「ノーベル賞2018」期待されるテーマ&関連銘柄まとめ!

  2018年のノーベル賞発表は10月1日から!

2017年は、ノーベル賞受賞前に期待から人気化する銘柄が続出しました。

今年も10月にノーベル賞が発表されますが、超電導やゲノム編集、光触媒といったテーマが注目される可能性があります

注目テーマの研究者にノーベル賞が授与されると、そのテーマの関連銘柄にご祝儀買いが入って上昇することも期待されます。

今回は、そんな2018年ノーベル賞期待の高いテーマと関連銘柄に注目していきましょう!

1.ノーベル賞関連銘柄に期待

 今回は、日本人の受賞も期待されるノーベル賞に関連した銘柄に注目していきます。

1-1.ノーベル賞とは?

ノーベル賞とは
物理学、化学、生理学・医学、文学、平和、経済学で、人類の発展に多大な貢献をした人物に贈られる世界的な賞のことです。

ノーベル賞は、ダイナマイトの発明者であるアルフレッド・ノーベルが遺贈した基金から1895年に創設され、1901年に初めて授与式が行われました。

ただ、ノーベル経済学賞の設立は1968年で、それ以降はノーベル賞の一部門として扱われるようになっていますが、ノーベル財団は同賞を正式なノーベル賞とは認めていません。

ノーベル賞6賞のうち、ノーベル物理学賞、化学賞、生理学・医学賞の自然科学3部門における受賞は科学分野における世界最高の栄誉であるとされています。

日本人のノーベル賞受賞者も多く、2012年にはiPS細胞を発明した山中伸弥教授が生理学・医学賞を、2014年には青色発光ダイオードを発明した中村修二氏ら3氏がノーベル物理学賞を受賞しています。

2018年のノーベル賞は、10月1日に医学・生理学賞、10月2日に物理学賞、10月3日に化学賞、10月5日に平和賞、10月8日に経済学賞がそれぞれ発表される予定となっています。

なお、村上春樹氏の受賞が期待されている文学賞の発表は今年は行われず、2019年に延期されることが発表されています。

 

1-2.2018年のノーベル賞候補と関連銘柄は?

 自然科学3部門に絞って、今年のノーベル賞候補と関連テーマを見ていきましょう。

ノーベル医学・生理学賞では、ゲノム編集やiPS細胞といった再生医療関連の受賞が期待されます。

ゲノム編集とは、生物のもつ特定の遺伝子をピンポイントで改変することによって、生物のもつ特性を変える遺伝子改変技術のことです。

iPS細胞とは、細胞を培養して人工的に作られた多能性の幹細胞のことで、多くの人体に分化できることから再生医療のカギを握る技術として依然注目されます。

2018年9月20日、米学術情報会社「クラリベイト・アナリティクス」がノーベル賞有力候補17人を発表

候補の中には、生命活動情報のデータベース「KEGG」を構築した、京都大特任教授の金久実氏を挙げています

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ノーベル物理学賞では、超電導での受賞が期待されます。

超電導とは、特定の金属や合金を超低温まで冷却したときに、電気抵抗がなくなる現象のことです。

鉄系の高温超電導物質を発見した東京大学の細野秀雄氏や、超電導になる準結晶を世界で初めて発見した名古屋大のグループ受賞が期待されます。

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ノーベル化学賞では、光触媒やリチウムイオン電池での受賞が期待されます。

光触媒とは、光をあてることによって化学反応の速度を速める性質を持つ物質の総称のことです。特に酸化チタン光触媒は、医療機器の衛生面の向上に多大なる貢献をしていることで知られます。

光触媒を発見したのは東京大学の本多健一氏と藤嶋昭氏であり、藤嶋昭氏の受賞が期待されています(本多健一氏は2011年に亡くなられています)。

また、世界的なEVシフトを背景に、リチウムイオン電池関連で受賞する可能性もあると言われています。

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★注目ポイント1
 ノーベル賞とは人類の発展に多大な貢献をした人物に贈られる世界的な賞。ゲノム編集やiPS細胞、超電導、光触媒、リチウムイオン電池などでの受賞が期待される。

2.ノーベル賞関連銘柄の推移

 2017年のノーベル賞関連銘柄の動向を見ていきましょう。

2-1.2017年のノーベル賞について

 2017年のノーベル医学・生理学賞は、体内時計を制御する分子メカニズムを発見したアメリカの3氏が受賞しました。

ノーベル物理学賞は重力波を観測したアメリカの3氏が受賞し、ノーベル化学賞はクライオ電子顕微鏡法を開発した欧米の3氏が受賞しました。

注目の自然科学3部門は、株式市場とは関連がないテーマでの受賞となったため、マーケットでの反応はありませんでした。

一方、ノーベル文学賞は、長崎県出身の日系イギリス人カズオ・イシグロ氏が受賞し、関連書籍がヒットするなど日本でも大きな反響を呼びました。

平和賞は国際NGOの核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)が受賞し、経済学賞は行動経済学の発展に貢献したリチャード・セイラー氏が受賞しました。

2017年のノーベル賞は、カズオ・イシグロ氏の文学賞受賞が最も注目を集めたと言えます。

 

2-2.ノーベル賞受賞前に急騰した第一稀元素化学工業

10月に控えた、ノーベル賞受賞者の発表前の9月にペロブスカイト型太陽電池関連として注目を集めたのが、【4082】第一稀元素化学工業です。

同社は、ペロブスカイト系材料を製品化しており、ノーベル賞関連銘柄として人気化しました。

同社の株価は、2017年9月6日の安値1,247円からノーベル賞発表直前の9月29日にかけ急騰し、1,805円の高値を付けました。

この期間の上昇率は1.45倍を記録しました。

ただ、その後のノーベル賞発表後は徐々に売られる形で推移しています。

 

2-3.ノーベル文学賞の発表を受け上昇した文教堂グループホールディングス

 カズオ・イシグロ氏は「日の名残り」でイギリス文学界最高の賞であるブッカー賞を受賞しており、またイギリスで100万部を超えるベストセラーとなった「わたしを離さないで」は日本でドラマ化もされています。

カズオ・イシグロ氏に関連する銘柄がどのように推移したかを見ていきましょう。

全国に書店を展開している【9978】文教堂グループホールディングスは、ノーベル文学賞関連書籍の売上が伸びるのではないかと期待されます。

2017年のノーベル文学賞が発表されたのは2017年10月5日でした。

同社は10月5日に456円で引けていましたが、ノーベル文学賞の発表を受けて、翌10月6日には+5.26%高の480円で寄り付き、一時+8.55%となる495円まで上昇しました。

しかし、この買いは続かず、この日は-5.92%となる429円で引けてしまいました。ノーベル文学賞による買いは1日すら持たなかったことになります。

同社の株価は2018年8月現在は330円前後で低迷しており、紙の本を扱う書店の苦しさを物語っています。

 

★注目ポイント2
 2017年のノーベル賞関連銘柄としては、受賞前にペロブスカイト型太陽電池関連などが注目を集め急騰した。また、カズオ・イシグロ氏の文学賞受賞により書店が注目を集めたが、その効果は1日も続かなかった。

3.2018主要ノーベル賞関連銘柄チェックリスト

 ノーベル賞関連銘柄より厳選した注目株をチェックしておきましょう。

銘柄株価主なサービス
 【2342】トランスジェニック(低位株★)442円  ゲノム編集
 【2372】アイロムホールディングス1,748円  iPS細胞
 【3386】コスモ・バイオ1,190円  ゲノム編集
 【4027】テイカ2,680円  酸化チタン(光触媒物質)
 【4028】石原産業1,664円  酸化チタン(光触媒物質)
 【4080】田中化学研究所1,425円  リチウムイオン電池の正極材料
 【4570】免疫生物研究所865円  iPS細胞
 【4974】タカラバイオ2,665円  ゲノム編集、iPS細胞
 【5802】住友電気工業1,776円  超電導ケーブル、超電導コイル、超電導モーター
 【6367】ダイキン工業13,530円  光触媒フィルターを使ったエアコン
 【6503】三菱電機1,491円  MRI用高温超電導コイル、超電導のリーディングカンパニー
 【6507】シンフォニアテクロノジー(低位株★)379円  iPS細胞
 【6674】ジーエス・ユアサ コーポレーション502円  リチウムイオン電池
 【6752】パナソニック1,346.5円  リチウムイオン電池の世界的リーディングカンパニー
 【9022】JR東海22,140円  リニアモーターカー(超電導関連銘柄)

※株価は2018年8月22日終値で算出

★注目ポイント3
 2018年のノーベル賞関連銘柄として、ゲノム編集、iPS細胞、超電導、光触媒、リチウムイオン電池を手掛けている主要銘柄を抽出した。

4.ノーベル賞関連銘柄の上昇率ランキングTOP3!

 過去1年間の安値から高値までを算出し、最も上昇率の高かったノーベル賞関連より上位3銘柄を発表致します。

※2017年8月23日~2018年8月23日の1年で算出

 

4-1.第1位【6951】日本電子

チャート画像
上昇率 2.54倍(安値:488円 → 高値:1,240円)
市場 東証一部
RSI 43.92(やや売られている)
 

4-2.第2位【2372】アイロムホールディングス

チャート画像
上昇率 2.35倍(安値:1,507円 → 高値:3,545円)
市場 東証一部
RSI 40.86(やや売られている)
 

4-3.第3位【4571】ナノキャリア

チャート画像
上昇率 2.16倍(安値:618円 → 高値:1,337円)
市場 東証マザーズ
RSI 58.69(やや買われている)

※RSIは2018年8月23日終値より算出

★注目ポイント4
 2017年の物理学賞の候補として期待された、新材料「マルチフェロイック物質」の開発に関連する【6951】日本電子が上昇率トップとなった。3位には、化学賞の候補として期待された「ドラッグ・デリバリー・システム(DDS)」関連の【4571】ナノキャリアがランクイン。

5.まとめ

 2017年のノーベル賞関連銘柄動向から見ても分かるように、受賞前に期待から人気化する銘柄と、受賞後に短期で注目を集める銘柄があります。

カズオ・イシグロ氏関連銘柄もそうでしたが、ノーベル賞受賞後の上昇効果は長くても1ヶ月程度であり、そう長くは続かないことが多いです。

そのため、ノーベル賞関連銘柄を物色する際は、長期的視野で見るか、9月辺りから期待で動き出す関連銘柄に注目することが望ましいです。

2018年は、注目したゲノム編集、iPS細胞、超電導、光触媒、リチウムイオン電池といったテーマは将来的にも有望な技術であると期待されているため、期待値から直前に動き出す可能性もあります。

関連銘柄の動向はチェックし、10月に順次発表されるノーベル賞発表のニュースに期待しましょう。

 

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