「過去最高を記録するM&A!」中でも2018年注目すべきは仲介事業関連銘柄!

 
 2017年には日本企業のM&A件数が過去最高となり、2018年には海外M&Aで中国企業を抜き世界一になる見通しです。

 
そんな日本企業の積極的な動きもあり、関連銘柄も好調に推移。
 
【6080】M&Aキャピタルパートナーズ2倍
【2127】日本M&Aセンター2倍
 
また、団塊世代の経営者の引退に伴い、事業継承に伴うM&Aが盛んになっていることからも、今後M&Aが更に増えるものと期待されます。
 
M&A関連銘柄に注目していきましょう!

1.日本企業が積極的に行うM&A

 2017年に日本企業のM&A件数が過去最高を記録し、2018年には海外M&Aで中国企業を抜き世界一に返り咲く見通しです。

1-1.M&Aとは?

 今回は、日本企業が存在感を示しているM&Aに関連する銘柄に注目していきます。
M&Aとは
「Mergers(合併) and Acquisitions(買収)」の略称であり、その名の通り、企業の合併・買収の総称のことです
今回注目するM&A関連銘柄とは、ソフトバンクや武田薬品工業のような「M&Aを行った銘柄」ではなく、M&Aを仲介する企業が中心となります。
 
M&Aを行うメリットとしては、既存事業のシェア拡大が見込めることが挙げられます。
 
近年、多くの業界で買収による業界再編が進んでいるのは、M&Aによるスケールメリットを生かすためです。
 
また、新規事業を一から立ち上げるのは時間が掛かりますが、既存の企業をM&Aすることによって、即その事業に参入できるようになるというメリットもあります。
 
その一方、巨額の資金を投入したにも関わらず想定したような相乗効果が発生せず、大きな利益が生まれない可能性もあるため、M&Aには大きなリスクも伴います
 
また、企業組織や企業文化の違いから、買収した会社との間に軋轢が生じて、従業員のモチベーションが低下するケースも少なくありません。
 

1-2.日本企業のM&Aは過去最高を記録し続けている

 2017年に日本企業が行ったM&Aの数は前年比+15%増の3,050件に達し、過去最高となりました。M&A件数は6年連続で増加しており、2018年も更に増えると予想されます。

 
特に2018年には、武田薬品工業がアイルランドの薬品会社大手シャイアーを買収すると報じられており、株式市場でも大きな注目が集まっています。
 
2018年4月時点で、日本企業の海外M&A案件は269億ドルとなっており、このペースで行けば中国企業を抜き、6年ぶりに世界トップに返り咲く見通しとなっています。
 
日本企業による海外企業の買収が相次いでいる背景には、少子高齢化・人口減社会によって国内市場が停滞している一方で、海外市場が成長していることが最大の要因であると考えられます。
 
現在、グローバル化の進展により、超巨大グローバル企業が出現しており、企業再編や海外市場の取り込みを積極的に行われなければグローバル競争で生き残れなくなっています。
 
これら傾向が今後も続くことは間違いなく、日本企業のM&A件数は今後も増加するものと予測されます
 
なお、M&Aが株価に及ぼす影響については、そのM&A案件に対する投資家の判断次第であるため、一概に株価にどのような影響を与えるのかは断言できません。
 
ただ、ソフトバンクによるイギリス半導体大手ARMの買収や武田のシャイザー買収といった近年の大型買収案件では、投資家はリスクを嫌って売る傾向があるように思われます。

 

★注目ポイント1
 M&Aとは、企業の合併・買収の総称。日本企業によるM&Aは増加傾向にあり、海外M&Aは2018年に中国企業を抜き世界一となる見通し。

2.M&A関連銘柄はこの1年で大きな値上がりとなっている

 日本企業のM&A件数が過去最高となったことを背景に、M&A関連銘柄は大きな値上がりを見せています。

2-1.中小企業向けM&A仲介サービスを行うM&Aキャピタルパートナーズ

 中小企業向けM&A仲介サービス会社である【6080】M&Aキャピタルパートナーズは、M&A関連銘柄を代表する銘柄です。

 
同社は、中小企業向けの事業承継・M&A仲介事業を手掛けています。今後、団塊の世代の大量引退に伴って、多くの事業継承案件が発生することが想定されるため期待されます。
同社の株価は、2017年6月には5,190円を付けていましたが、この1年上昇していき、2018年6月現在は10,880円の高値を付けました。
 
この1年で2倍の上昇となり、今後更なる高値の更新が期待されます。
 

2-2.中小企業向けM&A仲介事業を手掛ける日本M&Aセンター

 同じく、中小企業向けM&A仲介事業を手掛ける【2127】日本M&Aセンターも、M&A関連銘柄を代表する銘柄です。
同社の株価は、2017年6月には2,055円を付けていましたが、この1年に渡って上昇していき、2018年3月には一時3,925円にまで上昇しました。
 
この期間に約2倍となり、2018年6月現在は3,500円前後で推移しています。

2-3.新興M&A仲介企業のストライク

 公認会計士が中心となって設立したM&A仲介企業である【6196】ストライクは、新興のM&A関連銘柄として期待されます。
 
同社は、2016年6月に新規上場(IPO)した新興企業であり、日本で初めてインターネット上でマッチングするM&A市場を開拓したことで知られます。
同社の株価は、2017年6月には1,155.5円を付けていましたが、この1年上昇していき、2018年6月には3,545円の高値を付けました。

この1年で3倍の上昇となったことになります。 

 

2-4.注目すべきなのは、事業継承によるM&A仲介事業

 今回紹介した3銘柄は、M&A仲介事業を事業の中心に据えており、M&A関連銘柄として特に注目される銘柄となっています。

 
コンサルタント会社や大手銀行などもM&A関連銘柄として挙がってきますが、M&A事業は株価に大きな影響を及ぼすほどの寄与はしないと見られます。
 
大きく注目される海外M&Aに携わってくるのは、当該企業と融資を行うメガバンクになりますが、メガバンクの事業規模からしてM&Aが株価に大きく寄与することはほとんどありません。
 
そのため、M&A関連銘柄として注目すべきなのは、事業継承によるM&A仲介事業を事業の核として展開している企業になってきます。
 
また、国内のM&A仲介事業を核にしている銘柄であっても、「日本企業の海外M&Aが過去最高」といったニュースが流れると、連想買いで買われることが期待されます。
 
今回紹介した3銘柄についても、「日本企業の海外M&Aが過去最高」というニュースによる連想買いで相当物色されて大きな上昇要因となったものと思われます。
 
 
 
★注目ポイント2
 この1年でM&A仲介を手掛ける銘柄は軒並み大きな上昇となった。事業継承によるM&Aは今後も増加すると見られていることから、このトレンドは今後も続く可能性が高い。

3.主要M&A関連銘柄チェックリスト

 M&A関連銘柄より厳選した注目株をチェックしておきましょう。

銘柄株価主なサービス
 【2127】日本M&Aセンター3,390円  M&A仲介サービス
 【2174】GCA929円  M&Aコンサルタント
 【3121】マーチャント(低位株★)404円  M&Aアレンジメント
 【4310】ドリームインキュベータ2,291円  M&Aコンサルタント
 【4792】山田コンサルティンググループ2,880円  M&Aコンサルタント
 【6080】M&Aキャピタルパートナーズ9,760円  M&A仲介サービス
 【6088】シグマクシス1,234円  M&Aコンサルタント
 【6196】ストライク3,705円  M&A仲介サービス
 【6532】ベイカレント・コンサルティング3,910円  M&Aコンサルタント
 【6539】MS-Japan7,370円  M&A支援事業
 【6560】エル・ティー・エス2,556円  M&Aコンサルタント
 【7148】FPG1,484円  M&Aアドバイザリー事業
 【7172】ジャパンインベストメントアドバイザー5,270円  M&A仲介サービス
 【8306】三菱UFJフィナンシャル・グループ672.9円  銀行大手
 【8411】みずほフィナンシャルグループ(低位株★)192.4円  銀行大手

※株価は2018年6月6日終値で算出

★注目ポイント3
 M&A関連銘柄を抽出してみると、M&A仲介サービスを手掛ける銘柄の他に、コンサルタント会社や大手銀行が挙がってくる。

4.M&A関連銘柄の上昇率ランキングTOP3!

 過去1年間の安値から高値までを算出し、最も上昇率の高かったM&A関連より上位3銘柄を発表致します。
 
※2017年6月6日~2018年6月6日の1年で算出
 

4-1.第1位【7172】ジャパンインベストメントアドバイザー

チャート画像
上昇率 3.3倍(安値:1,907.5円 → 高値:6,360円)
市場 東証マザーズ
RSI 21.73(売られ過ぎ)
 

4-2.第2位【6088】シグマクシス

チャート画像
上昇率 3.2倍(安値:724円 → 高値:2,388円)
市場 東証一部
RSI 16.19(かなり売られ過ぎ)
 

4-3.第3位【6532】ベイカレント・コンサルティング

チャート画像
上昇率 2.7倍(安値:1,619円 → 高値:4,440円)
市場 東証マザーズ
RSI 35.26(やや売られている)

※RSIは2018年6月6日終値より算出

★注目ポイント4
 上昇率トップは、業績が絶好調で右肩上がりの株価を描いている【7172】JIA。その他銘柄も好調であることから、2018年後半もM&A関連銘柄の動きには注目していきたい。

5.まとめ

 M&A仲介を手掛けるM&A関連銘柄は、この1年で大きな値上がりを見せています。
 
M&A関連銘柄と聞くと、海外の大型企業買収といったニュースに関連した銘柄が連想されるかと思いますが、そうではなく、国内の事業継承によるM&Aを手掛ける銘柄が大きく上がっています。
 
今後、団塊の世代の大量引退に伴う事業継承M&Aも、日本企業が海外に活路を求める海外M&Aも更に活発化していくことは間違いありません。
 
海外の有名企業買収といったM&Aに関するニュースにはアンテナを張っておき、関連銘柄の動向はチェックしておきましょう。
 

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