場 | 東証一部 |
| 株価 | 17,200円 |
| 主なサービス | 精密小型モーターの製造 |
| 注目ポイント | 世界的モーターメーカー。モーターはIoTとも親和性が高く、モーターに搭載されたセンサーからビッグデータを収集するなどIoT社会のカギを握る。 |
※株価は2018年7月19日終値で算出
| ★注目ポイント3 |
| IoT関連銘柄の値嵩株を見てみると、日本を代表する技術系企業が並ぶ。 |
4.まとめ
IoT関連銘柄というと漠然としていますが、現在までの所、東証で最も上昇しているのは、主にセンサーや電子部品を手掛ける銘柄となっています。
IoTは裾野が非常に広いため、日本企業が得意とするセンサーや電子部品を手掛ける銘柄の他にも、投資家の資金が流入してくることが考えられます。
また、IoTと関りが深いAIやビッグデータ、5Gといったテーマ株には、引き続き注目です。
今回算出したIoT関連低位株15銘柄と、IoTに関するニュースは要チェックです。
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