絶対読んで欲しいおすすめ記事3選!
【8233】高島屋は+61%!【9722】藤田観光は+78%!【8242】エイチ・ツー・オー リテイリングは+81%!【3099】三越伊勢丹ホールディングスは+139%!【4344】ソースネクストは+156%!【9704】アゴーラ ホスピタリティー グループは+291%!
2024年の訪日外国人観光客は過去最高となることが確実な見通しとなっており、インバウンド関連銘柄も買われ続けています。
2025年は大阪・関西万博の開催も追い風に、史上初の4,000万人超えも視野に入ってきそうです。
インバウンド関連銘柄としては、外国人観光客に人気の百貨店株が強く、ホテルや翻訳機なども注目セクターとなっています。
インバウンド関連銘柄に注目していきましょう!
1.インバウンド関連銘柄とは?
2024年の訪日外国人観光客は過去最高となっており、インバウンド関連銘柄にも期待が集まります。
1-1.インバウンドとは?
日本経済は、人口減少による国内市場の縮小は避けられないため、インバウンドの拡大は成長エンジンとして重要視されています。
日本のインバウンドは、2010年代から急成長しており、日本経済にとって数少ない成長産業となってきました。
日本政府観光局(JNTO)のデータによると、2010年の訪日外国人観光客861万人から毎年+30%前後の伸び率で成長し、2019年の訪日外国人観光客は3,188万人にまでなりました。
日本政府は、東京オリンピックが開催予定だった2020年に外国人観光客4,000万人を目指していましたが、新型コロナによってインバウンド市場そのものがなくなってしまう壊滅状態に……。
2022年には水際対策が完全緩和され、また急激な円安によって外国人から見て日本旅行が格安となったこともあり、インバウンドは急回復しています。
2021年には訪日外国人観光客は25万人にまで落ち込んでいましたが、2022年には383万人、2023年には2,507万人にまで回復。
2024年はさらに加速しており、10月の訪日外国人観光客は331万人と単月で過去最高となりました。
2024年10月時点で累計3,019万人と、過去最速のペースで3,000万人超えとなっており、2019年を超えて過去最高となるのは確実な見通しです。
2025年は、大阪・関西万博効果で、2020年東京オリンピックでは果たせなかった4,000万人超えも期待されます。
1-2.インバウンド関連銘柄はコロナで壊滅も2022年から本格的な反発相場に
インバウンド関連銘柄としては、外国人観光客に人気の「百貨店」、外国人観光客が宿泊する「ホテル」や、インバウンド向けの「翻訳機」などが注目されます。
インバウンド関連銘柄は、新型コロナで最も大きな打撃を受けたテーマ株となり、2020年には多くの銘柄が売られることになりました。
2021年頃から「アフターコロナ株」として注目が集まり、水際対策が大幅緩和された2022年からは本格的な反発が始まっています。
インバウンド関連銘柄の中でも、百貨店株の反発の強さは目立っており、2024年7月まで加速度を付けた反発となってきました。
2022年から2024年に掛けて、インバウンド関連銘柄が強かった背景には、急激な円安も材料になったものと思われます。
円安になると、日本人にとっては海外旅行が高くなる一方で、外国人観光客にとって日本旅行は安くなるため、価格競争力の点でインバウンドに追い風です。
インバウンド関連銘柄は、人口減少で内需が縮小する日本経済にとって、今後も重要テーマ株であり続けることは間違いないでしょう。
★注目ポイント1 |
・インバウンド関連銘柄としては、百貨店やホテル、翻訳機などが注目される。 ・日本のインバウンド(訪日外国人観光客)は2010年代に急成長し、新型コロナで壊滅状態となったが、2022年の水際緩和以降は急回復しており、2024年は過去最高となる見通し。 |
2.インバウンド関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄

2024年に買われているインバウンド関連銘柄を見ていきましょう。
2-1.代表的な百貨店株!【3099】三越伊勢丹ホールディングスなど
外国人に人気の百貨店株は、インバウンド関連銘柄の中心セクターとして、2022年から反発が続いています。
大手百貨店3銘柄の2024年の最大上昇率、また参考までに2022年1月時点の株価は次のようになっています。
・【8233】高島屋:+61%(950.5円→1,538.5円) ※2022年1月:541円
・【3099】三越伊勢丹ホールディングス:+139%(1,534円→3,674円) ※2022年1月:860円
・【8242】エイチ・ツー・オー リテイリング:+81%(1,522円→2,760円) ※2022年1月:828円
百貨店株は、インバウンド関連銘柄の中でも非常に強い値動きとなっており、水際緩和の2022年からの反発が顕著です。
百貨店は衰退産業のイメージが強いですが、【3099】三越伊勢丹ホールディングスは2024年に上場来高値更新となっています。
ただ、上記3銘柄ともに、高値を付けたのは2024年7月となっています。

2024年7月末から8月に掛けての日本株暴落では強く売られており、株価は2024年12月時点でもほとんど戻していません。
【3099】三越伊勢丹ホールディングスについて見てみると、2024年12月13日時点で2,341円となっており、7月に付けた高値から-36%水準です。
2-2.インバウンド低位株!【4344】ソースネクストなど
水際対策が完全緩和された2022年には、ホテルや翻訳機といったインバウンド関連銘柄も反発しましたが、百貨店株ほど息が長い銘柄はそれほど多くは見受けられません。
百貨店株以外で、2024年に大きく上がったインバウンド関連銘柄としては次の銘柄が上げられます。
・【4344】ソースネクスト:+156%(120円→308円)
・【9704】アゴーラ ホスピタリティー グループ:+291%(23円→90円)
・【9722】藤田観光:+78%(5,640円→10,070円)

【4344】ソースネクストは翻訳機「ポケトーク」、【9704】アゴーラ ホスピタリティー グループと【9722】藤田観光はホテル株です。
【4344】ソースネクストは低位株急騰、【9704】アゴーラ ホスピタリティー グループはボロ株急騰となっており、長期で見ると長期停滞からの小反発に過ぎません。
【9722】藤田観光は、百貨店株のように長期的に強い値動きとなっており、ホテル株の中でも強い銘柄です。
★注目ポイント2 |
・インバウンド関連銘柄は、水際緩和の2022年から急回復している。 ・特に百貨店株が強く買われているが、日本株暴落となった2024年8月以降は厳しい値動きとなっている。 |
3.インバウンド関連銘柄リスト

銘柄 | 主なサービス |
【8233】高島屋 | 百貨店「高島屋」 |
【3099】三越伊勢丹ホールディングス | 百貨店「三越」「伊勢丹」 |
【8242】エイチ・ツー・オー リテイリング | 百貨店「阪急百貨店」「阪神百貨店」 |
【9722】藤田観光 | ビジネスホテル「ワシントンホテル」、高級ホテル「ホテル椿山荘」 |
【9616】共立メンテナンス | ビジネスホテル「ドーミーイン」 |
【6547】グリーンズ | ビジネスホテル「コンフォートホテル」、シティホテル「グリーンズホテル」 |
【6565】ABホテル | ビジネスホテル「ABホテル」 |
【4344】ソースネクスト | 自動翻訳機「ポケトーク」 |
【6561】HANATOUR JAPAN | インバウンドに特化した旅行会社 |
【9202】ANAホールディングス | 航空最大手 |
4.オススメのインバウンド関連銘柄3選!

訪日外国人観光客の増加で期待されるオススメのインバウンド関連銘柄を見ていきましょう。
【3099】三越伊勢丹ホールディングス
市場 | 東証プライム市場 |
企業概要 | 百貨店「三越」「伊勢丹」を運営する。 |
百貨店株は、インバウンド関連銘柄の最有力です。
三越伊勢丹ホールディングスは、2022年の水際緩和以降、強く買われています。
ただ、2024年8月の日本株暴落以降は反発しておらず、厳しい展開となっています。
【9722】藤田観光
市場 | 東証プライム市場 |
企業概要 | ビジネスホテル「ワシントンホテル」や高級ホテル「ホテル椿山荘」を展開。 |
ホテル株も、インバウンド関連銘柄の一角となっています。
藤田観光は、ホテル株の中でも堅調に上昇し続けており、2022年1月に付けていた2,505円から2024年12月13日時点では8,270円と、3倍以上となっています。
流動性も十分にあるため、ホテル株の中でも注目しておきたい銘柄です。
【4344】ソースネクスト
市場 | 東証プライム市場 |
企業概要 | 自動翻訳機「ポケトーク」を手掛ける。 |
ソースネクストは、自動翻訳機「ポケトーク」を手掛けるインバウンド関連銘柄です。
新型コロナ相場では最も大きく売られた銘柄の一つとなり、低位株となっていました。
2022年には142円→340円、2024年には120円→308円と、低位株からの反発(とその後の暴落)を繰り返しています。2024年12月13日時点では181円ですが、100円前後まで再び下げてきたら、また可能性があるかもしれません。
5.まとめ
インバウンド関連銘柄は、水際緩和となった2022年以降は注目テーマ株となっており、特に百貨店株が強く買われています。
ただ、【3099】三越伊勢丹ホールディングスなどの百貨店株は、2024年上半期には一段高となったものの、日本株暴落となった2024年8月以降は反発していないことに留意しておきましょう。
インバウンド関連銘柄は、百貨店株以外にも、ホテル株の【9722】藤田観光や、翻訳機の【4344】ソースネクストなども買われています。
2025年には大阪・関西万博効果による訪日外国人観光客4,000万人超えもあり得るため、今後もインバウンド関連銘柄の動向は要チェックしておきましょう。
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