リチウムイオン電池関連でIPO期待の「エリーパワー」上場は2019年?

 

今回は、大型リチウムイオン電池ベンチャーとして注目される「エリーパワー」のIPO(新規上場)観測情報や関連銘柄について見ていきます。

大型リチウムイオン電池は、今後EV(電気自動車)向けを中心に需要が高まっていくことが確実であることからエリーパワーのIPOには大きな期待が集まります。

エリーパワーのIPOと関連銘柄に注目してみましょう!

 

1.エリーパワーIPO関連銘柄に期待

大型リチウムイオン電池を手掛けるエリーパワーのIPOに注目していきましょう。

1-1.エリーパワーとは?

企業名 エリーパワー株式会社
設立 2006年9月28日
資本金 157億7,776万円
代表者 吉田博一
本社 東京都品川区大崎1-6-4 新大崎勧業ビルディング19階

 

エリーパワーは、2006年9月28日に、創業者の吉田博一氏を中心とした慶應義塾大学研究室のメンバー4人で設立されました。

エリーパワーは、安全性に長けた蓄電池の開発を多数手掛けています。特に強みを持つのが、住宅や産業用に用いられる大型リチウムイオン電池です。

エリーパワー製の「大型リチウムイオン電池セル」は、大型リチウムイオン電池としては世界で初めて国際的認証機関テュフ ラインランドの製品安全検査に合格しています。

現在では、住宅用蓄電システム「POWER iE」シリーズや産業用蓄電システム「Power Storager」シリーズなどの大型リチウムイオン電池製品で知られるようになっています。

リチウムイオン電池はマーケットでも注目のテーマとなっていますが、エリーパワーが手掛けているのは、ノートパソコンやスマートフォンなどで使用される小型リチウムイオン電池ではなく、住宅や産業向けの大型リチウムイオン電池であることを抑えておきましょう。

 

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1-2.エリーパワーのIPO観測は?

 

注目のエリーパワーのIPO観測情報ですが、2018年11月現在、多くの投資家からIPOを期待されてはいるものの、あくまで期待止まりになっているようです。

エリーパワーが手掛ける大型リチウムイオン電池は、特にEV(電気自動車)関連で大きな需要が生まれるものと期待されています。

エリーパワーは2018年3月15日に、マツダ・宇部興産と自動車に搭載する12Vリチウムイオンバッテリーに関する三社共同開発契約を締結したことを発表しています。

また、エリーパワーは2016年からホンダと事業提携を結んでおり、二輪車始動用リチウムイオンバッテリー「HY」シリーズが、多くのホンダの二輪車に採用されています。

バイクは日本では衰退市場となっていますが、東南アジアやインドを始めとするアジア各国では成長市場となっており、EVバイクも登場していることから大きな需要があるものと見られます。

EVに続いて大型リチウムイオン電池の需要が期待されるのが、住宅用太陽電池向けの蓄電システムです。

固定買い取り制度の見直しにより太陽光バブルは崩壊したと言われていますが、この状況下で売電するためには、太陽光発電で発電した電力の蓄電需要が増大するものと期待されます。

2018年11月時点では、エリーパワーのIPO観測は期待止まりになっていますが、今後EV向けを中心とした大型リチウムイオン電池の需要が高まるにつれて、IPOで資金調達を行う可能性は高まっていくものと見られます。

2019年以降のIPOに期待したいところです。

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★注目ポイント1
 エリーパワーは、大型リチウムイオン電池を手掛ける慶応大学発のベンチャー企業。特に、EV向けの蓄電池で大きな注目を集めている。

2.エリーパワーIPO関連銘柄の推移

 エリーパワーに関連する銘柄の動向を見ていきましょう。
 

2-1.エリーパワーの主要株主・大和ハウス工業

住宅メーカー大手の【1925】大和ハウス工業は、エリーパワーの主要株主であり、住宅用リチウムイオン電池関連銘柄としても注目されている銘柄です。

同社は、グループ全体でエリーパワーの株式を32.21%保有している最大株主となっています(※2017年12月22日時点)。

また、同社はスマートハウス「スマ・エコ」を手掛けており、住宅メーカーの中では特に住宅用リチウムイオン電池に力を入れていることでも知られています。

チャート画像
 

同社の株価は、2017年11月には4,114円を付けていましたが、この1年間は冴えない値動きが続いており、2018年11月現在は3,500円前後で推移しています。

 

2-2.二輪車にエリーパワーの蓄電池を搭載しているホンダ

世界的自動車・二輪車メーカーである【7267】ホンダも、エリーパワー関連銘柄として期待されます。

同社は、2016年からエリーパワーと事業提携を結んでおり、二輪車始動用リチウムイオンバッテリー「HY」シリーズが「CRF450R/RX」や「CRF1000L Africa Twin」などの二輪車に搭載されています。

チャート画像

同社の株価は、2017年11月初めには3,542円を付けていましたが、この1年はほぼ横ばい~下落となっており、2018年11月現在は3,200円前後で推移しています。

エリーパワーと関連する2銘柄を見てきましたが、大和ハウス工業とホンダはいずれも大型銘柄であるため、エリーパワーと事業提携している程度の材料では株価に寄与しないと見るのが現実的であると言えます。

 

★注目ポイント2
 エリーパワー関連銘柄としては、大和ハウス工業とホンダが挙がってくる。しかし、いずれも大型銘柄であるため、エリーパワーが株価に寄与するとは考えづらい。

3.主要エリーパワーIPO関連銘柄チェックリスト

 エリーパワー関連銘柄より厳選した注目株をチェックしておきましょう。

銘柄株価主なサービス
 【1605】国際石油開発帝石1,186.5円  エリーパワーの筆頭株主(11.27%)
 【1925】大和ハウス工業3,558円  住宅用リチウムイオン蓄電池に力を入れる。エリーパワーの筆頭株主(32.21%)
 【3402】東レ893.2円  エリーパワーの筆頭株主(7.28%)
 【4080】田中化学研究所1,139円  リチウムイオン電池関連銘柄。リチウムイオン電池正極材料に強み
 【4208】宇部興産2,595円  エリーパワー・マツダと自動車に搭載する12Vリチウムイオンバッテリーに関する開発契約を締結
 【4217】日立化成1,797円  リチウムイオン電池関連銘柄。リチウムイオン電池負極材料で世界トップ
 【6674】ジーエス・ユアサ コーポレーション2,647円  リチウムイオン電池関連銘柄。産業用・車載用に強み
 【6752】パナソニック1,160.5円  リチウムイオン電池関連銘柄。リチウムイオン電池世界シェアトップ
 【6937】古河電池831円  リチウムイオン電池関連銘柄。自動車用蓄電池に強み
 【6981】村田製作所16,715円  リチウムイオン電池関連銘柄。ソニーのリチウムイオン電池事業を買収
 【7261】マツダ1,219.5円  エリーパワー・宇部興産と自動車に搭載する12Vリチウムイオンバッテリーに関する開発契約を締結
 【7267】ホンダ3,161円  二輪車世界トップシェア。エリーパワーの二輪車始動用リチウムイオンバッテリーを搭載

※株価は2018年11月28日終値で算出

★注目ポイント3
 エリーパワーと直接関連してくる銘柄は少ない。エリーパワーがIPOになった際は、リチウムイオン電池関連銘柄全般にも注目が集まる!?

4.まとめ

 

エリーパワーに関連する銘柄としては大和ハウス工業とホンダが挙げられますが、いずれの銘柄も大型銘柄であるため、エリーパワーが株価に寄与することはないと考えるのが現実的です。

ただ、エリーパワーが手掛ける大型リチウムイオン電池は、世界的なEVシフトを背景に今後需要が急拡大することが確実視されていることからIPOには大きな期待が集まります。

その為、エリーパワーのIPOに関する情報にはアンテナを張っておき、同時にリチウムイオン電池関連銘柄の動向もチェックしておきましょう。

 

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