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【5699】イボキンは+212%!【6564】ミダックホールディングスは+331%!【5698】エンビプロ・ホールディングスは+343%!【2195】アミタホールディングスは+839%!!!
資源高や脱炭素の裏で、産業廃棄物処理やリサイクルを手掛ける廃棄物処理関連銘柄が大きく買われています。
マーケットでは、ESG投資や再生可能エネルギー、脱プラスチックといった環境トレンドにより環境株が買われていますが、その資金の一部が廃棄物処理関連銘柄に流れているものと見られます。
廃棄物処理関連銘柄に注目していきましょう!
1.廃棄物処理関連銘柄とは?
脱炭素やESG投資、SDGsといったキーワードがマーケットでも注目される中、廃棄物処理関連銘柄も買われる相場展開となっています。
1-1.廃棄物処理関連銘柄とは?
2018年に日本全国で排出された廃棄物の量は、年間約4億2,155万トンとなっています。
この内、家庭などから発生した「一般廃棄物」は4,272万トン、工場や事業所から出た「産業廃棄物」は3億7,883万トンとなっています。
廃棄物の9割が産業廃棄物となっており、廃棄物処理=産業廃棄物処理と認識しても違いありません。
日本では、廃棄物処理法によって、「事業活動に伴って生じた廃棄物を自らの責任において適正に処理しなければならない」とされています。
また、昨今の脱炭素(カーボンニュートラル)や脱プラスチックといったSDGsの観点からも、企業には正しい廃棄物処理が求められる風潮がますます強くなっています。
今回注目していく廃棄物処理関連銘柄は、産業廃棄物の処理事業を手掛けている企業だけではなく、リサイクル関連企業やそのプラントを製造するメーカーなども対象となるテーマ株です。
1-2.ESG投資や環境テーマ株が注目される中で、廃棄物処理関連銘柄も大きく買われている
マーケットでは、環境保護活動に力を入れる企業が評価されるESG投資の動きが広まっており、2020年秋の世界的な脱炭素ムーブメント以降、この傾向は顕著となっています。
具体的な環境テーマ株としては、再生可能エネルギーやEV(電気自動車)、水素といった脱炭素株は大きく買われる情勢となりました。
また、海洋汚染などが懸念される中で脱プラスチックの動きも進んでおり、2020年7月からはレジ袋が有料化され、2022年4月からはスプーンやストローなど使い捨てプラスチックの削減が企業に義務化されます。
脱炭素は世界的な資源高を招くこととなり、脱プラスチックに関しても効果が薄いなどの声はあるものの、これらの動きがマーケットでも注目されるトレンドの一つとなっていることは確かです。
そして、ESG投資や脱炭素、脱プラスチックといった大きなトレンドの流れを受けて、廃棄物処理関連銘柄もマーケットで大きく買われる動きが出てきています。
★注目ポイント1 |
・廃棄物処理関連銘柄は、産業廃棄物の処理事業を手掛けている企業だけではなく、リサイクル関連企業やそのプラントを製造するメーカーなども対象となる環境テーマ株。 ・ESG投資や脱炭素、脱プラスチックといった大きなトレンドの流れを受けて、廃棄物処理関連銘柄もマーケットで大きく買われる動きが出てきている。 |
2.廃棄物処理関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄
2021年から2022年に掛けて大きく上昇している廃棄物処理関連銘柄を見ていきましょう。
2-1.廃棄物リサイクル大手!【2195】アミタホールディングス
廃棄物リサイクル大手の【2195】アミタホールディングスは、2021年にテンバガー寸前まで急騰した廃棄物処理関連銘柄です。
同社の株価は、2018年から2021年までは600円前後の小さなレンジ相場を形成しており、2021年8月には503.6円の安値を付けていました。
2021年11月26日、1→5株の株式分割を発表し、これを受けて株価は急騰。
株式分割発表前に689円を付けていた株価はストップ高を繰り返し、12月13日に4,730円まで上昇しました。
2021年の最大上昇率は+839%となりましたが、高値を付けてからは大暴落となり、乱高下の展開となっています。
2022年1月17日には1,125円まで下落してから戻し、3月時点では2,000円前後で推移しています。
同社は、2021年に廃棄物処理関連銘柄が注目される中でほとんど株価は動いていませんでしたが、株式分割という材料を発表したことを受けて出遅れの急騰となった形です。
2-2.産業廃棄物処理を手掛ける!【5699】イボキン
ビルやプラントの解体や産業廃棄物処理を手掛ける【5699】イボキンは、廃棄物処理関連銘柄として名前がよく挙がる銘柄です。
同社は、金属リサイクル事業を手掛けていることでも知られており、資源高を受けて資源株が大きく買われる流れに乗って株価上昇しています。
同社の株価は、2021年1月には一時1,084.5円を付けていましたが上昇を続け、2021年10月には3,385円まで上昇。
2021年に最大+212%の上昇率となりましたが、その後は大きく下落しており、2022年3月時点では1,850円前後まで下げています。
上記2銘柄以外の廃棄物処理関連銘柄も2021年に大きく買われており、【7456】松田産業は+114%、【9793】ダイセキは+129%、【6564】ミダックホールディングスは+331%、【5698】エンビプロ・ホールディングスは+343%などとなっています。
※いずれも2021年内の最大上昇率。
廃棄物処理関連銘柄は、資源高を受けて資源株やリサイクル株が買われる流れとともに買われていると見て間違いありません。
ただ、多くの銘柄が2021年10~12月に高値を付けており、2021年に急騰した反動から、2022年に入ってからは大きく売られています。
★注目ポイント2 |
・廃棄物処理関連銘柄は、資源高を受けて資源株やリサイクル株が買われる流れで2021年に大きく買われた。 ・ただ、多くの廃棄物処理関連銘柄は2021年10~12月に高値を付けており、2021年に急騰した反動から、2022年に入ってからは大きく売られている。 |
3.廃棄物処理関連銘柄リスト
銘柄 | 主なサービス |
【2195】アミタホールディングス | 廃棄物リサイクル大手 |
【9793】ダイセキ | 廃油・汚泥処理に強い産業廃棄物処理大手 |
【5698】エンビプロ・ホールディングス | 資源リサイクル大手 |
【5699】イボキン | 産業廃棄物処理・金属リサイクル |
【5857】アサヒホールディングス | 貴金属リサイクル・廃棄物処理 |
【6564】ミダックホールディングス | 東海地方で産業廃棄物処理 |
【7456】松田産業 | 貴金属リサイクル |
【7375】リファインバースグループ | 産業廃棄物の素材化 |
【9247】TREホールディングス | 廃棄物処理・リサイクル |
【5232】住友大阪セメント | 廃棄物のセメント化処理 |
4.オススメの廃棄物処理関連銘柄3選!
資源・リサイクル株としても注目オススメの廃棄物処理関連銘柄を押さえておきましょう。
【9793】ダイセキ
市場 | 東証一部(プライム市場) |
企業概要 | 廃油・汚泥処理を主力とする産業廃棄物処理大手。 |
ダイセキは、産業廃棄物処理の大手企業で、最も代表的な廃棄物処理関連銘柄です。
東証一部(プライム市場)の銘柄であることから、長期投資においても安心感がある銘柄となっています。
投資初心者に最もおすすめの廃棄物処理関連銘柄と言ってよいでしょう。
【5857】アサヒホールディングス
市場 | 東証一部(プライム市場) |
企業概要 | 貴金属リサイクルと廃棄物処理を手掛ける。 |
アサヒホールディングスは、貴金属リサイクルと廃棄物処理を2本柱とする廃棄物処理関連銘柄です。
資源高を受けて高値圏で推移し続けており、配当利回りが高い高配当株としても注目の銘柄です。
配当利回りは2022年3月24日時点で3.88%となっています。
高値圏で推移し続けているため、資源高を受けて、いつブレイクアウトして大きく上昇しても不思議ではありません。
【2195】アミタホールディングス
市場 | ジャスダックグロース(グロース市場) |
企業概要 | 廃棄物リサイクル大手。 |
アミタホールディングスは、ハイリスク投資向けの廃棄物処理関連銘柄です。
同社と【5699】イボキンは2021年に大きく動いたジャスダックの廃棄物処理関連銘柄ですが、いずれも2022年に入ってから半値まで大暴落しています。
一獲千金を狙える可能性もありますが、投資初心者の方は手を出さないようにしておきましょう。
5.まとめ
廃棄物処理関連銘柄は、資源高を受けて、資源株やリサイクル株が買われる流れから2021年に大きく買われました。
ただ、多くの廃棄物処理関連銘柄は2021年10~12月に高値を付けており、2021年に急騰した反動から、2022年に入ってからは売りが目立つ状況です。
ただ、マーケットは2022年3月中旬以降は持ち直してきており、依然として資源高が続いていることから、廃棄物処理やリサイクルを手掛ける廃棄物処理関連銘柄に再びスポットが当たってもおかしくありません。
また、ESG投資や脱炭素、脱プラスチックといった環境トレンドも依然として注目テーマであり、環境株という観点からも廃棄物処理関連銘柄には注目が集まります。
資源株や環境株の一環として、今後も廃棄物処理関連銘柄の動向は要チェックしておきましょう。
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