2018年「越境EC」と関連銘柄は成長中!上昇率の高い銘柄はこれだ!

 
 【3194】キリン堂ホールディングス【6630】ヤーマンが株価4倍以上の上昇を見せた「越境EC関連銘柄

 
拡大する国内Eコマース市場と外国人観光客によるインバウンド消費とともに、外国向けのオンライン販売を行う越境EC市場が拡大しています。
 
越境EC市場は国内Eコマース市場・インバウンド消費と比べて市場規模自体はやや小さいですが、成長率では凌駕しており、今後も更に成長していくことが確実であると見られています。
 
越境EC関連銘柄に注目していきましょう!

1.急成長を遂げる越境EC市場

 拡大する国内Eコマース市場や外国人観光客によるインバウンド消費とともに、越境EC市場が大きな成長を遂げています。

1-1.越境ECとは?

 今回は、拡大を続ける国内Eコマース市場や外国人観光客によるインバウンド消費とともに注目される、越境ECに関連した銘柄に注目していきます。
越境ECとは
国境を越えて通信販売を行うことです。「クロスボーダーEC」とも呼ばれます。
なお、越境ECの“EC”とは「Electronic Commerce」(Eコマース)の略で、インターネットを通して売買契約や決済を行う電子商取引のことを指します。
 
日本でも、アメリカのAmazonや中国のAliexpressから商品を買うことが可能ですが、これはまさに越境ECであると言えます。
 
逆に、外国に在住する外国人が日本のAmazonから商品を買って、日本から外国に発送される場合も越境ECとなります。
 
つまり、越境ECとは一言でいうと、オンラインショップを通じた輸出販売のことです。
 
越境ECのメリットとしては、海外向けオンラインショップを開設するだけで済むため、海外に直接出店するコストが削減され、日本国内だけで販売するより商圏が広くなることなどが挙げられます。
 
一方、デメリットとしては、偽造のクレジットカードが使用されるなどして代金を回収する際のリスクがあることや、日本国内よりも輸送コストが高く、商品の紛失リスクがあることなどが挙げられます。
 

1-2.越境ECの市場規模は?

 世界の越境EC市場は拡大を続けており、日本の越境EC市場も拡大を続けています。

 
経済産業省が発表した「平成28年度 電子商取引に関する市場調査」によると、越境ECの2016年度の市場規模は約4,000億ドルとなり、2020年には1兆ドル近くまで成長すると予測されています。
日本から外国に向けた越境ECの2016年の市場規模は、日本からアメリカ向けは前年比+14.4%増の6,156億円、中国向けは前年比+30.3%増の1兆366億円となっています。
 
なお、同資料によると、2016年の国内Eコマース市場は前年比+9.9%増の15.1兆円となっています。
 
また、観光庁が発表した「訪日外国人消費動向調査(平成29年年間値の推計)」によると、2017年の外国人旅行者消費額(インバウンド消費)は前年比+17.8%増の4.4兆円となっています。
 
越境EC市場は、成長を続ける国内Eコマース市場とインバウンド消費とともに要注目の成長市場となっており、今後も拡大することが期待されます。
 
2017年の中国人のインバウンド消費額は1兆6,946億円であり、中国向け越境EC市場はその60%の規模にまで拡大していることが分かります。
 
成長率で見ると、2017年の中国人のインバウンド消費額の伸びは前年比+14.8%増だったのに対して、中国向け越境ECは+30.3%増だったことから、越境ECがいかに成長しているかが分かります

 

★注目ポイント1
 越境ECとは、国境を越えた通信販売のこと。国内Eコマース市場やインバウンド消費とともに急成長市場となっている。

2.一部の越境EC関連銘柄は大きな値上がりを見せている

 市場拡大からの期待を背景に、一部の越境EC関連銘柄は大きな値上がりを見せています。

2-1.中国向け越境ECに力を入れるキリン堂ホールディングス

 関西で高いシェアを持つドラッグストア「キリン堂」を展開している【3194】キリン堂ホールディングスは、越境EC関連銘柄として大きな注目を集めている銘柄です。

 
同社は、中国のネット販売大手アリババグループが運営する越境ECモール「天猫国際」に日本のドラッグストアとして初めて出店するなど、中国向け越境ECに力を入れていることで知られます。
 
また、同社は外国人観光客で沸く関西に地盤を持つことから、外国人観光客によるインバウンド関連銘柄としても注目されています。
同社の株価は、2017年5月には840円に過ぎませんでしたが、2017年6月に発表した決算が好感されて急伸
 
2018年5月には一時3,720円にまで上昇し、この1年で4倍以上になりました。
 
同社は、越境ECとインバウンド消費の好調ぶりを象徴する銘柄であると言えます。
 

2-2.アメリカや中国向けに化粧品販売を行うヤーマン

 家庭用美容健康機器の製造・販売を手掛ける【6630】ヤーマンも、越境EC関連銘柄として大きく注目されている銘柄の一つです。
 
同社は、アメリカや中国向けに化粧品の海外販売を手掛けていることで知られます。
 
日本の化粧品は海外からの評価も高く、越境ECで主力商品になることが期待されています。
同社の株価は、2017年5月には644円を付けていましたが、この1年に渡って上昇していき、2018年5月には一時2,774円を付けました。
 
この1年で4倍以上の上昇となりました。
 
国内Eコマースやインバウンド消費に比べると、外国向けの通信販売というのはどうしても日常では馴染みがないため、越境ECは注目されることが少ないテーマかと思います。
 
しかし、越境EC市場は急成長を遂げており、一部の関連銘柄はこの1年で大きな上昇を見せています
 
 
★注目ポイント2
 一部の越境EC関連銘柄はこの1年で大きな値上がりを見せた。今後も越境EC市場の拡大が続くことは確実であるため、要注目のテーマ株になっていくことは間違いない。

3.主要越境EC関連銘柄チェックリスト

 越境EC関連銘柄より厳選した注目株をチェックしておきましょう。

銘柄株価主なサービス
 【2459】アウンコンサルティング(低位株★) 288円 越境EC支援サービス「Gec」
 【2489】アドウェイズ574円  中国向け海外配送代行事業「楽一番」
 【3031】ラクーン675円  輸出販売サービス「SD export」
 【3134】Hamee1,738円  越境ECシステム「ネクストエンジン」
 【3192】白鳩680円  中国、英語圏向け下着販売
 【3194】キリン堂ホールディングス3,175円  中国向けドラッグストア
 【3195】ジェネレーションパス504円  中国向け衣料品販売
 【3328】BEENOS1,872円  英語圏・中国向けブランド品販売
 【3415】TOKYO BASE1,036円  海外向けブランド販売
 【3665】エニグモ1,496円  ソーシャル通販サイト「バイマ」
 【6176】ブランジスタ1,221円  海外販売代行サービス「越境EC byBrangista」
 【6630】ヤーマン2,741円  アメリカ・中国向け化粧品販売
 【7833】アイフィスジャパン739円  「アイフィスジャパン越境EC代行サービス」
 【9715】トランスコスモス2,670円  越境EC事業
 【9782】ディーエムエス1,397円  海外発送代行サービス

※株価は2018年5月28日終値で算出

★注目ポイント3
 越境EC関連銘柄を抽出してみると、英語圏や中国向けにオンライン販売を行う企業と、越境ECを支援する企業の2種類に大きく分かれる。

4.越境EC関連銘柄の上昇率ランキングTOP3!

 過去1年間の安値から高値までを算出し、最も上昇率の高かった越境EC関連より上位3銘柄を発表致します。
 
※2017年5月28日~2018年5月28日の1年で算出
 

4-1.第1位【6630】ヤーマン

チャート画像
上昇率 4.8倍(安値:567円 → 高値:2,774円)
市場 東証一部
RSI 75.54(買われ過ぎ)
 

4-2.第2位【3194】キリン堂ホールディングス

チャート画像
上昇率 4.4倍(安値:835円 → 高値:3,720円)
市場 東証一部
RSI 58.21(やや買われている)
 

4-3.第3位【6069】トレンダーズ

チャート画像
上昇率 3.7倍(安値:983円 → 高値:3,695円)
市場 東証マザーズ
RSI 71.16(買われ過ぎ)

※RSIは2018年5月28日終値より算出

★注目ポイント4
 越境EC関連全体で見ても、ヤーマン、キリン堂ホールディングスの上昇率が高い。どちらも年初来高値を更新する強い動きの為、今後も要注目の銘柄となるでしょう。

5.まとめ

 キリン堂ホールディングスとヤーマンが1年で4倍以上の暴騰になっていることから明らかなように、越境EC関連銘柄は投資家の間で注目されるテーマ株になっていると言えます。
 
長期的に見れば、越境EC市場は人口減少が懸念される国内Eコマース市場や2020年東京オリンピック以降も堅調であるとも考えられます。
 
少なくとも、越境EC市場の拡大が今後も続くことは確実であるため、注目のテーマ株になってくる可能性は高いと思われます。
 
特に、中国向け販売網の拡大といった越境ECに関するニュースにはアンテナを張っておき、動向をチェックしましょう。
 

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