円安メリット関連銘柄!2018年後半に向けて注目すべき銘柄をピックアップ!

 

 円安になると、日本株の割安感から外国人投資家が日本株を買ってくることが多くなります。特に、海外売上比率が高い円安メリット関連銘柄は一段高になることが期待されます。
 
ここ数年は、イギリスのEU脱退やトランプ大統領の誕生など、世界経済のリスク要因と懸念される出来事が相次いだことから円高に傾いていますが、いつまた円安に傾いてもおかしくありません。
 
そこで今回は、株式市場にも大きな影響を与える円相場の動向と、円安メリット関連銘柄の動向に注目していきます。
 
円安メリット銘柄15選と共にチェックしておきましょう。

1.円安メリットを受ける銘柄とは?

 円安による企業業績への寄与が期待される円安メリット関連銘柄に注目して、円安によるリスクヘッジに役立てましょう。

1-1.円安メリットとは?

 今回は、円安で大きなメリットを受ける円安メリット関連銘柄に注目していきます。
円安とは
対ドルや対ユーロで円相場が下落することです。
円安が進むと、海外での日本製品の販売価格が下落して価格競争力が上がるため、輸出系企業にとってはメリットがあります。一方で、円の価値が下落して輸入品が高くなるデメリットもあります。
円高はこの逆であり、輸出系企業にとっては価格競争力の低下というデメリットがある一方で、内需系企業や消費者にとっては輸入品の価格が下がるというメリットがあります。
 
為替相場と株式市場は関連性が強く、切っても切れない関係にあります。FXや外貨投資などをしていなくても、株式投資をする際は為替の動向は必ずチェックしておく必要があります。
 
東証の株価は円換算した企業価値であるため、円安になると基本的に株価には上昇圧力が加わります
 
例えば、ドル/円相場が1ドル=100円のとき、ある企業の株価が1,000円だとします。このとき円換算での株価は1,000円ですが、ドル換算では10.00ドルとなります。
 
企業価値は変わらないものとして、円の価値が対ドルで下がって1ドル=200円まで円安が進行したとすると、ドル換算で10.00ドルの企業価値であることは変わらないため、円換算した株価は2,000円まで上がることになります。
 
東証の外国人投資家の割合は6割前後となっており、円安になると日本株の割安感から、日本株は買われる傾向にあります。
 

1-2.円安メリット関連銘柄にはどのような銘柄があるか?

 円安になると日本株には上昇圧力が働くと期待されますが、日本株の中でも、円安による恩恵を受けると期待されて大きく買われる円安メリット関連銘柄があります。

 
日本の上場企業には自動車メーカーやロボットメーカー、材料メーカーといった輸出系企業が多く、円安メリットを受ける銘柄は多いです。
 
円安メリット関連銘柄を物色する際に、特に注目したい指標は、その企業の売上を占める海外比率の割合です。
 
海外売上比率が70~80%以上を占める企業は、円安による恩恵を受けて大きく買われることが期待されます。
 
円安になると、東証の株価が上がることが期待されます。しかし、円安は国民生活にとってはメリットがあるとは言いづらい面もあります。
 
例えば、30%円安になるということは、多くの国民が日本円で保有する預貯金の資産価値が30%棄損されるということでもあります。
 
アベノミクスで円安が進み、株価が上昇しているものの、多くの国民が好景気を実感できず、実質賃金や世帯消費額が下がり続けているのも円安に一因があるとも言われています。
 
円安に対する資産防衛・リスクヘッジの一環としても、円安メリット関連銘柄に注目していきましょう。

 

★注目ポイント1
 円安になると日本株には上昇圧力が働く。特に、海外比率が高い輸出系企業は恩恵を受ける。円安は輸出系企業にとっては恩恵となるが、国民生活にはデメリットとなる面がある。

2.円安メリット関連銘柄で高騰した銘柄は?

 ドル/円相場は2017年1月4日に1ドル=117.96円を付けてからジワジワと円高に傾いてきており、2018年6月現在は1ドル=110円前後で推移しています。この1年半で10円近く円高になっています。
 
この1年半では円高になっているため、今回は、2012年12月から始まったアベノミクスによる円安で大きな恩恵を受けた銘柄に注目していきたいと思います。
 
アベノミクスが始まる前の2012年12月初めには、ドル/円相場は82.37ドルを付けていました。
 
その後、一貫して円安になっていき、2015年6月には125.85ドルまで円安が進みました。
 
円が40円以上も値下がりした2012年12月から2015年6月に絞り、円安メリット関連銘柄の値動きを見ていきましょう。
 
なお、日経平均は2012年12月初めの9,458円から、2015年6月には一時20,868円と、この期間に2.2倍の上昇となっています。
 

2-1.電子部品大手で海外比率が90%を超えるTDK

 電子部品大手の【6762】TDKは、円安メリット関連銘柄を代表する銘柄です。

 
同社は、HDD向け磁気ヘッドや二次電池などを手掛けており、2018年度の海外売上比率は91.1%と、海外比率が高い企業として知られています。
同社の株価は、2012年12月初めには3,215円を付けていましたが、円安とともに上昇していき、2015年6月には10,450円まで上昇しました。
 
日経平均がこの期間に2.2倍となったのに対し、同社の株価は約3.2倍の上昇となりました。
 
同社の株価は円相場・日経平均と歩調を合わせた動きをしており、2015年6月にちょうど高値を付けています。
 
 

2-2.日本を代表する材料メーカーの村田製作所

 セラミックコンデンサを始めとする数多くの電子部品を手掛ける【6981】村田製作所は、円安メリット関連銘柄としても名前が挙がる銘柄です。
 
同社も海外売上比率が高い企業の代表格であり、2016年度の海外比率は93%に達しています。
 
同社は、AppleのiPhoneに樹脂多層基板「メトロサーク」を始めとした数多くの電子部品を提供しており、Appleとは蜜月関係にあることでも知られています。
同社の株価は、2012年12月初めには4,680円を付けていましたが、円安進行とともに上昇していき、2015年6月には21,975円まで上昇しました。
 
日経平均が2.2倍となったこの期間に、同社の株価は約4.7倍にまで上昇しました。
 
 
★注目ポイント2
 一気に円安に傾いたアベノミクスからの3年間で、海外売上比率が高い円安メリット関連銘柄は大きく上昇した。

3.主要円安メリット関連銘柄チェックリスト

 円安メリット関連銘柄より厳選した注目株をチェックしておきましょう。

銘柄株価主なサービス
 【1963】日揮2,181円  石油プラント
 【6146】ディスコ19,970円  半導体製造装置
 【6440】JUKI1,189円  工業用ミシン
 【6479】ミネベアミツミ1,955円  極小ベアリング
 【6594】日本電産17,370円  モーター
 【6762】TDK11,490円  電子部品メーカー
 【6794】フォスター電機1,679円  音響・車載用スピーカー部品
 【6857】アドバンテスト2,322円  半導体製造装置
 【6976】太陽誘電2,935円  セラミックコンデンサー
 【6981】村田製作所18,240円  電子部品メーカー
 【7267】ホンダ3,533円  自動車メーカー
 【7272】ヤマハ発動機3,020円  二輪車メーカー
 【7309】シマノ16,510円  自転車用部品
 【7717】ブイ・テクロノジー22,550円  液晶・有機ELディスプレー製造検査装置
 【7751】キヤノン3,752円  OA機器メーカー

※株価は2018年6月15日終値で算出

★注目ポイント3
 円安メリット関連銘柄として、海外売上比率が80%以上を占める主力銘柄を抽出した。輸出系企業が多く、技術大国日本を代表する銘柄が名を連ねる。

4.円安メリット関連銘柄の上昇率ランキングTOP3!

 過去1年間の安値から高値までを算出し、最も上昇率の高かった円安メリット関連より上位3銘柄を発表致します。
 
※2017年6月15日~2018年6月15日の1年で算出
 

4-1.第1位【5218】オハラ

チャート画像
上昇率 3.6倍(安値:1,182円 → 高値:4,330円)
市場 東証一部
RSI 73.94(買われ過ぎ)
 

4-2.第2位【5998】アドバネクス

チャート画像
上昇率 2.9倍(安値:1,569円 → 高値:4,660円)
市場 東証一部
RSI 42.15(やや売られている)
 

4-3.第3位【6409】キトー

チャート画像
上昇率 2.4倍(安値:1,127円 → 高値:2,787円)
市場 東証一部
RSI 49.75(売り買い均衡)

※RSIは2018年6月15日終値より算出

★注目ポイント4
 この1年でみると、その他テーマで物色が高かったオハラなどは高い上昇率を記録している。また、直近の円安影響を受け、上昇基調で推移する銘柄も見られる為、主要銘柄を中心に今後の動きが見逃せない。

5.まとめ

 ここ数年の円相場は円高方向に振れてきていますが、2018年6月現在、再び円安に戻してきている傾向が見て取れます。
 
円安になると、円で保有している資産の価値が棄損されますが、円安メリット関連銘柄を保有しておくことで円安に対するリスクヘッジをすることができます。
 
また、海外売上比率が高い円安メリット関連銘柄は、世界経済の成長を取り込んで大きく成長している銘柄が多いことも大きなメリットの一つです。
 
株式市場にも大きな影響を与える円相場の動向にはアンテナを張っておき、為替の動向はしっかりチェックしておきましょう。
 

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