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2023年の東証一部(東証プライム市場)は、世界的な株高やバフェット効果を受けて、TOPIXが+30%近い上昇となるなど大きな上昇となりました。
2023年の東証プライム市場からはテンバガーは輩出されませんでしたが、特に生成AIと半導体株は大きな上昇率となっています。
2023年の東証一部(東証プライム市場)の動向を押さえた上で、2024年の東証一部(東証プライム)×テンバガー候補銘柄に注目していきましょう!
1.東証一部(プライム)×テンバガーについて
2022年4月の東証再編によって、多くの東証一部銘柄が最上位の東証プライム市場に再編され、一部の銘柄は東証スタンダード市場に降格となりました。
2023年の東証一部(東証プライム市場)の株価動向とテンバガーを抑えておきましょう。
1-1.東証一部(東証プライム)の2023年の株価動向と2024年の注目テーマ株とは?
2023年は、世界的な株高やバフェット効果などを受けて、日本株全体が買われる展開となりました。
東証プライム市場全銘柄の時価総額加重平均で算出される「TOPIX(東証株価指数)」を見てみると、2023年初めに付けていた1,868.15ポイントから、2023年末には2,366.39ポイントまで上昇。
東証プライム市場を代表する225銘柄の株価平均で算出される「日経平均株価」は、2023年初めに付けていた25,716.86円から、2023年末には33,464.17円まで上昇しています。
上昇率に換算すると、TOPIXは+26.67%の上昇、日経平均株価は+30.12%の上昇です。
ただ、2023年の東証プライム市場は非常に好調だったものの、テンバガーは輩出されませんでした。
東証プライム市場からは、2022年にもテンバガーは輩出されておらず、東証再編後は1銘柄もテンバガーが輩出されていません。
東証プライム市場は、旧・東証一部よりもより長期投資に適した銘柄に集中した市場となっているため、どうしても東証プライム銘柄で短期的なテンバガーを狙うのは難しくなっています。
2023年の東証プライム市場で特に注目されたテーマ株は、生成AIと半導体株です。
2022年は米国利上げによるテクノロジー株の下落を受けて半導体株は厳しい状況となっていましたが、2023年は生成AIブームを受けて半導体株は全面高となりました。
また、日本の5大商社株に投資していることで知られるウォーレン・バフェット氏が、2023年4月に5大商社株を買い増すと報じられた「バフェット効果」によって、商社株はもちろん日本株全体に買いが広がりました。
個別銘柄に目を向けてみると、データセンター大手【3778】さくらインターネットが、日本政府の共通クラウド基盤「ガバメントクラウド」業者として選定されて急騰したことも大きな話題となっています。
2024年も引き続き、生成AIと半導体株に注目が集まりますが、ややバブル気味になっていることには注意が必要です。
1-2.東証一部(プライム)から誕生したテンバガー銘柄とは?
過去にテンバガーを達成した東証一部銘柄を振り返って見ましょう。
※2023年には東証プライム市場からはテンバガーは輩出されませんでした。
2021年 | |||
【6335】東京機械製作所 | 14.53倍 | 256円(2021年1月) | 3,720円(2021年9月) |
2020年 | |||
【3962】チェンジ | 10.91倍 | 585.3円(2020年3月) | 6,390円(2020年9月) |
【3788】GMO | 10.28倍 | 1,381円(2020年3月) | 14,210円(2020年10月) |
【5337】ダントー | 18.36倍 | 58円(2020年3月) | 1,065円(2020年10月) |
【3683】サイバーリンクス | 11.75倍 | 334円(2020年3月) | 3,925円(2020年12月) |
2017年 | ||
【2930】北の達人コーポレーション | 上昇率:12.1倍 | 安値:41.9円→高値:507円 |
【3053】ペッパーフードサービス | 上昇率:13.7倍 | 安値:597.5円→高値:8,230円 |
2015年 | ||
【3660】アイスタイル | 上昇率:10.3倍 | 安値:120.3円→高値:1,240円 ※安値からの上昇率 |
【3778】さくらインターネット | 上昇率:15.4倍 | 安値:137円→高値:2,110円 ※2015年1月13日→2016年1月13日の1年内でのテンバガー達成。 |
2013年 | ||
【4344】ソースネクスト | 上昇率:16.3倍 | 安値:20.4円→高値:334円 ※2012年10月→2013年10月の1年内でのテンバガー達成。 |
【2491】バリューコマース | 上昇率:10.3倍 | 安値:152.3円→高値:1,580円 ※2012年10月→2013年10月の1年内でのテンバガー達成。 |
【8515】アイフル | 上昇率:11.3倍 | 安値:73円→高値:829円 ※2012年5月→2013年5月の1年内でのテンバガー達成。 |
2. 2023年、東証一部(プライム)でテンバガーを達成した銘柄について
2023年に東証一部(東証プライム)でテンバガーを達成した銘柄はありませんでしたが、特に大きな上昇となった銘柄を見ていきましょう。
2-1.ボロ株から急騰!【1773】YTL
インフラ開発を手掛けるマレーシア最大のコングロマリット【1773】YTLは、2023年に最も大きな上昇率となった東証プライム銘柄です。
同社の株価は、2023年1月には16円のボロ株となっていましたが、2023年5月から急騰し、12月には85円まで上昇。
上昇率で見ると、最大5.31倍となっており、2023年の東証プライム銘柄でトップの成績となっています。
ただ、同社は、1996年2月から30年近くに渡って15円~70円の価格帯で推移し続けていたため、2023年の急騰を予測するのは、ほぼ不可能だったと言えます。
2-2.生成AI・半導体株は全面高!【3778】さくらインターネット、【6526】ソシオネクストなど
2023年の株式市場は、生成AIと半導体株の急騰に湧きました。
2023年に大きく上げた東証プライム市場の生成AI関連銘柄、半導体関連銘柄は次の通りです。
・【6526】ソシオネクスト:4.95倍(1,144円→5,666円)
・【3778】さくらインターネット:4.87倍(483円→2,353円)
・【6315】TOWA:4.60倍(1,655円→7,620円)
・【6254】野村マイクロ・サイエンス:4.06倍(3,725円→15,140円)
・【6871】日本マイクロニクス:3.26倍(1,201円→3,925円)
【3778】さくらインターネットは生成AI関連銘柄、他4銘柄はいずれも半導体関連銘柄となっています。
2023年の株式市場が、いかに生成AI関連銘柄・半導体関連銘柄を中心に回っていたのかが分かります。
特に、政府クラウド業者に指定された【3778】さくらインターネット、2023年の代表的な半導体株である【6526】ソシオネクストの2銘柄は、2024年にも引き続き注目していくようにしましょう。
3. 2024年東証一部(プライム)からテンバガー候補5選!
東証一部(東証プライム市場)から選定した2024年のテンバガー候補の5銘柄を予想。注目理由にもあるよう今後に期待です。
3-1.【6526】ソシオネクスト
市場 | 東証プライム市場 |
企業概要 | 富士通セミコンダクターとパナソニックのシステムLSI事業の統合で設立。SoCの設計・開発を行う。 |
ソシオネクストは、2023年に最も大きく上げた半導体関連銘柄となりました。2023年6月に5,666円を付けて以降は下落しており、2023年12月には2,189円にまで下落していますが、長期で見ておきたい銘柄です。
3-2.【3778】さくらインターネット
市場 | 東証プライム市場 |
企業概要 | データセンター運営大手。政府クラウドや生成AIで注目。 |
さくらインターネットは、政府クラウドや生成AI関連銘柄として、東証プライム市場で最も注目されている銘柄の一つとなっています。2023年には既に大きく上げていますが、今後も目が離せません。ただ、直近で非常に強く上げているためリスクも大きいことには注意が必要です。
3-3.【4186】東京応化工業
市場 | 東証プライム市場 |
企業概要 | 半導体フォトレジストで世界トップの半導体材料企業。 |
東京応化工業は、半導体フォトレジストというグローバルニッチで世界トップシェアを誇る半導体材料関連銘柄です。東証プライム市場の半導体株としては、マスクブランクス検査装置でトップシェアの【6920】レーザーテック、半導体向け絶縁膜材料を手掛ける【4369】トリケミカル研究所が、2012年からの10年間で100倍以上の上昇となっています。
3-4.【3687】フィックスターズ
市場 | 東証プライム市場 |
企業概要 | システム高速化ソフトを開発する。自動運転で注目。 |
フィックスターズは、システム高速化ソフトに強いソフト開発会社です。自動運転関連銘柄としても、よく名前が上がる銘柄となっています。生成AIに続いて、自動運転も注目テーマ株であるため、吹き上がる可能性はあります。
3-5.【4344】ソースネクスト
市場 | 東証プライム市場 |
企業概要 | 自動通訳機「ポケトーク」を手掛ける。 |
インバウンド解禁から3年目となる2024年は、観光客もほぼ新型コロナ前まで回復し、インバウンド関連銘柄にも引き続き注目が集まります。「ポケトーク」を手掛けるソースネクストは、2025年の大阪万博関連銘柄としても注目される可能性があります。価格帯は100円台の低位株となっており、そろそろ大反発してもおかしくありません。
★注目ポイント2 |
東証プライム市場のテンバガー銘柄候補は、注目テーマ株を中心に押さえておこう。ただ、プライム銘柄はそもそも長期投資向きの市場のためテンバガー発掘には向かない。 |
3.まとめ
2023年の東証一部(東証プライム)市場は、世界的な株高やバフェット効果を受けて大きな上昇となりましたが、テンバガーは輩出されませんでした。
2023年は生成AIと半導体株が強く、政府クラウドや生成AIで注目される【3778】さくらインターネット、半導体株の【6526】ソシオネクストや【6315】TOWAは大きな上昇となりました。
2024年も引き続き、生成AIと半導体株に注目が集まりますが、バブル気味になっている点には注意が必要です。
東証プライム市場は、旧・東証一部よりもより長期投資に適した銘柄に集中した市場となっているため、東証プライム銘柄で短期的なテンバガーを狙うのは難しくなっています。
東証プライム市場は、半導体株や商社株といった注目テーマ株を押さえて、長期投資で資産形成を狙うというのが王道です。
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