「ソフト・システム開発」関連銘柄上昇率トップは9.6倍!

 

 この1年で、日本の情報システムを支えるソフト・システム開発関連銘柄から

【4287】ジャストプランニング9.6倍!!
【3906】ALBERT8.8倍

これらの上昇率を記録しております。

また、ソフト・システム開発関連には、人工知能やIoTといった注目テーマを手掛けている銘柄も多く、必ずチェックしておきしたいテーマ株であると言えます。

ただ、ソフト・システム開発を手掛ける銘柄は300銘柄近くにも及び、数が多いだけあってハイリスク・ハイリターンの新興銘柄から堅調な大手の銘柄まで多岐に渡ります。

今回はそんなソフト・システム開発関連銘柄の中でも、注目銘柄をピックアップしていきます。

1.ソフト・システム開発関連銘柄に期待

 今回は、関連銘柄が300近くにも及ぶソフト・システム開発関連銘柄に注目していきます。

1-1.ソフト・システム開発とは?

ソフト・システム開発とは
コンピュータを使って業務の仕組みを作ることです。システム開発の業務を行う技術者はシステムエンジニア(SE)と呼ばれます。

ソフト・システム開発関連銘柄は、システムインテグレーション事業を行うシステムインテグレーター(SIer)が中心になってきます。

システムインテグレーターとは、情報システムの構築において、企画から設計、開発、運用・保守・管理までを一括で請け負うIT企業のことです。「ソリューションプロバイダー」とも呼ばれます。

日本のシステムインテグレーターは、海外とはやや違った形態で発展してきたことで知られています。

アメリカを始めとする海外のシステムインテグレーターは、複数のベンダから汎用ソフトを購入して、一つのシステムとして組み立てる水平分業型になっていることが多いです。

一方、日本のシステムインテグレーターは、大手が受注した業務を下請けの会社に任せる垂直統合型が多くなっており、この構造は「ITゼネコン」と呼ばれることもあります。

アメリカのソフトウェア開発はベンチャー企業から成長した企業や独立した個人の技術者が支えているのに対し、日本では大手ベンダー企業を中心とする構造になっています。

 

1-2.ソフト・システム開発関連銘柄にはどのような銘柄があるか?

 ソフト・システム開発関連銘柄には、どのような銘柄があるのかを見ていきましょう。

日本のシステムインテグレーター(SIer)は、メーカー系、ユーザー系、独立系の3つに分類されます。

  • メーカー系SIerとは
    コンピューターメーカーから派生した企業やソフトウェア事業が独立した会社のことです。日立やNEC、富士通といったITゼネコンを構成する会社が該当します。
  • ユーザー系SIerとは
    金融や商社などの情報システムを利用する企業が、グループ企業の案件を受注してシステム構築を行うことを目的に設立した会社のことです。

野村総合研究所や新日鉄住金ソリューションズ、伊藤忠テクノソリューションズなどがユーザー系SIerとして挙げられます。

  • 独立系SIerとは
    親会社を持たず、資本的に独立した会社のことです。NTTデータや大塚商会、SCSKなどが挙げられます。

日本のシステムインテグレーター業界は「ITゼネコン」とも揶揄され、労働集約型のシステムインテグレーターの隆盛は、日本の国際競争力を下げているとも言われます。

現に、この分野からは世界的競争力を持つ日本企業は全く輩出できておらず、長時間労働も問題となっています。

しかし、このような問題を抱えながらも、成長しているシステムインテグレーターは多く、株価も順調に推移していることが多いです。

ただ、日本のシステムインテグレーターに国際競争力はないため、内需株であることを念頭に置いた上で物色するようにしていきましょう。

 

★注目ポイント1
 ソフト・システム開発関連銘柄は、企業のシステム開発を行うシステムインテグレーター(SIer)が中心となる。

2.ソフト・システム開発関連銘柄の推移

 この1年で大きく上昇したソフト・システム開発関連銘柄を見ていきましょう。

2-1.ビッグデータ分析やAIアルゴリズムを手掛けるALBERT

 ビッグデータ分析やAIアルゴリズムによるソリューション事業を手掛ける【3906】ALBERTは、ソフト・システム開発関連銘柄の中でも特に注目の銘柄です。

同社は、いまマーケットで最も注目されているテーマであるAI(人工知能)やビッグデータを手掛けており、2018年5月にトヨタ自動車と事業提携したことで大きな注目を集めました。

同社の株価は、2017年8月には1,195円を付けており、2017年11月には1,035円まで下落していました。

しかし、2018年5月にトヨタ自動車との事業提携を発表したことで、世界中の投資家の資金が同社に殺到しました。2018年6月には9,140円まで上昇し、IPO時に付けた高値を更新。

安値から見ると、この1年で最大約8.8倍の上昇となり、2018年8月現在も8,000円前後の高値圏で推移していることから、今後更なる高値更新が期待されます。

 
 

2-2.外食店向けのソフト開発を手掛けるジャストプランニング

 外食店向けソフト開発を手掛ける【4287】ジャストプランニングも、この1年で大きく上昇したソフト・システム開発関連銘柄です。

同社のシステムは、ケンタッキーフライドチキンやリンガーハットといった大手外食チェーンで続々と採用されていることから注目が集まっています

同社の株価は、2017年8月には237.6円(※)を付けていましたが、この1年上昇していき、2018年7月には2,289.9円まで暴騰しました。
※株価は2018年7月31日に行われた1→3の株式分割後の値で算出。

この1年で最大約9.6倍の暴騰となりましたが、この暴騰の反動で直近2ヶ月は大暴落となっており、2018年8月現在は800円前後まで値を下げています。

 

2-3.独立系システムインテグレーター大手の富士ソフト

 ここまではハイリスク・ハイリターンの新興銘柄を見てきたので、最後に東証1部の手堅いシステムインテグレーター株を見ていきましょう。

独立系システムインテグレーター大手の【9749】富士ソフトは、ソフト・システム開発関連銘柄を代表する銘柄です。

同社の株価は、2017年8月には3,110円を付けていましたが、この1年堅調に上昇しており、2018年8月には5,100円の高値まで上昇しています。

この1年で最大+63%の上昇となっており、今後更なる高値更新が期待されます。

 

★注目ポイント2
 ソフト・システム開発関連銘柄は、一部の新興銘柄が暴騰しており、大手の銘柄も堅調な値動きとなっている。

3.主要ソフト・システム開発関連銘柄チェックリスト

 ソフト・システム開発関連銘柄より厳選した注目株をチェックしておきましょう。

銘柄株価主なサービス
 【2327】新日鉄住金ソリューションズ3,315円  ユーザー系SIer
 【3906】ALBERT8,040円  ビッグデータやAIを活用したシステムソリューション
 【4287】ジャストプランニング820円  外食店向けソフト開発
 【4307】野村総合研究所5,120円  ユーザー系SIer
 【4739】伊藤忠テクノソリューションズ2,208円  ユーザー系SIer
 【4768】大塚商会3,780円  独立系SIer
 【6501】日立製作所724.9円  傘下にメーカー系SIer最大手の日立システムズ、日立ソリューションズ
 【6503】三菱電機1,480円  メーカー系SIer
 【6701】NEC2,951円  大手IT企業、メーカー系SIer
 【6702】富士通775.4円  大手IT企業、メーカー系SIer
 【8056】日本ユニシス2,664円  独立系SIer
 【9613】NTTデータ1,357円  独立系SIer
 【9715】トランス・コスモス2,542円  独立系SIer
 【9719】SCSK4,910円  ユーザー系SIer
 【9749】富士ソフト4,700円  独立系SIer

※株価は2018年8月17日終値で算出

★注目ポイント3
 ソフト・システム開発関連銘柄としては、この1年で大きく上げた新興銘柄2銘柄に加えて、メーカー系SIer、ユーザー系SIer、独立系SIerを代表する銘柄を取りあげた。

4.ソフト・システム開発関連銘柄の上昇率ランキングTOP3!

 過去1年間の安値から高値までを算出し、最も上昇率の高かったソフト・システム開発関連より上位3銘柄を発表致します。

※2017年8月17日~2018年8月17日の1年で算出

 

4-1.第1位【4287】ジャストプランニング

チャート画像
上昇率 9.6倍(安値:237.6円 → 高値:2,289.9円)
市場 ジャスダック
RSI 33.37(売られている)
 

4-2.第2位【3906】ALBERT

チャート画像
上昇率 8.8倍(安値:1,035円 → 高値:9,140円)
市場 東証マザーズ
RSI 63.29(買われている)
 

4-3.第3位【8056】日本ユニシス

チャート画像
上昇率 1.74倍(安値:1,638円 → 高値:2,859円)
市場 東証一部
RSI 53.71(売り買い均衡)

※RSIは2018年8月17日終値より算出

★注目ポイント4
 上昇率1、2位は圧倒的な強い動きを見せた注目の2銘柄。現在この2銘柄は、高値をキープ、値を大きく下げる銘柄に分かれているので、今後の動きに注目が集まる。

5.まとめ

 ソフト・システム開発関連銘柄は銘柄数が非常に多く、またどのような事業を手掛けているのかが分かりにくいことから、取っ掛かりづらいテーマ株であると思います。

今回注目した、AIに強いALBERTや外食システムを手掛けているジャストプランニングのように、関連テーマに注目しておくと分かりやすいかもしれません。

単純にソフト・システム開発関連銘柄やシステムインテグレーター株に投資したい場合は、NTTデータや野村総合研究所、NEC、富士通のような代表的な銘柄を物色しておくことをおすすめします。

新元号やサマータイムといったシステム開発にも大きな影響を及ぼすニュースにはアンテナを張っておき、ソフト・システム開発関連銘柄の動向はチェックしておきましょう。

 

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