材料株⑥「株主優待」が株価に与える影響とローリスクのつなぎ売りを知る!

◆個別材料株の攻略シリーズはこちら↓

 

材料株投資の個別材料Part6「株主優待」

今回は、個人投資家にも人気の材料である「株主優待」について説明していきます。

イオンやマクドナルド、オリエンタルランドなどは個人投資家に人気の株主優待銘柄で、誰でもお馴染みの企業かと思われます。

そんな個人投資家に人気の株主優待銘柄の基本や、覚えておいた方がいいポイントなどを解説していきます。

また、今回はローリスクで株主優待を得ることができるつなぎ売り(両建て)についても取り上げましたので要チェックです。

早速、人気の株主優待銘柄や株主優待について抑えておきましょう!

 

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1.個人投資家に人気の株主優待

個人投資家に人気の材料となっている株主優待に注目していきましょう。

1-1.そもそも株主優待とは?

株主優待とは
株主に自社製品や自社サービスの割引券などのモノで還元する制度のことです。略して「株優(かぶゆう)」と呼ばれることもあります。

株主還元としては、利益を直接株主に還元する配当金が知られていますが、株主優待は現金ではなくモノとして還元する制度となっています。

株主優待を受けるには、配当金と同じく、上場企業の権利確定日に一定数の株式を保有しておく必要があります。

また、現物で保有しておく必要があり、信用買いでは株主優待は貰えないため注意しておきましょう。

配当金の場合は保有株式数に比例して還元されますが、株主優待の場合は保有している株式数によって優待内容が変わることがありますが、所有株数には完全には比例せず、銘柄ごとに異なります。

また、“1株当たり配当金÷株価”は「配当利回り」と呼ばれる投資において重要な指標になっていますが、“株主優待を金銭換算した値÷株価”は「優待利回り」と呼ばれる指標になっています。

2016年9月末時点で株主優待を実施している上場企業は全体の35.5%にあたる1,307社に上っており、年々増加傾向にあります。

株主優待制度は外国の市場にはなく、日本特有の制度です。日本で株主優待が広まった背景としては、お中元やお歳暮などの贈答文化があることが大きいと見られています。

特に、人気バラエティ番組「月曜から夜更かし」でも有名な個人投資家の桐谷広人さんは株主優待投資をしていることで知られています。桐谷さんは株主優待で生活しており、2018年には総資産が3億円を突破しています。

 

1-2.人気の株主優待銘柄5選!

では、ここで個人投資家に人気の代表的な株主優待銘柄を見ていきましょう。

【2702】日本マクドナルドホールディングス
権利確定日6月30日、12月31日
優待内容マクドナルドの優待食事券(1冊につき6枚)

※100株:1枚(3月末のみ)、400株:1枚、800株:2枚、1,200株:3枚、1,600株:4枚、2,000株:5枚、2,400株以上:6枚

 

【4661】オリエンタルランド
権利確定日3月31日、9月30日
優待内容東京ディズニーランド・東京ディズニーシーで使える1日パスポート

※100株:1枚(3月末のみ)、400株:1枚、800株:2枚、1,200株:3枚、1,600株:4枚、2,000株:5枚、2,400株以上:6枚

 

【8267】イオン
権利確定日2月28日、8月31日
優待内容イオンでの買い物金額がキャッシュバックされるイオンオーナーズカード

※100株:3%還元、500株:4%還元、1,000株:5%還元、3,000株以上:7%還元

 

【9202】ANAホールディングス
権利確定日3月31日、9月30日
優待内容ANA国内線で利用できる優待クーポン、ANAグループ・提携ホテルで利用できる優待クーポン

※100株:1枚、200株:2枚、300株:3枚、400株:4枚(超過分200枚ごとに+1枚)、1,000株:7枚(超過分400株ごとに+1枚)、100,000株:254枚(超過分800枚ごとに+1枚)

 

【9861】吉野家ホールディングス
権利確定日2月28日、8月31日
優待内容吉野家やはなまるうどんで使えるクーポン券

※100株:3,000円分、1,000株:6,000円分、2,000株以上:12,000円分

 

★注目ポイント1
株主優待とは、配当金ではなく自社製品や自社クーポンなどのモノで株主に還元する制度。個人投資家に人気の制度となっており、イオンやマクドナルド、オリエンタルランドなどは人気が高い。

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2.株主優待が株価に与える影響

株主優待が株価に与える影響を抑えておきましょう。

2-1.権利付最終日と株価

株主優待は、配当金と同様に、権利付最終日に株を保有していなければ貰うことができません。権利付最終日とは、権利確定日の3営業日前のことです。

例えば、2019年の【8267】イオンの権利確定日は2月28日(木)、8月31日(土)となっていますが、権利付最終日は権利確定日の3営業日前の2月25日(月)、8月28日(水)となります。

株主優待を取得したいときは、権利確定日ではなく権利付最終日に銘柄を保有していないと貰えないため注意しておきましょう。

株主優待を貰うためだけに、権利付最終日にのみ株を保有しておこうと考える個人投資家は少なくありません。

そのため、株主優待で人気の銘柄は、権利付最終日に向けて株価が上昇しやすい傾向があります。

しかし、権利付最終日に株を保有してさえいればいいため、権利付最終日の翌日の権利落ち日には大きく売られて株価が下落しやすい傾向があります。

権利落ち日には、理論上では配当利回りと優待利回り分だけ株価が落ちることになるため、権利付最終日に株を買って翌日に売るだけで、ノーリスクで株主優待を得られるほど簡単ではありません。

2-2.株主優待の新設・変更・廃止

株主優待制度は個人投資家に人気の制度となっているため、新設する企業は増加傾向にあります。

株主優待の新設が発表されれば個人投資家から好感されるため、株価が上昇する好材料として受け止められることが多くなります

また、株主優待制度の内容や条件が変更されることもあります。

株主優待商品の内容がグレードアップするか条件が緩和されると好材料として受け止められる一方で、内容がグレードダウンするか条件が厳しくされると悪材料として受け止められることが多くなります。

株主優待は個人投資家に人気である一方で、東証の6割を占める外国人投資家にとっては、株主優待よりも配当金として株主還元することが求められています。

また、業績の悪化などから、株主優待が廃止されることもあります。この場合は、悪材料として受け止められて、株価が下落しやすくなります。

株主優待の制度変更に関するニュースは、配当金の増配・減配・無配に比べると株価を動かす材料としては注目されませんが、材料になる場合もあります。注目しておきましょう。

 

★注目ポイント2
株主優待を貰うには、権利確定日の3営業日前の権利付最終日に保有していることが条件。権利付最終日に向かって株価は上昇し、翌日の権利落ち日には株価が下落する傾向がある。

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3.つなぎ売りで優待獲得!?

株主優待をローリスクで獲得する、優待つなぎ売り(両建て)について抑えておきましょう。

3-1.つなぎ売りを利用して株主優待を獲得

つなぎ売りとは
現物買いと信用売りを同時に建玉することです。

「両建て」とも呼ばれます。

特に、配当金の場合は信用売りをすると配当調整金を支払う必要がありますが、株主優待部分に関してはそのようなコストを支払う必要がありません。

そのため、権利付最終日につなぎ売りを活用することによって、ローリスクで株主優待を得ることが可能となります。

つなぎ売りで株主優待を獲得する具体的な手順は次のようになります。

1.権利付き最終日の寄り付きもしくは大引けに、現物買いと信用売りで両建てする。

※寄り付き・大引けに注文を出すのは、現物買いと信用売りの価格を一致させるため。

2.翌日の寄り付き以降に品渡しを行って、現物買いした株を信用売りに品渡しする。

この方法を使えば、現物買い手数料と信用売り手数料だけで、ありとあらゆる株主優待を取得することができます。

ただ、手数料だけのローリスクで株主優待を取れるつなぎ売りは完璧な方法のように見えますが、リスクも潜んでいます。

つなぎ売りによって株主優待を取得するこの方法は既に広く知れ渡っているため、優待利回りが良い銘柄は両建てされることが多くなります。

両建てされて信用売りが増えることにより、逆日歩が発生しやすくなります

優待利回りが大きい【7412】アトムなどでは、権利付最終日の度に大きな逆日歩が発生しており、ローリスクで株主優待を得ることは難しくなっています。

なお、逆日歩については、日本証券金融株式会社で公表されています。

つなぎ売りは、株主優待銘柄の価格変動リスクを完全にゼロにできる方法ですが、逆日歩には気を付けておきましょう。

 

★注目ポイント3
現物買いと信用売りのつなぎ売り(両建て)を使うことによって、価格変動リスクをゼロにして株主優待を得ることが可能となる。ただ、逆日歩には要注意。

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4.まとめ

 

株主優待は、主婦の間でも節約術の一つに取り入れられるなど、株式投資の中では最も身近なものになっています。

そんな株主優待ですが、株価に影響する部分として、権利付最終日に向けて株価が上昇し、権利落ち日に株価が落ちやすいという株価動向については必ず覚えておきましょう。

また、株主優待をローリスクで獲得できる優待つなぎ売りは、価格変動リスクをゼロにできる有効な方法ですが、逆日歩リスクに気を付けておくことが重要です。

株主優待銘柄の特徴を知り、今後の投資に活かして頂けたらと思います。

 

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