「ファブレス関連銘柄」は驚異的な値上がり!2018年注目すべきポイントとは?

 
 【6867】リーダー電子4.7倍

 
工場を持たず、製品の企画設計や開発といった自社の強みに特化するファブレス企業が大きな注目を集めています。
 
ファブレス企業には、キーエンスや任天堂のような高収益企業が多く、東証を牽引する注目セクターの一つになっています。
 
ファブレス関連銘柄に注目していきましょう!

1.高収益企業がひしめくファブレス関連銘柄

 工場を持たないファブレスメーカーが、その利益率の高さからも大きく注目されています

1-1.ファブレス企業とは?

 今回は、利益率が高い優良企業がひしめくファブレス関連銘柄に注目していきます。
ファブレス経営とは
自社工場を持たず、製品の企画設計や開発といったコア事業に注力するビジネスモデルのこと
この形態をとる企業は「ファブレス企業」「ファブレスメーカー」と呼ばれます。
 
一方、ファブレス企業から製造を委託される企業は「EMS」や「ファンドリ」と呼ばれます。 
 
ファブレス企業が行うのは製品の企画設計や開発までで、製品の製造は外部企業(EMS)に委託して、OEM供給を受ける形で調達し、自社ブランドの製品として販売します。
 
ファブレスのメリットとしては、自社で工場を持つ必要がないため、製造設備の初期投資を抑えられ、市場の変化に対応しやすいことなどが挙げられます。
 
また、経営資源を自社の強みに特化できることから、ベンチャー企業や中小企業のような小資本の企業であっても参入可能なことも特徴の一つです。
 
一方、製造を自社で行わないため、製品製造の技術やノウハウが蓄積できず、一定の品質管理が難しいことがデメリットとして挙げられます。
 
また、機密情報が漏洩したり、コピー商品が作られるといったリスクもあります。
 

1-2.ファブレス企業にはどのような企業があるか?

 ファブレス企業の起源は、1980年代にアメリカのシリコンバレーで半導体設計に特化した企業が製品生産を日本企業に委託したことが始まりとされています。

 
このため、ファブレス企業は半導体関連企業に多いことが特徴の一つになっています。
 
現在は半導体関連企業に留まらず、デジタル機器や飲料水など、様々な業種でファブレス企業が見られるようになっています。
 
2018年6月現在、世界時価総額ランキングトップであるアメリカのAppleもファブレス企業であることが知られています。
 
Appleは主力製品のiPhoneの企画や設計・デザインは自社で行いますが、製造は台湾のFoxconnを始めとした外部企業に委託しています。
 
日本でも、キーエンスや任天堂といった高収益ファブレス企業が多く、この3年で株価が10倍以上に高騰しているブイ・テクロノジーもファブレス企業として知られています。
 
ファブレス企業には、この数年で大きな値上がりとなり、東証を牽引している銘柄が少なくありません。必ずチェックしておきましょう!

 

★注目ポイント1
 ファブレスとは、自社工場を持たず、製品の企画設計や開発といったコア事業に注力する事業形態。半導体企業に多く、キーエンスや任天堂など高収益企業が多いことで知られる。

2.ファブレス関連銘柄はこの1年で大きな値上がりとなっている

 ファブレス関連銘柄は、ファブレス企業の代表格であるキーエンスを筆頭にこの1年で大きな値上がりとなっています。

2-1.日本を代表するファブレスメーカーのキーエンス

 ファクトリーオートメーション用センサーや自動制御機器を手掛ける【6861】キーエンスは、ファブレス関連銘柄を代表する銘柄です。

 
同社は、日本のファブレス企業の代名詞的な存在として知られており、製造メーカーとしては群を抜いた高収益企業として知られています。
同社の株価は、2017年6月には49,340円を付けていましたが、この1年で更に上昇していき、2018年1月には一時72,400円まで上昇しました。
 
この期間に1.4倍以上となり、2018年6月現在は70,000円手前で推移しています。
 
同社はアベノミクス相場が始まった2012年12月から一貫して上昇し続けており、株価はこの5年間で約5倍になっています
 

2-2.液晶や有機ディスプレイの製造・検査装置を主力とするブイ・テクロノジー

 液晶や有機ディスプレイの製造や検査装置を主力とする【7717】ブイ・テクロノジーも、工場を持たないファブレス企業であることが知られています。
同社の株価は、2017年6月には19,350円を付けていましたが、2018年3月には一時32,450円の高値まで上昇しました。
 
この期間に約1.7倍の上昇となり、2018年6月現在は24,000円前後で推移しています。
 
この1年間の値動きだけ見れば、そこまで大きな値上がりとはなっていませんが、同社の株価は2015年初めには2,400円前後で推移していました。
 
同社は、2015年4月にスマホ用の有機ELパネルを4Kに高める技術を開発したと報じられたことから多くの投資家に注目されるようになり、株価はこの3年で10~15倍になっています。
 

2-3.電気計測器メーカーのリーダー電子

 電気計測器メーカーで映像関連機器に強みを持つ【6867】リーダー電子も、ファブレス企業として知られます。

同社の株価は、2017年6月初めには292円の低位株でしたが、決算で黒字回復したことが好感されて上昇していき、2018年1月には一時1,380円まで上昇しました。
 
この期間に4.7倍の上昇となりましたが、その後は大きく値を下げており、2018年6月現在は700円前後で推移しています。
 
ただ、それでも1年前の2倍以上の価格となっています。
 

2-4.半導体開発ベンチャーのディジタルメディアプロフェッショナル

 最後に、ファブレス企業が多いことで知られる半導体メーカーを見ていきましょう。

 
半導体開発ベンチャーの【3652】ディジタルメディアプロフェッショナルは、ファブレス企業であることが知られています。
同社の株価は、2017年6月には2,901円を付けており、その後は横ばいが続きましたが、決算で黒字転換を発表したことが好感され、2018年1月には一時17,470円の高値を付けました。
 
この期間に7倍の暴騰となり、その後は大きく値を下げましたが、2018年6月現在は6,500円前後で推移しています。
 
 
★注目ポイント2
 ファブレス関連銘柄は業種に関わらずこの1年で大きな値上がりを見せている。

3.主要ファブレス関連銘柄チェックリスト

 ファブレス関連銘柄より厳選した注目株をチェックしておきましょう。

銘柄 株価 主なサービス
 【2590】ダイドーグループホールディングス 6,200円   飲料水メーカー
 【3652】ディジタルメディアプロフェッショナル 6,260円   半導体メーカー
 【6659】メディアリンクス(低位株★) 363円   放送・通信機器
 【6678】テクノメディカ 2,009円   採血管準備装置
 【6721】ウインテスト(低位株★) 157円   液晶、イメージセンサー向け検査装置
 【6730】アクセル 944円   半導体メーカー
 【6750】エレコム 2,772円   PC周辺機器
 【6769】ザインエレクトロニクス 1,039円   半導体メーカー
 【6839】船井電機 667円   家電メーカー
 【6861】キーエンス 66,770円   FA用センサー、制御装置
 【6867】リーダー電子 705円   電気計測器メーカー
 【6875】メガチップス 3,095円   半導体メーカー
 【6916】アイ・オー・データ機器 1,278円   PC周辺機器
 【7717】ブイ・テクロノジー 23,460円   液晶・有機ELディスプレー
 【7974】任天堂 41,590円   ゲーム機メーカー、ゲームソフト開発

※株価は2018年6月8日終値で算出

★注目ポイント3
 ファブレス関連銘柄を抽出してみると、やはり半導体メーカーが多いことが分かる。

4.ファブレス関連銘柄の上昇率ランキングTOP3!

 過去1年間の安値から高値までを算出し、最も上昇率の高かったファブレス関連より上位3銘柄を発表致します。
 
※2017年6月7日~2018年6月7日の1年で算出
 

4-1.第1位【3652】DMP

チャート画像
上昇率  7.1倍(安値:2,436円 → 高値:17,470円)
市場  東証マザーズ
RSI  27.21(売られ過ぎ)
 

4-2.第2位【6867】リーダー電子

チャート画像
上昇率  4.8倍(安値:286円 → 高値:1,380円)
市場  ジャスダック
RSI  21.05(売られ過ぎ)
 

4-3.第3位【6697】テックポイント・インク

チャート画像
上昇率  2.7倍(安値:1,061円 → 高値:2,950円)
市場  東証マザーズ
RSI  11.48(かなり売られ過ぎ)

※RSIは2018年6月7日終値より算出

★注目ポイント4
 上昇率トップは半導体メーカーから【3652】DMPだった。その他ファブレス関連銘柄も上昇率が高く、右肩上がりで推移していることから、今後も人気銘柄を中心に注目しておきたい。

5.まとめ

 ファブレス関連銘柄はこの1年でも大きな値上がりをしましたが、ファブレス関連銘柄の特徴として特筆すべきなのは、この3~5年の間の驚異的な値上がりです。
 
キーエンスはこの5年で5になっており、ブイ・テクロノジーに至ってはこの3年で10~15になっています。
 
これはファブレス企業の高収益体制が投資家から長期間に渡って好感されていることの何よりの証左であると言えます。今後もファブレス関連銘柄には大きな注目が集まります。
 
ファブレス企業に関するニュースにはアンテナを張っておき、ファブレス関連銘柄の動向はチェックしておきましょう。
 

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