LNG(液化天然ガス)関連銘柄!価格高騰が危惧され生産に力を入れる日本!

 
 日本のエネルギー政策にも大きな影響を与えるLNG(液化天然ガス)の需要が、経済発展著しいアジアで急速に高まっています

 
そんな中LNG関連銘柄は、【1605】国際石油開発帝石が株価1.5倍!【1963】日揮1.6倍!【6495】宮入バルブ製作所2倍の上昇が見られます。
 
日本は現在世界一のLNG輸入国ですが、LNGの確保が困難になることが危惧されていることから、LNGの生産に力を入れる日本企業が現れ始めています。
 
LNGに関するニュースと、関連する銘柄の動向に注目していきましょう!

1.クリーンな安全なエネルギーとしてアジアで需要が拡大するLNG

 日本は現在世界一のLNG輸入国ですが、経済発展著しいアジア各国でもLNGの需要が急拡大しています。

1-1.LNG(液化天然ガス)とは?

 今回は、資源・エネルギー関連では最注目のセクターとも言えるLNG関連銘柄に注目していきます。

LNGとは
Liquefied Natural Gasの略で、メタンを主成分とした天然ガスを-162℃以下に冷却して液体にしたものです
「液化天然ガス」とも呼ばれます。
 
天然ガスをLNGに液化することで体積が約600分の1にまで減ることから、天然ガスの大量輸送・貯蔵を可能にしています。
 
これが天然ガスをLNGにする最大の目的です。
 
LNGはパイプラインやLNGタンカーで輸送されてから、LNGを貯蔵しておくLNG受け入れ基地に貯蔵され、再ガス化設備で再び天然ガスに戻してから、天然ガスとして使用されます。
 
天然ガスは石油・石炭などの化石燃料と比べて、燃焼時の二酸化炭素排出量が少なく、液化する過程で硫黄酸化物などの不純物が取り除かれることから、燃焼時にも人体に無害となります。
 
また、LNGは万一漏れたとしても、空気中の水蒸気が冷やされて白煙があがることから目視で確認できます。
 
気化したガスは空気より軽く上方に拡散するため、地表に滞留する心配がなく、非常に安全です。

1-2.日本は世界最大のLNG輸入国

 日本に輸送されたLNGは、都市ガス用と火力発電用に使われており、その比率は都市ガス用が約35%、火力発電用が約65%となっています。

 
2017年時点で、日本は世界一のLNG輸入国となっており、オーストラリアやマレーシア、カタールからLNGタンカーで輸入しています。
 
2017年の日本のLNG輸入量は約8350万トンとなっており、輸入量2位の中国が3800万トン、輸入量3位の韓国が約3700万トンであることから圧倒的です。
 
しかし、経済発展が著しい中国をはじめとするアジア各国でLNG消費量・輸入量が増大していることから、LNG価格の高騰が危惧されています。
 
2017年時点で、LNGの世界需要はアジアが7割を占めており、今後も経済発展することが確実であることから、LNGの需要は益々増大していくことが確実視されています。
 
そのため、一部の日本企業には、海洋での石油・天然ガス生産に力を入れたり、アメリカでシェールガス原料のLNG生産に乗り出すなどの動きが見られます。
 
なお、日本での天然ガスの価格は、この1年で約15~20%上昇しています(2017年3月~2018年3月比)。
 
日本は天然ガスをLNGにしてからLNGタンカーで輸送してくるため、パイプライン経由で輸送するアメリカなどと比べてLNGにするコストや輸送コストが掛かり、天然ガス価格が高くなる傾向があります。
 
福島第一原発事故以降、原子力発電所が停止している日本にとって、LNGの安定確保は国民生活や産業にとっての生命線となりますので、今後のニュースには注目しておきましょう。
 

 

★注目ポイント1
 LNGとは、天然ガスを輸送・貯蔵する目的で液化したもの。クリーンで安全なエネルギーであり、日本は世界一のLNG輸入国となっている。アジアで需要が拡大しており、安定確保が課題に。

2.LNG関連銘柄は堅調に上昇している

 アジアでのLNG需要の増大や原油高を背景に、LNG関連銘柄はこの1年で堅調な値上がりを見せています。

2-1.LNG生産で注目される国際石油開発帝石

 資源開発大手の【1605】国際石油開発帝石は、LNG生産において注目される銘柄です。
 
同社は、天然ガスやLNG生産を手掛けており、日本企業が力を入れ始めたLNG生産のニュースでは最も注目される銘柄です。
同社の株価は、2017年5月には1,018.5円を付けていましたが、この1年で上昇していき、2018年1月には一時1,529円にまで上昇しました。
 
この1年で約1.5倍の上昇になりました。
 
今後、日本企業によるLNG生産が本格化するようなことがあれば、同社は真っ先に物色されることが予想されます。
 
日本企業によるLNG生産に関するニュースでは、同社の他に【1662】石油資源開発【1606】日本海洋掘削の動向にも注目しておきましょう。
 

2-2.世界中でLNGプラントの建造を手掛ける日揮

 LNGの需要が増大することによって物色されることが期待されるセクターとしては、LNGプラントを手掛けている銘柄が挙げられます。

 
日本を代表するエンジニアリング企業である【1963】日揮は、世界各地でLNGプラントを始めとする製造設備を手掛けていることで知られます。
同社の株価は、2017年5月には1,675円を付けていましたが、LNG需要の拡大や原油高の進行によって上昇していき、2018年5月には一時2,739円まで上昇しました。
 
この1年で1.6倍の上昇となり、今後も更なる上昇が期待されます。
 
LNGプラントの建設を手掛ける銘柄としては、LNGプラントの世界的リーディングカンパニーである【6366】千代田化工建設もこの1年で1.7倍の上昇となっています。
 
LNGプラントの建設を手掛ける銘柄はLNG関連銘柄の筆頭であるため、今後も注目していきましょう。
 

2-3.LNG用バルブを手掛ける宮入バルブ製作所

 LPG容器用弁を手掛ける【6495】宮入バルブ製作所は、LNG用バルブも手掛けていることで知られます。

 
同社は、2017年5月には117円の低位株でした。しかし、2017年10月に日本政府がLNGに関する国際会議「LNG産消会議」でアジアにおけるLNGのインフラ投資を支援する方針を表明したことで急騰。
同社は低位株だったことから、LNG関連の仕手株として注目されたのです。
 
その後、2017年12月には272円まで上昇し、ニュースから2ヶ月で2倍の上昇となりました。
 
しかし、その後は値を下げており、2018年5月現在は160円前後で推移しています。
 
 
 
★注目ポイント2
 LNG関連銘柄は、LNG需要増や原油高を背景に、多くの銘柄がこの1年で堅調に上昇しました。

3.主要LNG関連銘柄チェックリスト

 LNG関連銘柄より厳選した注目株をチェックしておきましょう。

銘柄株価主なサービス
 【1605】国際石油開発帝石1,302.5円  LNG生産開発
 【1606】日本海洋掘削1,866円  LNG生産開発
 【1662】石油資源開発3,110円  LNG生産開発
 【1963】日揮2,454円  LNGプラント
 【2768】双日(低位株★)411円  総合商社、LNG事業
 【5020】JXTGホールディングス732.9円  天然ガス事業
 【6366】千代田化工建設1,038円  LNGプラント
 【6369】トーヨーカネツ3,865円  LNG用タンク
 【6495】宮入バルブ製作所(低位株★)157円  LNG用バルブ
 【7011】三菱重工業4,252円  LNGタンカー
 【7012】川崎重工業3,630円  LNGタンカー
 【9074】日本石油輸送3,435円  LNG輸送
 【9104】商船三井3,170円  LNG運搬船
 【9531】東京ガス2,958円  都市ガス
 【9532】大阪ガス2,377円  都市ガス

※株価は2018年5月23日終値で算出

★注目ポイント3
 LNG関連銘柄を抽出してみると、LNG開発、LNGプラントを手掛ける銘柄、LNGタンカーの製造やLNG輸送を手掛ける銘柄など非常に幅広い。

4.LNG関連銘柄の上昇率ランキングTOP3!

 過去1年間の安値から高値までを算出し、最も上昇率の高かったLNG関連より上位3銘柄を発表致します。
 
※2017年5月22日~2018年5月22日の1年で算出
 

4-1.第1位【6495】宮入バルブ製作所

チャート画像
上昇率 2.3倍(安値:115円 → 高値:272円)
市場 東証二部
RSI 53.12(売り買い均衡)
 

4-2.第2位【6366】千代田化工建設

チャート画像
上昇率 2.1倍(安値:537円 → 高値:1,150円)
市場 東証一部
RSI 42.13(やや売られている)
 

4-3.第3位【3442】MIEコーポレーション

チャート画像
上昇率 1.9倍(安値:78円 → 高値:155円)
市場 名証二部
RSI 40.54(やや売られている)

※RSIは2018年5月22日終値より算出

★注目ポイント4
 LNG関連銘柄の上昇率を見ると全体的に強い印象がある。値動きが軽い低位株は特に大きな上昇となりやすいのも魅力で、今後にも期待したい。

5.まとめ

 LNG関連銘柄はこの1年で堅調に上昇しました。経済成長著しいアジアでのLNG需要は今後も増加すると見られていることから、今後も期待出来ると思われます。
 
しかし、その一方で、日本にとっては、今後もLNGの安定確保が出来るかどうかが大きな課題となってきますので、LNG生産・開発のニュースには注目です。
 
また、マーケットではまだ注目されるテーマにはなっていませんが、一部では天然ガス自動車やLNG自動車が次世代自動車として注目される向きもあるようです。
 
日本企業のLNG生産に関するニュースや天然ガス・LNG価格の動向にはアンテナを張っておき、LNG関連銘柄の動向はチェックしておきましょう。
 

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