「光触媒」は2018ノーベル化学賞候補に有力!関連銘柄をチェックしよう!

 

 2018年のノーベル化学賞候補としても注目される光触媒は、医療施設や自動車ミラー、エアコンの防臭フィルターなど幅広い分野で実用化されています。

光触媒に使われる酸化チタンは埋蔵量が多く、無害で安全な物質であることから、光触媒は環境に優しい次世代技術としても注目されます。

そんな光触媒関連銘柄の動向はというと

【4028】石原産業1.9倍
【4027】テイカ1.9倍
【4098】チタン工業2.3倍

の動きが見られます。

今後も益々注目度が高まる、光触媒関連銘柄に注目していきましょう!

 

1.光触媒関連銘柄に期待

 今回は、環境に優しい次世代技術としても注目される光触媒に関連する銘柄に注目していきます。

1-1.光触媒とは?

光触媒とは

光をあてることによって化学反応の速度を速める性質(触媒作用)を持つ物質の総称のことです。

光触媒作用の最も身近な例としては、植物の光合成があります。植物は二酸化炭素と水から酸素とデンプンを生成しますが、太陽光を浴びなければ光合成は起こりません。

光触媒を発見したのは、2人の日本人研究者であることが知られています

1967年、東京大学の本多健一氏と藤嶋昭氏が、二酸化チタン電極に溶液中で光を当てると、水が酸素と水素に分解されることを発見しました。

この光電効果は「本多-藤嶋効果」と呼ばれており、藤嶋昭氏は2018年のノーベル化学賞候補としても注目されています(本多健一氏は2011年に亡くなられています)。

現在、光触媒物質として実用化されているのは酸化チタンと酸化タングステンだけであり、特に酸化チタンが最もよく使われています。

酸化チタンは世界中のチタン鉱石から採取される物質で、顔料や着色料、日焼け止めなどに使われている安全な物質です。

酸化チタンは埋蔵量が多く、無害で安全・安心な物質であり、光触媒作用に使われる紫外線も太陽光に含まれているため、光触媒は自然環境に優しい次世代技術として注目されています。

 

1-2.光触媒はどのような分野で実用化されているか?

 光触媒と酸化チタンがどのような分野で実用化されているのかを見ていきましょう。

酸化チタンに紫外線をあてて水と酸素を反応させると、活性酸素が発生します。この活性酸素は酸化力が強く、汚れを分解したり、臭い成分や雑菌を分解させる作用があります。

この作用は、衛生的な医療施設や空気洗浄機、光をあてるだけで自動洗浄するエアコンのフィルターなどに応用されています。

また、酸化チタンに紫外線をあてると、その表面が水となじみやすくなるため(超親水作用)、雨などで自動洗浄されるようになり、汚れが付きにくくなる効果もあります。

この作用はセルフクリーニング作用と呼ばれており、ガラスの防曇加工技術として自動車のミラービルの外壁などで応用されています。

光触媒の研究は日進月歩で行われており、酸化チタンに窒素をドープするなどして、紫外線だけでなく可視光で作用する光触媒も開発され始めています

可視光で光触媒作用が起こるようになることで、光触媒の応用分野が広がることが期待されます。

 

★注目ポイント1
 光触媒とは、光をあてることによって化学反応の速度を速める性質のこと。酸化チタンが使われており、衛生的な医療施設や自動車のミラー、エアコンの自動洗浄フィルターなどに応用されている。

2.光触媒関連銘柄の推移

 光触媒関連銘柄のこの1年間の動向を見ていきましょう。

2-1.酸化チタン最大手の石原産業

 光触媒関連銘柄としてまず注目しておかなければいけないのは、光触媒物質として使われている酸化チタンを手掛けている銘柄です。

酸化チタンを手掛ける最大手の【4028】石原産業は数多くの酸化チタン関連製品を手掛けている酸化チタンのリーディングカンパニーとして知られており、光触媒関連銘柄としても注目です。

同社の株価は、2018年8月初めには1,210円を付けていましたが、上昇していき、2018年1月には2,293円の高値まで上昇しました。

この1年で最大1.9倍の上昇となりましたが、その後は大きく値を下げており、2018年6月には965円の安値まで下げています。ただ、2018年8月現在は1,500円前後まで値を回復しています。

酸化チタンを手掛けている銘柄は、【4027】テイカが最大1.9倍【4078】堺化学が最大1.5倍【4098】チタン工業が最大2.3倍になるなど、この1年で軒並み大きな上昇を遂げています。

光触媒関連銘柄として、酸化チタンを手掛けている銘柄は必ず抑えておきましょう。

 

2-2.世界最大のエアコンメーカーであるダイキン工業

 光触媒の応用分野として注目されるのは、自動車用ミラーや医療施設、エアコンフィルターなどです。

世界最大のエアコンメーカーである【6367】ダイキン工業は、光触媒フィルターを使ったエアコンや空気洗浄機でも存在感を発揮しています。

同社は「空気にこだわるライフスタイル」の実現のため、光触媒を使ったエアコンや空気洗浄機に特に力を入れておりこの分野では他社を大きくリードしています。

同社の株価は、2017年8月には10,995円を付けていましたが、2018年1月には14,275円まで上昇。その後は下げており、2018年8月現在は13,000円前後で推移しています。

この1年で最大約+30%の上昇となり、年間では約+18%の堅調な上昇となっています。

単に光触媒関連銘柄というだけで、世界最大のエアコンメーカーである同社の株が積極的に買われることはないと見られますが、光触媒関連銘柄の一角として頭には入れておきましょう。

 
★注目ポイント2
 光触媒関連銘柄では、酸化チタン関連銘柄がこの1年で軒並み大きな上昇を遂げている。また、ダイキンを始めとする光触媒関連商品を手掛ける銘柄にも注目。

3.主要光触媒関連銘柄チェックリスト

 光触媒関連銘柄より厳選した注目株をチェックしておきましょう。

銘柄株価主なサービス
 【3401】帝人2,105円  光触媒素材「ラッシュ」
 【3529】アツギ1,183円  光触媒消臭ストッキング
 【4004】昭和電工5,310円  可視光応答型光触媒「ルミレッシュ」
 【4027】テイカ2,637円  酸化チタン
 【4028】石原産業1,582円  酸化チタン
 【4041】日本曹達613円  光触媒・酸化チタンコーティング剤「ビストレイター」
 【4078】堺化学工業2,818円  酸化チタン
 【4098】チタン工業2,635円  酸化チタン
 【4912】ライオン2,126円  光触媒複合型消臭抗菌剤「ライオナイトPC」
 【5202】日本板硝子1,138円  抗菌・抗ウイルス光触媒ガラス「ウイルスクリーン」
 【5332】TOTO4,515円  光触媒を使った環境浄化技術「ハイドロテクト」
 【5726】大阪チタニウムテクノロジーズ1,548円  酸化チタン
 【5727】東邦チタニウム1,100円  酸化チタン
 【6367】ダイキン工業12,770円  光触媒フィルターを使ったエアコン
 【6752】パナソニック1,389円  光触媒水浄化技術

※株価は2018年8月13日終値で算出

★注目ポイント3
 光触媒関連銘柄を抽出してみると、酸化チタンを手掛ける銘柄を中心に、光触媒関連製品を手掛ける電機メーカーや化学メーカーなど幅広い業種の銘柄が挙がってくる。

4.光触媒関連銘柄の上昇率ランキングTOP3!

 過去1年間の安値から高値までを算出し、最も上昇率の高かった光触媒関連より上位3銘柄を発表致します。

※2017年8月13日~2018年8月13日の1年で算出

 

4-1.第1位【5727】東邦チタニウム

チャート画像
上昇率 2.4倍(安値:784円 → 高値:1,888円)
市場 東証一部
RSI 55.65(売り買い均衡)
 

4-2.第2位【6245】ヒラノテクシード

チャート画像
上昇率 2.33倍(安値:1,456円 → 高値:3,400円)
市場 東証二部
RSI 24.82(売られ過ぎ)
 

4-3.第3位【4098】チタン工業

チャート画像
上昇率 2.31倍(安値:1,960円 → 高値:4,530円)
市場 東証一部
RSI 65.34(やや買われている)

※RSIは2018年8月13日終値より算出

★注目ポイント4
 光触媒関連銘柄の上昇率上位を見ると、かなり接戦となっている。今後、ノーベル化学賞に影響を受け急騰する銘柄が出ることに期待したい。

5.まとめ

 光触媒関連銘柄は、酸化チタン関連銘柄を中心にこの1年で大きな値上がりとなっています。

光触媒は環境に優しい次世代技術であり、今後、可視光で作用する光触媒物質の研究開発が進めば、更に幅広い分野で使われることが期待されます。

10月に発表されるノーベル化学賞で、光触媒を発見した藤嶋昭氏が受賞することになれば、光触媒関連銘柄にご祝儀買いが入り、物色される展開も考えられます。

ノーベル化学賞を始めとした光触媒に関するニュースにはアンテナを張っておき、動向をチェックしておきましょう。

 

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