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トランプ関税ショックからの反発で、【8035】東京エレクトロンは+44%!【6920】レーザーテックは+45%!【6146】ディスコは+47%!【6857】アドバンテストは+51%!
半導体関連銘柄(半導体株)は、2023年から2024年上半期に掛けては生成AI需要で最強テーマ株となっていましたが、2024年7月以降は調整局面入りとなっています。
2024年7月から2025年4月に掛けては、AIバブル崩壊と日銀利上げショック(2024年7~8月)、DeepSeekショック(2025年1~2月)、トランプ関税ショック(2025年3~4月)が立て続けにあったことが背景です。
半導体関連銘柄に注目していきましょう!
1.半導体関連銘柄とは?

半導体関連銘柄は、2023年から2024年上半期に掛けては生成AI需要を背景に最強テーマ株となっていましたが、2024年7月以降は大きく売られている状況です。
1-1.半導体関連銘柄とは?
半導体の役割は、記憶や演算といったデジタル処理を行うことです。
半導体メモリ分野では日本企業の凋落は否めないものの、半導体製造装置や半導体材料、パワー半導体といった分野では、現在でも日本企業は世界シェア上位を占めています。
2024年の半導体製造装置企業の売上高ランキングでは、4位に【8035】東京エレクトロン、6位に【6857】アドバンテスト、7位に【7735】SCREENホールディングス、10位に【6146】ディスコと、トップ10社のうち日本企業が4社を占めます。
また、半導体の主要材料シリコンウエハーは、世界トップの【4063】信越化学工業と世界2位の【3436】SUMCOの2社で、世界シェアの半分以上を占めている状況です。
東証の半導体関連銘柄(半導体株)は、半導体製造装置や半導体材料などを手掛けている銘柄が中心となって買われています。
半導体関連銘柄は、世界経済の景気動向を強く受ける景気敏感株(シクリカル銘柄)としても知られており、株価の先行指標になりやすい特徴があります。
半導体関連銘柄に投資する・しないに関わらず、全体相場の先行きを占う上では、半導体関連銘柄の動向は必ずチェックしておきましょう。
▼半導体関連銘柄について
1-2.半導体関連銘柄はAIバブル崩壊の2024年7月以降は大きく売られている
半導体関連銘柄は、半導体製造装置大手の【8035】東京エレクトロンや【6857】アドバンテスト、上場から12年で216倍となったグローバルニッチ銘柄【6920】レーザーテックなど、東証の人気銘柄ひしめく最重要テーマ株です。
世界的な半導体需要を背景に、半導体関連銘柄は上昇し続けてきました。
特に2023年以降は、ChatGPTなどの生成AIブームによる半導体需要を受けて大きく買われており、アメリカのGPU大手【NVDA】NVIDIAは世界株をけん引するとともに、日本の半導体株にも多大な影響を与える銘柄となっています。
ただ半導体関連銘柄は、2024年7月を転換期として調整局面に入っている点に注意が必要です。
例えば、【6920】レーザーテックの株価は、2024年5月に45,500円の上場来高値を付けましたが、2025年4月には10,245円まで暴落しています。
この期間には、半導体関連銘柄はもちろん市場全体においても重要なトピックが3つありました。
・2024年7~8月:米国市場でAIバブル崩壊と日銀利上げショック
・2025年1~2月:DeepSeekショック
・2025年3~4月:トランプ関税ショック
2024年7~8月には、米国市場がAIバブル崩壊の懸念から売られると同時に、日銀利上げショックが市場を襲いました。
2025年1月には、中国のAIベンチャーDeepSeekがNVIDIAのGPUなしで高性能AIを開発したというニュースが伝わり、NVIDIA株が大きく売られる「DeepSeekショック」が発生。
2025年3月には、世界中に相互関税を発表した「トランプ関税ショック」によって世界株安となり、半導体株は一段安の暴落となりました。
直近1年間で見ると、半導体株は最弱の銘柄となりましたが、半導体株が最重要テーマ株である点は変わりません。
★注目ポイント |
・日本株の半導体関連銘柄は、日本企業が強みを持つ「半導体製造装置」や「半導体材料」を手掛ける銘柄を中心に押さえておこう。 ・半導体関連銘柄は、全体相場に先駆けて株価が先行しやすい景気敏感株。投資する・しないに関わらず必ずチェックしておこう。 ・半導体関連銘柄は、生成AIにより2023年以降は最強テーマ株となっていたが、AIバブル崩壊の2024年7月以降は大きく売られている。 |
2.半導体関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄

半導体関連銘柄について、2024年から2025年に掛けての重要銘柄の動向を見ていきましょう。
2-1.2024年~2025年4月の半導体関連銘柄の下落状況!【6920】レーザーテックなど
2024年から2025年4月に掛けて、主要な半導体関連銘柄の最大下落率は次のようになっています。
・【8035】東京エレクトロン:-59%(40,860円→16,560円)
・【6857】アドバンテスト:-54%(10,430円→4,703円)
・【6920】レーザーテック:-77%(45,500円→10,245円)
・【6146】ディスコ:-67%(68,850円→22,640円)
※参考:【NVDA】NVIDIA:-43%(153.13ドル→86.62ドル)
※2024年高値から2025年4月に付けた安値の値。
▼【6920】レーザーテック

いずれの銘柄も-50%を超える下落率となっており、2012年のアベノミクス相場以降では、最も大きな暴落となっています。
半導体関連銘柄においては、ITバブル崩壊やリーマンショック級の暴落が起こったと言っても過言ではありません。
2-2.トランプ関税ショックからの反発も大きい!
2025年3月から4月に掛けてのトランプ関税ショックでは、半導体関連銘柄は真っ先に売られた一方で、反発局面でも真っ先に反発しています。
・【8035】東京エレクトロン:+44%(16,560円→24,000円)
・【6857】アドバンテスト:+51%(4,703円→7,148円)
・【6920】レーザーテック:+45%(10,245円→14,935円)
・【6146】ディスコ:+47%(22,640円→33,320円)
※参考:【NVDA】NVIDIA:+42%(86.62ドル→123.00ドル)
※2025年4月7日から2025年5月13日終値までの値
暴落後に真っ先に反発するということは、半導体関連銘柄が最重要テーマ株である理由の一つです。
テンバガー達成銘柄やIPO銘柄、低位株急騰銘柄は急騰後の暴落が起こると、反発せずに沈んだままですが、半導体関連銘柄は株価が業績に裏付けされているためしっかり反発します。
とはいえ、いずれの銘柄も、2024年に付けた高値からは大きく下げている状況には変わらず、完全に値を戻すにはしばらく時間が掛かりそうです。
★注目ポイント |
・半導体関連銘柄は、2024年7月以降、大きく売られている。 ・2025年4月のトランプ関税ショックでは、半導体関連銘柄は真っ先に暴落後、真っ先に反発した。 |
3.半導体関連銘柄リスト

半導体関連銘柄といっても製造、販売、開発など、様々な企業が関連銘柄として上げられます。
その中でも注目したい10銘柄をピックアップ。
銘柄 | 主なサービス |
【8035】東京エレクトロン | 世界4位の半導体製造装置大手 |
【6857】アドバンテスト | 半導体検査装置に強い世界6位の半導体製造装置大手 |
【6920】レーザーテック | マスクブランクス欠陥検査で世界トップシェアの半導体製造装置企業 |
【6146】ディスコ | 半導体の研削・切断・研磨装置で世界トップシェアを誇る半導体製造装置大手 |
【6920】レーザーテック | マスクブランクス欠陥検査で世界トップシェアの半導体製造装置メーカー |
【7735】SCREENホールディングス | ウエハ洗浄装置に強い世界8位の半導体製造装置大手 |
【4063】信越化学工業 | シリコンウエハーで世界トップの半導体材料大手 |
【3436】SUMCO | シリコンウエハーで世界シェア2位の半導体材料大手 |
【285A】キオクシアホールディングス | NAND型フラッシュメモリに強みを持つ、旧東芝メモリ |
【6723】ルネサスエレクトロニクス | 車載半導体で世界3位の半導体メモリ大手 |
4.オススメの半導体関連銘柄3選!

生成AI関連としても押さえておきたい、オススメの半導体関連銘柄を見ていきましょう。
【6920】レーザーテック
市場 | 東証プライム市場 |
企業概要 | マスクブランクス検査装置に強みを持つ半導体製造装置企業。 |
レーザーテックは、マスクブランクス検査装置というグローバルニッチに強みを持つ半導体関連銘柄です。上場した2012年3月(210.5円)から2024年5月(45,550円)までで最大216倍の上昇率となりましたが、この1年では一時-70%以上の大暴落となってしまいました。PERは18.2倍(2025年5月13日)とほぼ平均的な水準まで落ちてきており、長期投資なら買い場かもしれません。
【6857】アドバンテスト
市場 | 東証プライム市場 |
企業概要 | DRAM用半導体試験装置で世界的な半導体製造装置大手。 |
アドバンテストは、右肩上がりの上昇が続いている半導体関連銘柄です。2025年にはこれまでになかった暴落となりましたが、それでも2024年以前に買っていた投資家は全員が含み益となっている株価水準ではあります。東証全体にとっても、今後も重要な銘柄である点は変わりません。
【285A】キオクシアホールディングス
市場 | 東証プライム市場 |
企業概要 | NAND型フラッシュメモリに強みを持つ半導体メモリ企業。旧東芝メモリ。 |
半導体製造装置や半導体材料ではなく、日本の半導体メモリ企業に投資したい場合には、旧東芝メモリことキオクシアホールディングスがおすすめです。2024年12月18日についに上場となり、今後も半導体関連銘柄の一角となる銘柄です。
5.まとめ
米国市場のAIバブル崩壊となった2024年7月から、トランプ関税ショックの2025年4月に掛けて、半導体関連銘柄は暴落局面となりました。
【6920】レーザーテックや【6857】アドバンテストが、ここまで大きく売られる展開は今までになかっただけに、生成AIブームで半導体株に熱を入れ過ぎてしまった投資家にとっては厳しい展開となりました。
ただ半導体関連銘柄は大きく売られたものの、全体相場をけん引する最重要テーマ株である点は変わりません。
現に、トランプ関税ショックでは真っ先に下落した一方で、トランプ関税ショックからの反発局面においても真っ先に反発しており、半導体がいかに世界経済にとって重要かを示しています。
生成AIやNVIDIA株の動向にはアンテナを張っておき、半導体関連銘柄の動向は要チェックしておきましょう。
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