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家電製品やスマホ、自動車など、電気を使って動く身の回りの多くの製品に使われているモーターの需要が拡大しています。
特に、自動車向けモーター市場は急成長しており、EV向けモーターを中心に市場が更に拡大するものと見られています。
モーター関連銘柄に注目していきましょう!
1.モーター関連銘柄に期待
今回は、電気を使って動くあらゆる製品に使われているモーターに関連した銘柄に注目していきます。
1-1.モーターとは?
モーターの多くは電気によって磁界の変化を作り出し、磁界の変化によって回転力を生み出すものが一般的となっています。
モーターは、駆動電源の違いからDC(直流)モーターとAC(交流)モーターに分類され、更に回転する原理から様々な種類に分けられます。
世界の消費電力の約半分がモーターを動かすために使われているとも言われており、日本でも電力消費量の約55%がモーターに使われています。
このため、モーターの発展や技術革新は、エネルギー問題解決のカギを握っていると言っても過言ではありません。
モーターは、家電製品やIT機器、自動車、産業用機械など、電気を使って動かすありとあらゆる機器に搭載されています。
モーターは日本企業が得意とする領域であり、【6594】日本電産や【6592】マブチモーターを筆頭に世界トップシェアを握っている企業が多く、外国人投資家にも買われやすいセクターであると言えます。
1-2.成長市場として期待されるEV向けモーター
ありとあらゆる電気機器に使われているモーターですが、特に近年は、EV向けモーターを始めとする車載モーター(自動車向けモーター)市場が急成長しています。
ドアやミラー、ヘッドライト、タイヤなど、自動車の様々な箇所にモーターは使われており、自動車はモーターの塊であると言えます。
国内市場調査を手掛ける矢野経済研究所が発表した「車載モータ市場の最新動向と将来展望 2018」によると、2016年の車載モーター市場は29.9万個に達しており、2025年には44.7万個にまで増加する見通しであるとされています。
この背景には、世界的な環境規制の高まりや急速に進むEVシフトがあり、モーター関連銘柄はEV関連銘柄としても物色されると考えられます。
日本はEVの開発・普及で遅れていると言われていますが、リチウムイオン電池や急速充電器といったEV周辺機器は日本企業が強みとする分野です。
モーターは、EV関連で物色される関連銘柄としてはリチウムイオン電池や急速充電器と並んで有力なテーマ株になるものと期待されます。
EVシフトでモーター関連に追い風
2020年秋は、2030年~2040年までにガソリン車の新車販売を禁止する「EVシフト」が世界的に相次いでおり、日本でも2030年半ばを目処にガソリン車の新車販売を禁止するよう政府内で調整が続いているとのことです。
EVはエンジンではなくモーターで駆動するため、EVシフトが本格化すれば、モーターメーカーにとっては大きな成長源となります。
特に注目されるのがモーター大手の【6594】日本電産です。
日本電産の永守重信CEOは2020年11月10日に開催された「世界経営者会議」の中で、世界的な環境規制強化を背景にEVが普及し「2030年に自動車の価格は現在の5分の1程度になるだろう」と述べています。
時価総額で見てみると、トヨタ自動車の株価はこの5年間は横ばいだったため時価総額は約23兆円のままでした。一方、日本電産の株価はこの5年間で約3倍となっており、時価総額は7.5兆円と、トヨタの3分の1にまで迫っています。
2020年秋のEV相場でも、日本電産は大きく買われており、モーターはリチウムイオン電池やEV急速充電器と並ぶEVの主要テーマ株となっています。
★注目ポイント1 |
モーターとは、電気エネルギーを動力エネルギーに変換する電力機器のこと。電気を使って動かすあらゆる製品に使われており、車載モーターを中心に需要が急拡大している。 |
2.モーター関連銘柄の推移
モーター関連銘柄の動向を見ていきましょう。
2-1.EVモーターでも注目!【6594】日本電産
精密モーター大手の【6594】日本電産は、近年はEV向けモーターに力を入れている代表的なモーター関連銘柄です。
同社は、HDDやゲーム機向けの超小型モーターに強みを持っていますが、近年は車載モーターに力を入れていることで知られています。
永守重信CEOは、EVシフトによって「2030年に自動車の価格は現在の5分の1程度になるだろう」と述べており、同社が今後さらにEVに注力することは間違いありません。
同社の株価は、2020年1月初めには7,435円を付けており、コロナショック後の4月6日には4,989円まで下落しました。4月以降は一直線の上昇トレンドとなっており、4月から11月まで毎月上昇。
EV相場となった11月には一段高となっており、11月30日には13,585円まで上昇しました。
2020年の最大上昇率は+172%となっており、コロナショック前に付けていた株価から見ても2倍になりそうな勢いです。
2-2.サーバモーターに強い!【6506】安川電機
産業用ロボット大手の【6506】安川電機は、モーター関連銘柄にも位置付けられます。
同社は、工場の自動化(ファクトリーオートメーション)に欠かせないサーボモーターで世界トップシェアを誇っていることで知られています。
同社の株価は、2020年1月初めには4,030円を付けており、コロナショックで3月17日には2,295円まで下落。その後は堅調に反発しており、12月2日には5,230円まで上昇しています。
日本電産ほど積極的に買われているとは言えませんが、コロナショック前の株価を30%ほど上回る水準まで値を戻しています。
3.モーター関連銘柄チェックリスト
関連銘柄より厳選した注目株をチェックしておきましょう。
銘柄 | 主なサービス |
【6149】小田原エンジニアリング | モーター用自動巻線機 |
【6479】ミネベアミツミ | 精密モーター |
【6503】三菱電機 | 三相モーター |
【6506】安川電機 | サーボモーター世界大手 |
【6508】明電舎 | 車載モーター |
【6516】山洋電気 | 小型・精密サーボモーター |
【6518】三相電機 | 空調・ポンプ用モーター |
【6592】マブチモーター | 小型モーター世界大手 |
【6594】日本電産 | 精密小型モーター世界大手 |
【6752】パナソニック | FA・産業用モーター |
【6963】ローム | モータードライバ |
【6966】三井ハイテック | モーターコア |
【7280】ミツバ | 車載モーター |
【7726】黒田精工 | モーターコア |
【7739】キヤノン電子 | 小型ステッピングモーター |
★注目ポイント3 |
モーター関連銘柄を抽出してみると、日本電産・マブチモーターを中心に名のあるメーカーが並ぶ。 |
4.おすすめのモーター関連銘柄3選
おすすめのモーター関連銘柄について紹介します。
【6594】日本電産
市場 | 東証一部 |
企業概要 | 精密小型モーター大手。車載用モーターに力を入れる。 |
日本電産は、EVシフトでも注目のモーター関連銘柄です。モーター関連銘柄の代名詞であり、モーター関連銘柄=日本電産と認識して問題ありません。
東証を代表する成長株であり、株価はアベノミクスが始まってから8年間で10倍以上になっています。今後、EVシフトによってさらなる成長が期待できる銘柄です。
【6592】マブチモーター
市場 | 東証一部 |
企業概要 | 自動車向け小型モーター大手。 |
マブチモーターは、自動車向け小型モーターを手掛けているモーター関連銘柄です。株価はやや低迷しており、2020年秋のEV相場でも上昇したものの、そこまで大きな値上がりとはなっていません。
配当利回りが3%弱あるため、配当金目的でモーター関連銘柄に投資したい場合には、日本電産よりもおすすめです。
【6506】安川電機
市場 | 東証一部 |
企業概要 | メカトロニクス大手。産業用ロボットやサーボモーター、インバーターなどに強い。 |
安川電機は、ファクトリーオートメーションに欠かせないサーボモーターに強いモーター関連銘柄です。
ただ、産業用ロボットを始め数多くの事業を手掛けているため、純粋なモーター関連銘柄ではありません。モーターも手掛けているロボットメーカーと認識して抑えておきましょう。
5.まとめ
EV向けモーターにも注目が集まりますが、リチウムイオン電池や急速充電器ほどにはEV関連銘柄からの連想買いは入っていないようです。
ただ、車載モーターを中心にモーターの需要が拡大しているのは確かであるため、いつまた大きな資金が流入してきてもおかしくないと思われます。
最近ではEV関連が再び注目を浴びています。モーターに関するニュースには特に、アンテナを張っておき、関連銘柄の動向はチェックしておきましょう。
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