「工作機械関連銘柄」2018年前半は調整!後半は反発となるか!?

世界経済の回復を背景に、工作機械の受注が過去最大を記録しています。

それにより、2017年工作機械関連銘柄の動きはというと

【6954】ファナック1.5倍
【6506】安川電機2.5倍
【6101】ツガミ2.2倍

工作機械は世界で存在感を発揮する日本企業が多いことから、工作機械関連銘柄は東証を牽引する重要セクターとなっています。

2018年はしばらく調整が続いていますが、いつ反発してもおかしくない状況とも言えます。

ものづくり大国日本を縁の下で支える、工作機械関連銘柄に注目していきましょう!

 

1.工作機械の受注額が2017年に過去最高を更新

日本企業が存在感を発揮する工作機械の受注額が、2017年に過去最高となりました。

1-1.工作機械とは?

今回は、技術大国日本を象徴する工作機械に関連した銘柄に注目していきます。

工作機械とは
金属を削ったり穴を開けるなどして、部品や製品として加工する機械のことです。

あらゆる機械や部品が工作機械を通じて作られていることから、工作機械は「マザーマシン」とも呼ばれています。

スマートフォンや家電製品、自動車など日常生活で使われるあらゆる製品は、工作機械によって金属を加工して作られています。

工作機械の性能の優劣は、製品の競争力しいては国の工業力全体にも大きく影響するため、工作機械産業は国の戦略的基幹産業に位置付けられています。

工作機械は、作業者がハンドルを回すことなどによって直接操作する「汎用工作機械」と、コンピュータによる数値制御で自動運転を行う「NC工作機械」に分かれます。

誰が使っても均質な品質が得られ、複雑な形状の加工が行うことができ、生産時間が大幅に短縮できることから、「NC工作機械」が主流となっており、日本の工作機械生産の90%以上を占めています

 

1-2.2017年の工作機械市場は過去最大となった

 

日本の工作機械受注額は、2007年には過去最高の1兆5,939億円となり、リーマンショックの影響で2009年には4,118億円まで大きく落ち込みましたが、その後は大きく回復しています。

2017年の工作機械受注額は前年度+38.1%となる1兆7,803億円となり、過去最高となった2007年を大きく上回りました。

スマホはやや落ち込みが見られますが、自動車や航空機、半導体など幅広い分野で好調を維持しており、2018年には更に市場が拡大するという予測が支配的となっています。

工作機械は、日本企業が強みを持つ分野として知られています。

家電や半導体といったかつて日本企業が栄華を極めていた分野では、日本企業はかつての勢いを失っています。

しかし、工作機械は、日本企業が現在でも存在感を発揮し続けている自動車と同じく、長年の技術やノウハウの蓄積がモノを言う産業です。

そのため、家電や半導体のように、日本企業がそう簡単に没落することはないと見られます。

日本企業が長期に渡って強みを発揮できる産業であると考えられるため、工作機械関連銘柄は長期投資に適するテーマ株であると言えます。

 

★注目ポイント1
 工作機械とは、金属を加工して部品や製品にする機械のこと。世界経済の回復を背景に2017年の市場規模は過去最高に。有力な日本企業が多いことから、長期投資に適するセクターと言える。

2.工作機械関連銘柄はこの1年で軒並み上昇

工作機械関連銘柄は、市場規模が過去最高となったことを反映して、この1年で軒並み大きな上昇となりました。

 

2-1.NC工作機械の世界トップメーカーであるファナック

 

NC工作機械の世界トップメーカーである【6954】ファナックは、工作機械関連銘柄を代表する銘柄です。同社は産業用ロボットでも世界をリードする工作機械の世界的リーディングカンパニーです。

また、値嵩株であることから、日経平均への寄与度が高いことでも知られます。

同社の株価は、2017年6月には21,655円を付けていましたが、更に上昇していき、2018年1月には33,450円まで上昇しました。

この1年で最大1.5倍の上昇となりました。しかし、1月に高値を付けてからは下落しており、2018年6月現在は22,000円前後まで値を下げています。

同社は、2018年上半期には大きく値を下げていますが、工作機械関連銘柄としては絶対にチェックしておかなければいけない銘柄です。今後の動向にも注目しておきましょう。

2-2.産業用ロボットに強みを持つ安川電機

工作機械メーカー3位の【6506】安川電機も、工作機械関連銘柄の代表格です。

同社も、ファナックと並ぶ技術大国日本を代表する企業であり、産業用ロボットに強みを持つことで知られています。

同社の株価は、2017年6月には2,381円を付けていましたが、好調な工作機械市場とともに上昇していき、2018年1月には6,120円まで上昇しました。

この1年で最大2.5倍の上昇となりましたが、高値を付けてからは下落しており、2018年6月現在は4,000円前後で推移しています。

2-3.精密工作機械に強いツガミ

工作機械メーカーの【6101】ツガミも、工作機械関連銘柄として注目されます。

同社は精密工作機械に強みを持ち、小型のCNC旋盤や円筒研削盤、マシニングセンターなどを生産していることで知られます。

同社の株価は、2017年6月に806円を付けていましたが、2018年1月には1,834円まで上昇しました。

この1年で最大2.2倍まで上昇しましたが、ファナック・安川電機と同じく高値を付けてからは大きく値を下げており、2018年6月現在は1,000円前後で推移しています。

ファナック、安川電機、ツガミの3銘柄を見てきましたが、いずれの銘柄も工作機械需要の高まりから2017年には大きく値を上げましたが、2018年1月に高値を付けてからは大きく値を下げています。

今回見てきた銘柄以外にも、【6103】オークマ【6104】東芝機械【6268】ナブデスコなど工作機械関連銘柄は多くの銘柄が2017年に値を上げましたが、今年に入ってから値を下げています

しかし、工作機械の受注額は2018年6月時点で18ヶ月連続で前年月を上回っていることからファンダメンタル的には問題なく、この調整がいつ終わっても不思議ではありません。

★注目ポイント2
 工作機械関連銘柄は、2017年に大きく値を上げた。しかし、2018年に入ってからはその反動で大きく値を下げている。

3.主要工作機械関連銘柄チェックリスト

工作機械関連銘柄より厳選した注目株をチェックしておきましょう。

銘柄株価主なサービス
【6101】ツガミ983円小型自動旋盤
【6103】オークマ5,860円マシニングセンター
【6104】東芝機械529円大型工作機械
【6113】アマダホールディングス1,065円板金機械
【6121】滝澤鉄工所1,760円NC旋盤
【6131】浜井産業(低位株★)138円精密工作機械
【6135】牧野フライス製作所862円マシニングセンター
【6141】DMG森精機1,537円NC旋盤、MC
【6268】ナブデスコ3,410円産業ロボット用精密減速機
【6473】ジェイテクト1,508円自動車向け工作機械
【6474】不二越4,955円自動車向け工具
【6481】THK3,175円LMガイド
【6506】安川電機3,915円産業用ロボット
【6586】マキタ4,965円電動工具
【6954】ファナック22,005円NC工作機械

※株価は2018年6月29日終値で算出

★注目ポイント3
工作機械関連銘柄を抽出してみると、技術大国日本を支える技術系企業がズラリと並ぶ。2017年に大きく上げた銘柄が多い一方で、2018年に入ってからは下落が目立つ。 

4.工作機械関連銘柄の上昇率ランキングTOP3!

過去1年間の安値から高値までを算出し、最も上昇率の高かった工作機械関連より上位3銘柄を発表致します。

※2017年6月29日~2018年6月29日の1年で算出

 

4-1.第1位【2693】YKT

チャート画像
上昇率4.7倍(安値:186円 → 高値:889円)
市場ジャスダック
RSI19.88(かなり売られ過ぎ)
 

4-2.第2位【6203】豊和工業

チャート画像
上昇率3.7倍(安値:765円 → 高値:2,876円)
市場東証一部
RSI19.35(かなり売られ過ぎ)
 

4-3.第3位【7271】安永

チャート画像
上昇率3.2倍(安値:1,188円 → 高値:3,860円)
市場東証一部
RSI16(かなり売られ過ぎ)

 

※RSIは2018年6月29日終値より算出

★注目ポイント4
工作機械関連銘柄全体でみると、上昇率1位は【2693】YKTの4.7倍だった!2018年は工作機械関連銘柄全体的に下げており、テクニカル指標のRSIでみてもかなり売られ過ぎ銘柄が多いので、反発タイミングを狙いたいところ。 

5.まとめ

工作機械関連銘柄は、2017年には関連銘柄が軒並み上昇し、東証を牽引する重要セクターとなっていましたが、2018年に入ってからは調整に入っています。

しかし、世界経済の回復を背景にした工作機械市場の拡大は2018年に入ってからも続いており、いつまた関連銘柄に資金が流入してきてもおかしくありません。

ただ、世界経済の影響を大きく受ける市場であるため、アメリカと中国の間で起きつつある貿易摩擦が世界経済に大きなダメージを与えないかどうかが懸念されます。

その為、工作機械セクターに関するニュースは常にチェックし、反発タイミングに備えておきましょう。

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