必読必須の厳選3記事
中国の台頭やロシアのウクライナ侵攻を受けて、インドの存在感が増しています。
岸田首相は今後5年間でインドに5兆円を投資する方針を発表しており、日本企業によるインド進出の加速が期待される情勢です。
インドは、若年人口が多い理想的な人口動態の中で人口増加を続けており、米中に次ぐ世界第3位の経済大国にまで成長することはほぼ確実な情勢です。
インド関連銘柄に注目していきましょう!
1.インド関連銘柄とは?

ロシア・ウクライナ情勢を受けて、インドの存在が高まっており、インド関連銘柄にも注目が集まってきそうです。
1-1.インド関連銘柄とは?
インド関連銘柄とは、インドに積極進出してインド事業を拡大している銘柄を総称したテーマ株です。
インドは中国と並ぶアジアの大国として知られていますが、インド経済の最大の特徴は人口や人口動態にあります。
2020年の人口は、中国は14.02億人、インドは13.80億人となっており、インドが中国を抜くのは時間の問題です。
中国は少子高齢化の影響で近々人口減少に転じ、また労働力人口も減少に転じている一方、インドの人口は増加の一途を辿っており、労働力人口は2050年前後まで増加し続ける見通しです。
インドのGDP(国内総生産)は、2021年に約3.04兆ドルとなり、フランスを抜いて世界第6位の経済規模となっています。
新型コロナの影響で、2020年のインド経済は-8.0%の減速となったものの、長期的には着実に成長しており、アメリカ・中国に次ぐ世界第3位の経済大国になることはほぼ確実な情勢です。
またインドは「メーク・イン・インディア(make in india)」というスローガンを掲げて、世界の製造業拠点を目指しており、日本企業ではスズキが「マルチ・スズキ・インディア」としてインド最大の自動車メーカーとなっています。
なお東証には、インド企業で構成されたインド株ETF【1678】NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信が上場しており、こちらもインド関連銘柄としてチェックしておきましょう。
1-2.日本政府はインドに5兆円を投資する方針を発表!
日本政府はインドに5兆円を投資する方針を発表!
インドは日本・アメリカ・オーストラリア・インドの4カ国で安全保障や経済を協議するQuad(クアッド)の構成国であり、対中国戦略における日本の重要なパートナー国家です。
ただインドはロシアの侵攻に対して非難決議などを出しておらず、むしろロシア産の原油を割安で購入することを表明するなど、したたかな外交戦略を展開しています。
岸田首相は2022年3月19日、インドでモディ首相と会談し、今後5年間で官民合わせて5兆円をインドに投資する方針を表明しました。
具体的には、都市インフラ整備や日本企業の工場誘致、脱炭素、新型コロナウイルス対策を含むヘルスケアなどの分野で両国の経済協力を進めていくとのことです。
ウクライナ情勢を受けて、ロシアへの世界的な経済制裁が高まり、中国の存在が増す状況においては、インドの存在感が大きくなる流れは必然と言えます。
ウクライナ情勢や岸田政権のインドへの大規模投資発表を受けて、マーケットではインド関連銘柄が注目される流れになってもおかしくありません。
★注目ポイント1 |
・インドは世界第6位の経済大国(2021年)。人口増加が続いており、人口動態が若いことが強みで、米中に次ぐ世界第3位の経済大国となることは確実な情勢。 ・ウクライナ情勢を受けて、インドの重要性は高まっており、日本は今後5年間で5兆円を投資することを発表した。 |
2.インド関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄

2021年から2022年に掛けてのインド関連銘柄の株価動向を押さえておきましょう。
2-1.インド株ETF!【1678】NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信
東証に上場しているインド株ETFの【1678】NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信は、インド市場にインデックス投資したい場合におすすめの代表的なインド関連銘柄です。
同ETFは、インドを代表する株価指数「Nifty 50指数」に連動するインド株ETFとなっています。
「Nifty 50指数」は、インド・ナショナル証券取引所に上場する銘柄のうち、時価総額や流動性などで選定された代表的なインド企業50銘柄の株価を時価総額加重平均した株価指数です。
同ETFは、2020年3月のコロナショック時には101円まで下げていましたが、以降は上昇を続けており、2021年10月には279円まで上昇。

2022年に入ってからはウクライナ情勢で下げたものの、3月24日時点では242.4円と、そこまで大きく下げていません。
大暴落となり、取引停止となってしまったロシア株ETF(【1324】NEXT FUNDS ロシア株式指数・RTS連動型上場投信)とは対照的な値動きです。
2-2.代表的なインド関連銘柄!【7269】スズキ
軽自動車大手の自動車メーカー【7269】スズキは、代表的なインド関連銘柄として知られています。
同社の子会社「マルチ・スズキ・インディア」は、インドの自動車市場でシェアトップとなっており、ジェトロによると2019年のシェアは51%となっています。
同社は、2022年3月21日に日印首脳会談と同時に行われた日印経済フォーラムで、EV(電気自動車)や車載電池の生産などインドに約1,500億円を投じると発表しました。
スズキの株価を見てみると、2020年11月には5,816円を付けてコロナショック前の株価を取り戻しましたが、その後はやや下落してから横ばいが続いています。

2022年3月にはウクライナ侵攻で3,516円まで下げましたが、3月24日時点では4,196円まで戻しています。
同社に限らず、インド関連銘柄はウクライナ情勢を受けても、そこまで大きな値動きになっているとは言えません。
★注目ポイント2 |
・インド株ETF【1678】NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信は、コロナショック以降は大きな上昇となっている。 |
3.インド関連銘柄リスト

インド関連銘柄リストを見ていきましょう。
3-1.インド関連銘柄チェックリスト
銘柄 | 主なサービス |
【1678】NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信 | インド株ETF |
【7269】スズキ | 子会社にインド自動車トップ企業「マルチ・スズキ・インディア」 |
【7267】ホンダ | インドのバイク市場でシェア2位 |
【6367】ダイキン工業 | インドのエアコン市場で高いシェア |
【8113】ユニチャーム | インドの紙おむつ市場でシェア2位 |
【3932】アカツキ | 傘下のAET Fundがインド市場でスタートアップ投資 |
【5332】TOTO | 衛生陶器でインドに製造拠点 |
【4613】関西ペイント | スズキ向け塗料事業でインドに製造拠点 |
【6104】芝浦機械 | 射出成型機のインド向け展開で日精エー・エス・ビー機械と協業 |
【6284】日精エー・エス・ビー機械 | 射出成型機のインド向け展開で芝浦機械と協業 |
4.オススメのインド関連銘柄3選!
インドの経済成長の恩恵を受ける上でオススメのインド関連銘柄を押さえておきましょう。
【1678】NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信
市場 | 東証ETF |
企業概要 | インドを代表する株価指数「Nifty 50指数」に連動するETF。 |
インドの経済成長の恩恵を受けたいなら、こちらのインド株ETFがおすすめです。
同ETFは、インドを代表する株価指数「Nifty 50指数」に連動しており、インド・ナショナル証券取引所に上場している代表的なインド企業50銘柄で構成されています。
インド株でインデックス投資をしたいなら、長期投資におすすめの銘柄です。ただ、新興国ETFであるため、ハイリスク・ハイリターンであることには注意しておきましょう。
【7269】スズキ
市場 | 東証一部(プライム市場) |
企業概要 | 軽自動車やバイクに強みを持つ自動車メーカー。インド市場で圧倒的。 |
スズキは、インド関連銘柄として外せない銘柄です。
インド自動車トップシェアを誇る「マルチ・スズキ・インディア」、インドでのEV事業も期待される「スズキ・モーター・グジャラート」、インドで二輪車生産を手掛ける「スズキ・モーターサイクル・インディア」を傘下に持ちます。
マーケットでインド関連銘柄が注目される流れとなれば、真っ先に注目される銘柄として押さえておきましょう。
【6367】ダイキン工業
市場 | 東証一部(プライム市場) |
企業概要 | 世界的空調機器メーカー。フッ素化学製品も世界2位。 |
ダイキン工業は、インドのエアコン事業でシェア2位となっていることからインド関連銘柄に位置付けられています。
世界経済の成長を取り込んで株価上昇を続けている成長株となっており、インド関連銘柄であることを抜きにしても長期投資におすすめの銘柄です。
5.まとめ
コロナショック以降、インド株は好調で、インド株ETF【1678】NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信は大きな上昇となっています。
ただインド自動車市場トップの【7269】スズキに代表されるインド関連銘柄は、ウクライナ情勢などを受けても、テーマ株として注目される展開になっているとは言えません。
日本政府は今後5年間でインドに5兆円を投資すると発表したことを受けて、日本企業のインドへの積極進出の動きが出てくることが期待されます。
インド経済は、巨大な人口と若い労働力、IT人材を武器に今後も成長を続けることはほぼ間違いないなく、インド関連銘柄に注目が集まってきても不思議ではありません。
日本企業のインド進出に関する動きなどにはアンテナを張っておき、インド関連銘柄の動向は要チェックしておきましょう。
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