必読必須の厳選3記事
【5019】出光興産は+27%!【5021】コスモエネルギーホールディングスは+36%!【1605】INPEXは+45%!【5017】富士石油は+47%!
ロシア・ウクライナ情勢を受けて、原油価格が異次元の上昇となっており、原油高の恩恵を受ける石油関連銘柄も上昇を続けています。
ウクライナ情勢は長期化も懸念されており、原油価格が高止まりを続けることで、石油関連銘柄も長期的に買われ続ける可能性があります。
石油関連銘柄に注目していきましょう!
1.石油関連銘柄とは?
ロシアのウクライナ侵攻を受けた原油価格の急騰によって、石油関連銘柄も大きく買われている相場展開となっています。
1-1.石油関連銘柄とは?
石油関連銘柄の特徴は、原油価格に連動した値動きをする傾向があることです。
世界の原油価格としては、WTI原油、北海ブレント原油、ドバイ原油などがありますが、マーケットにおいてはWTI原油先物価格が最もメジャーな指標として注目されています。
WTI原油は、アメリカ合衆国のテキサス州とニューメキシコ州を中心に産出される原油の総称で、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で先物取引されています。
日本経済の一次エネルギーにおける石油依存度は37.6%(2018年)と高く、原油高は、日本市場ではネガティブ要因として受け止められることが一般的です。
原油高になると日本株は全体的に売られる傾向にありますが、その資金の逃避先として、石油関連銘柄が買われる傾向があります。
ただ、原油高で恩恵を受ける日本企業は少なく、石油関連銘柄に位置付けられる銘柄は、石油元売り業者や資源開発企業など、全体からすると一部の銘柄に留まります。
また、日本は原油のほぼ100%を輸入に頼っており、特に中東への依存度は約92%となっています。
原油価格は、中東情勢やロシア情勢、OPECの増産状況などに影響されるため、世界情勢にも目を配っておくようにしましょう。
1-2.ウクライナ情勢を受けて原油価格は急騰!石油関連銘柄は全面高に!
石油関連銘柄とWTI原油先物価格は、切っても切り離せない関係にあります。
WTI原油先物価格の動向を見ておきましょう。
WTI原油先物価格は、2020年1月には60ドル/バレルを付けていましたが、2020年3月のコロナショック時には20ドル/バレルを割り込む水準にまで急落。
2020年から2021年に掛けては、新型コロナからの世界経済回復を受けた原油需要増を背景に反発しており、2021年末には75ドル/バレル前後まで原油価格は上がりました。
また、脱炭素が進められる流れで、世界各国の企業が化石燃料への投資を減らすことによる供給不足が懸念されて原油価格が高騰する「脱炭素のコスト」も話題となりました。
ロシア、ウクライナ情勢により急騰
2022年に入ってからは、ロシア・ウクライナ情勢が緊迫化し、原油価格は急騰しています。
ロシアは原油生産量でアメリカ・サウジアラビアに次ぐ世界3位、原油輸出量ではサウジアラビアに次ぐ世界2位であるため、原油価格に与える影響は甚大です。
ロシアがウクライナに軍事侵攻した2月24日以降、原油価格は一段高となり、3月7日には一時130ドル/バレルを超える水準にまで上昇しました。
世界各国は、SWIFTからの排除などロシアへの経済制裁を強めており、またウクライナ情勢は長期化も懸念される状況となっていることから、原油価格が高値圏で不安定化するのは必至の情勢です。
原油高が世界経済に与える影響が懸念されて世界の株式市場は大きく売られていますが、石油関連銘柄は原油価格と連動して大きく買われています。
石油関連銘柄は、2022年に入ってから最も大きく買われているテーマ株の一つになっています。
★注目ポイント1 |
・石油関連銘柄は、「WTI原油価格」に連動した値動きをする傾向があるテーマ株。 |
2.石油関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄
2022年ウクライナ情勢を受けて大きく買われている石油関連銘柄を見ていきましょう。
2-1.原油開発最大手!【1605】INPEX
資源開発最大手の【1605】INPEXは、東証を代表する資源株であり石油関連銘柄です。
同社は、世界各国で原油や天然ガスの開発を手掛けており、原油価格だけではなく天然ガスやLNG価格の上昇でも恩恵を受ける資源株です。
2020年以降の同社の株価は、WTI原油価格に連動した推移となっており、2020年10月には489円まで売られていましたが、2022年3月には1,440円まで上昇しています。
2022年1月には一時989円を付けており、2022年にはウクライナ情勢を受けて最大+45%の上昇率となっています。
2-2.石油元売り大手!【5019】出光興産
石油元売り大手で、ガソリンスタンド「出光」や「シェル」「アポロステーション」で知られる【5019】出光興産は、原油価格に大きな影響を受ける石油関連銘柄です。
同社の株価も、WTI原油価格とほぼ連動した値動きとなっており、2020年10月に付けていた2,091円から、2022年3月7日には3,690円まで上昇しています。
2022年1月には一時2,896円を付けており、2022年に入ってからの最大上昇率は+27%となっています。
2022年には石油関連銘柄の強さが目立っており、【5021】コスモエネルギーホールディングスは+36%、【5017】富士石油は+47%などとなっています。
※2022年1月安値から3月11日までの高値の値。
★注目ポイント1 |
・石油関連銘柄は、WTI原油価格と連動する値動きとなっており、2020年秋以降から上昇傾向にある。ウクライナ情勢で原油価格が急騰した2022年には一段高となった。 |
3.石油関連銘柄リスト
銘柄 | 主なサービス |
【1605】INPEX | 原油開発最大手 |
【1662】石油資源開発 | 石油開発大手 |
【5020】ENEOSホールディングス | 石油元売り最大手 |
【5019】出光興産 | 石油元売り大手 |
【5021】コスモエネルギーホールディングス | 石油元売り大手 |
【8031】三井物産 | 原油に強い総合商社 |
【5008】東亜石油 | 石油精製 |
【5009】燃料油 | 燃料油の販売 |
【5017】富士石油 | 石油精製 |
【1671】WTI原油価格連動型上場投信 | WTI原油価格に連動するETF |
4.オススメの石油関連銘柄3選!
原油高対策にもオススメの石油関連銘柄を押さえておきましょう。
【1605】INPEX
市場 | 東証一部(プライム市場) |
企業概要 | 原油・天然ガス開発を手掛ける資源開発最大手。 |
INPEXは、世界各地で原油・天然ガス開発を手掛けている石油関連銘柄です。
脱炭素による化石燃料への過少投資・供給減が懸念された2020年秋以降、原油・天然ガス価格は高騰していますが、その恩恵を受けて大きく上昇している銘柄となっています。
また、配当利回りは3.88%(2022年3月11日)の高配当株です。
【5020】ENEOSホールディングス
市場 | 東証一部(プライム市場) |
企業概要 | 石油元売り最大手 |
ENEOSホールディングスは、ガソリンスタンド「ENEOS」でも知られる石油元売り最大手企業です。
石油元売り企業は代表的な石油関連銘柄ですが、ENEOS、【5019】出光興産、【5021】コスモエネルギーホールディングスの大手3社に集約されています。
石油元売り企業はいずれも高配当株となっており、配当利回りは、ENEOS:4.87%、出光興産:3.46%、コスモエネルギー:3.91%となっています(2022年3月11日時点)。
【8031】三井物産
市場 | 東証一部(プライム市場) |
企業概要 | 原油や鉄鉱石に強い総合商社大手。 |
三井物産は、総合商社の中でも原油に強いことで知られており、石油関連銘柄に位置付けられます。
商社株だけあって配当利回りも高く、2022年3月11日時点で配当利回り3.46%となっています。
成長を続ける商社株であり、石油関連銘柄であることを抜きにしても投資初心者から上級者まで長期投資におすすめの銘柄です。
5.まとめ
石油関連銘柄は、「WTI原油価格」に連動する傾向があるテーマ株です。
WTI原油価格は、脱炭素による過少投資で供給不足が懸念された2020年秋以降から上昇傾向にあり、2022年にはウクライナ情勢を受けて急騰しています。
ウクライナ情勢を受けて、日本株は全体的に大きく売られていますが、石油関連銘柄は積極的に買われる展開となっています。
ウクライナ情勢が長期化してロシアへの経済制裁が長引くことになれば、原油価格はさらなる上昇、高止まりが懸念されていることから、石油関連銘柄への注目は続きそうです。
ロシア・ウクライナ情勢やOPECの増産といったニュースにはアンテナを張っておき、WTI原油価格の動向と合わせて石油関連銘柄の株価動向を要チェックしておきましょう。
厳選テンバガー狙いの3銘柄を無料で!
分析者が精査済みの短期急騰期待が出来る低リスク3銘柄情報を先行配信しております。
サポート体制には自信があり、銘柄相談も無料にて承っておりますので是非ご活用下さい。厳選3銘柄も先行配信しております。