株のご祝儀相場について抑えて大相場に備えておこう!

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2012年12月の政権交代や2013年9月の東京オリンピック開催決定、そして2019年5月の新元号切り替えなど、株式市場では大きなイベントへの期待から大きく買われる「ご祝儀相場」が到来することがあります。

ただご祝儀相場だからといって、どの銘柄でも買われるということではなく、ご祝儀相場の内容に合ったセクターや銘柄を選んで投資することが重要です。

ご祝儀相場について抑えておきましょう!

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1.ご祝儀相場とは?

株式市場における「ご祝儀相場」とは、大きなイベントへの期待感から相場全体が大きく買われることです。

具体的には、日本でオリンピックなどの重要イベントの開催が決定する、新政権が誕生するといったことなどが挙げられます。

また1年の初めに株式市場が始まる「大発会」でも、その1年への期待を込めて大きく買われることがあるため、「ご祝儀相場」と呼ばれることがあります。

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2019年11月29日

過去10年のご祝儀相場について

ここで2010年から2019年までの10年間にあった「ご祝儀相場」を振り返ってみましょう。

2012年12月、衆議院選挙で自民党が大勝したことで民主党政権が終わり、第二次安倍政権が発足しました。安倍総理は金融緩和を中心とした「アベノミクス」を掲げていたこともあり、政権交代で株価は高騰。

政権交代前には9,000円台を付けていた日経平均株価は、この7年間で2.5倍の上昇となっています。2012年の政権交代は、短期的にも長期的にも代表的な「ご祝儀相場」となったと言って間違いありません。

 

2013年9月には、2020年東京オリンピックの開催が決定しました。アベノミクス相場後に一服していた株価は、この大イベントの決定で息を吹き返すことになります。

 

2018年から2019年に掛けては、天皇陛下の生前退位によって平成が終わり、新元号が始まることへの期待から、新元号関連銘柄を中心に多くの銘柄が買われることになりました。

★注目ポイント1

・ご祝儀相場とは、重要イベント決定や新政権誕生などへの期待から相場全体が大きく買われること

・2012年12月の政権交代、2013年9月の東京オリンピックの開催決定は、特に大きなご祝儀相場となった

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2.ご祝儀相場時の株価推移

 

ご祝儀相場のときには、どのように株価が推移するのかについて抑えておきましょう。

今回は、この10年間の中でも、特に大きなご祝儀相場となった2つのイベントについて見ていきます。

2-1.2012年12月の政権交代

2012年12月16日に行われた第46回衆議院議員選挙の結果、自民党が大勝し、3年ぶりの政権奪還を果たしました。

安倍総理は金融緩和を中心とする経済政策「アベノミクス」を掲げていたこともあり、この結果を受けて円相場は円安となり、株価は暴騰することに。

政権交代前夜の2012年12月14日の日経平均株価は9,737円を付けていましたが、政権交代が決まったことを受けた翌日は+91円となる9,828円で大引け。

政権交代を受けて株価は上昇したものの、政権交代の翌日にはそれほど大きな上昇とはなっていませんでした。

しかしその後は徐々に買われていき、12月19日に日経平均は1万円台を回復。12月終わりには10,395円で大引けとなります。

※日経平均株価

具体的なセクターとしては、金融緩和への期待から金融株が大きく買われ、また円安期待から製造業などの輸出株も大きく買われました。

2-2.2013年9月の東京オリンピック開催決定

2012年12月の政権交代、2013年4月からの日銀の異次元金融緩和を受けて株価は高騰したものの、2013年5月23日に株価は大暴落。

アベノミクスへの期待から始まったご祝儀相場は、いったん調整局面に入りました。

そんな中2013年9月7日の深夜には、2020年東京オリンピックの開催が決定。この大イベントの決定を受けて、相場が再び息を吹き返します。

日経平均株価を見てみると、オリンピック開催決定前の2013年9月6日には13,860円を付けていました。オリンピック決定を受けた9月9日には、+300円以上となる14,205円まで上昇。

オリンピック開催決定によって、首都圏再開発への期待から建設株・不動産株が大きく買われました。また、ご祝儀相場の余波として、レスリングの主力選手が多く所属するALSOKも一時的に上昇。

東京オリンピックの開催決定を受けて相場全体が息を吹き返し、日経平均株価は2013年終わりには16,291円まで上昇して引けました。

★注目ポイント2

・2012年12月の政権交代では、金融緩和→円安への期待から金融株や輸出株が大きく買われた

・2013年9月の東京オリンピック開催決定では、首都圏再開発への期待から建設株・不動産株が大きく買われた

 

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3.過去のご祝儀相場で上がった銘柄とその理由

2012年12月の政権交代、2013年9月の東京オリンピックで特に大きく上昇した銘柄を見ていきましょう。

3-1.2012年12月の政権交代で暴騰!【8585】オリエントコーポレーション

2012年12月の政権交代では、金融緩和を中心とする「アベノミクス」への期待から、金融株や輸出株が大きく上昇しました。

その中でも特に大きく上昇したのが、信販大手の【8585】オリエントコーポレーション(オリコ)です。

同社の株価は、2012年12月初めには166円の低位株となっていましたが、アベノミクスへの期待から暴騰し、12月中に345円にまで高騰。

政権交代から1ヶ月足らずで2.07倍にまで上昇しました。

3-2.2013年9月の東京オリンピック開催決定で暴騰!【4321】ケネディクス

2013年9月の東京オリンピック開催決定では、首都圏再開発への期待から建設株や不動産株が大きく上昇しました。

特に大きく上昇した銘柄としては、独立系不動産ファンドの【4321】ケネディクスが挙げられます。

同社はアベノミクスでも高騰した銘柄となっていましたが、2013年4月に高値を付けてからは2ヶ月で半値にまで大暴落していました。

東京オリンピックの開催決定を受けて、同社の株価は再び反発。2013年9月初めに441円を付けていた株価は、9月中に586円にまで上昇。1ヶ月で+32%の大きな反発に。

オリコにせよケネディクスにせよ、大イベントによるご祝儀相場が決まると、注目セクターの低位株に資金が集まりやすい傾向があると言えます。

★注目ポイント1

・2012年12月の政権交代では金融・低位株のオリコが、2013年9月のオリンピックでは不動産・低位株のケネディクスが特に大きく買われた

・ご祝儀相場では、注目セクターの低位株に資金が集まりやすい傾向がある。

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4.ご祝儀相場の注意点

2012年12月の政権交代も、2013年9月の東京オリンピック開催決定も、ご祝儀相場が続いたのは長くても3~4ヶ月です。このため、買い時と売り時をしっかりと見極めることが重要です。

ご祝儀相場の買い時としては、ご祝儀相場が始まった直後が狙い目です。

2012年12月には政権交代直後の1ヶ月以内、2013年9月にはオリンピック開催が決まってから1ヶ月以内が狙い目でした。

 

一方ご祝儀相場の売り時となるのは、ご祝儀相場が始まってから3~4ヶ月後が狙い目です。

なお、2012年12月の政権交代から約4ヶ月後には日銀の異次元金融緩和が発表されて相場は再び暴騰しましたが、このようなことが起こった場合は例外です。

また、そのご祝儀相場イベントが長期的に続くトレンドになりそうな場合には、上昇トレンドの後に必ず来る調整局面は絶好の買い場となります。

具体的には、アベノミクス後の調整となった2013年6~8月、東京オリンピック開催決定後の調整局面となった2014年1~5月は買い場となっていました。

相場全体が3~4ヶ月連続で上昇しているようなときには「この上昇は一生続くだろう」と、逆に上昇が終わって調整に入っているときは「もう上がらないだろう」と思ってしまいがちです。

しかしそのような感情的な相場判断は間違っている場合が多々あります。買い時と売り時を冷静に考えることが重要です。

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5.まとめ

ご祝儀相場では、その「ご祝儀」の内容から特に期待される銘柄・セクターが大きく買われる傾向があります。

2012年12月の政権交代のときは、金融緩和への期待から金融株や輸出株が大きく買われ、2013年9月の東京オリンピック開催決定では、首都圏再開発への期待から建設株や不動産株が大きく買われました。

ただご祝儀相場と言っても、その上昇が永遠に続くわけではないと認識しておくことが重要です。

ご祝儀相場の上昇の中にいると、上昇が一生続くように錯覚してしまうため注意しておきましょう。

2020年以降には、東京オリンピックの開催が終わり、日銀の金融緩和も出口戦略を迎えていくことになります。

2010年代の株価上昇を長期的にけん引してきた2つのイベントが終わることに注意しておく一方で、新たなご祝儀相場の到来に備えておくようにしましょう。

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