材料株②「株式分割」は株価に好影響!メリットが多く材料視されやすい!

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材料株投資の個別材料Part2「株式分割」

今回は、投資家と企業双方に大きなメリットがある「株式分割」について説明していきます。

株式分割が行われると、流動性が上がることが好材料として受け止められ、株価は更なる上昇に繋がるケースが多々あります。

2018年にも、Youtuberマネジメントを行う【3990】UUUMが株式分割を発表したことで大きな上昇となりました。

そんな材料「株式分割」について早速基本から抑えておきましょう!

 

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1.株式分割

投資家に多くのメリットがあり、好材料になりやすい株式分割について抑えておきましょう。

1-1.株式分割とは?

株式分割とは
上場企業が発行済み株式を一定の割合で分割して、株式の数を増やすことです。

例えば、ある銘柄について1株が2株に分割されると、株主には1株あたり1株が無償で配られることになります。1,000株保有していたとしたら、1,000株が無償で配られて、合計2,000株保有となります。

株式分割が行われることによって、株主が保有する株式数は増加する一方で、株価は株式分割した割合に応じて下がることになります。

株価が1,000円の銘柄が1株から2株への株式分割を行った場合、理論上では株価は500円まで下がります。つまり、株式分割が行われると、株主が保有する株数は分割割合に応じて増えるものの、株価は分割割合に応じて下がるため、企業の時価総額(株価×株式数)ベースでは変わりません。

では、企業が株式分割を行うのはどうしてでしょうか

企業が株式分割を行う目的としては、株価を下げることによって株を買われやすくし、流動性を高めることが理由に挙げられます。

株価が大きく単元株価が大きくなった銘柄は、個人投資家にとって敷居が高くなっている場合が少なくありません。

特に値嵩株などは株式分割を行って単元株価を下げることで、個人投資家による買いが入りやすくなり、株価が上昇する効果が生まれることが期待されます。

なお、株式分割とは逆に、株式を併合して株式の数を減らす「株式併合」が行われることもあります。

 

1-2.株式分割のメリット・デメリット

株式分割の最大のメリットは、個人投資家が株を買いやすくなることによって流動性が上昇し、株価の上昇要因になりやすいことが挙げられます。

特に、大きく買われて上昇している銘柄では株式分割が行われることが多く、株式分割を発表することで一段高になる場合が少なくありません。

株式分割は、年間120万円までが非課税となるNISA(少額投資非課税制度)とも相性が良く、個人投資家と企業それぞれに大きなメリットがあります。

個人投資家にとっては、保有株式数が増えることによって、利益確定の際の自由度が増すこともメリットに挙げられます。

例えば、価格が大きく1単元100株しか保有できない場合は、利益確定の際に段階的に利益確定することができません。2単元以上保有できると、上昇に合わせて100株ずつ利益確定していくことが可能になります。

株式分割のデメリットは、株を買う側である個人投資家にとっては特にありません。

一方、企業にとっては、株式分割を行って流動性を高めることによって、将来の売り圧力となる投機筋の買いが殺到することはリスクを孕む場合が少なくありません。

ファーストリテイリングや任天堂、キーエンスのような流動性の高い値嵩株が株式分割を行わないのは、株式分割による流動性の上昇は長期的な成長を重視する企業にとってはリスクになるためです。

 

★注目ポイント1
株式分割とは、株式を一定の割合で分割して、株式の数を増やすこと。個人投資家が株を買いやすくなることで流動性が高まることから、好材料になることが多い。

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2.株式分割が株価に与える影響

株式分割が株価に与える影響について抑えておきましょう。

2-1.株式分割発表後は買われやすい

株式分割は発表後すぐに行われるわけではありません。企業は、株式分割を行う日時を事前に発表する必要があります。

つまり、企業が株式分割を発表してから、実際に分割が行われるまでは期間があるということです。

そんな株式分割は、株式市場においては好材料として受け止められ、ニュースとして発表した直後から大きく買われる傾向があります。

このため、株式分割が行われてから買ったのでは遅い場合が多々あります。株式分割を材料とした投資を行う場合は、「株式分割を発表した」タイミングで買うことが重要になります。

株式投資の格言として「ニュースで買って、事実で売る」というものがありますが、株式分割はこの格言を体現するものであると言えます。

ただ、そんな好材料視される株式分割でも、必ずしも買われるわけではありません。1株当たりの価値が希薄することが嫌気されて売られる場合もありますので注意が必要です。

 

2-2.株式分割が材料視された【3990】UUUM

では、2018年に株式分割が材料視されて大きな上昇に繋がった銘柄を見ていきましょう。

Youtuberマネジメントを手掛ける【3990】UUUMは、2018年9月14日の引け後に、9月30日基準で1対3の株式分割を行うことを発表しました。株式分割発表前の9月14日終値時点で8,470円だった同社の株価は、この発表を受けて高騰。株式分割前の9月27日には12,885円まで上昇し、株式分割を発表してから2週間で+52%もの大きな上昇となりました。
※上記の株価は株式分割前の値で算出。

しかし、株式分割を行った9月30日以降は大きく売られていき、9月30日に4,090円を付けていた株価は、10月30日には2,780円にまで下落してしまいます。

その後は、決算が好調だったことから株価は再び大きく上昇し、2019年2月現在は6,000円前後の高値圏で推移しています。

このUUUMの値動きで注目すべきは、次の3点です。

  • (1)株式分割発表後に大きく買われて上昇した。
  • (2)株式分割実施後の1ヶ月では、一時、株式分割発表前の水準にまで大きく売られた。
  • (3)その後の大きな上昇は、株式分割によって買われやすくなったことも寄与したと思われる。

UUUMは、2019年に最も大きく買われている銘柄の一つになっていますが、株式分割が行われて個人投資家の買いが入りやすくなったことが上昇要因の一つになっていることは間違いないでしょう。

 

★注目ポイント2
株式分割のニュースを発表した直後には買われやすくなる。

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3.もう一つのメリット「増配」とは?!

株式分割後に配当金はそのままで据え置きされる場合があります。

3-1.株式分割で配当金が「増配」に!

株式分割を行うことによって、配当金が増配となることもあります。

株式分割をする場合、1株当たりの配当金は分割する株式数に応じて減ることが一般的です。

例えば、1株当たりの配当金が100円の企業が1対2の株式分割をする場合、1株当たりの配当金は50円になることが一般的です。

ところが、株式分割をしつつ、1株当たり配当金が据え置きにされる場合もあります。

株式分割によって株式数が増えるにも関わらず、1株当たりの配当金はそのままとなると、実質的な増配となります。

株式分割による実質増配は買い材料となりますが、あまり多く行われることではないので、そのような銘柄に出会えたらラッキーです。

このような材料は、株式総合サイト「株探」などでチェックしておくとよいでしょう。

ただ、実質増配は端数切り上げによる数円の増配となるケースがほとんどと覚えておきましょう。

 

★注目ポイント3
株式分割をすることによって1株当たりの配当金が変わらないと、実質増配となるケースがある。

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4.まとめ

 

株式分割は、個人投資家が株を買いやすくなることが好感されて、好材料となることが多々あります。

特に、株式分割の発表が行われた直後が買われやすくなり、【3990】UUUMのような上昇を見せる銘柄もあります。

また、配当金が据え置きにされる場合もあるため「株式分割」は好材料として魅力が様々です。

ただ、株式分割後は売られることも多いため、株価動向はしっかりとチェックしておきましょう。

 

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