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2023年11~12月の1ヶ月で、【3038】神戸物産は+20%!【7564】ワークマンは+23%!【9843】ニトリホールディングスは+28%!【2782】セリアは+35%!
2023年12月13日に米国FRBが利上げ路線を転換したことを受けて、2022年以降の急激な円安トレンドが変わり、2024年は円高になるかもしれません。
円高は日本株全体には売り圧力になるとも考えられますが、輸入小売店や100円ショップ、格安スーパーといった円高メリット関連銘柄には買い圧力となることが期待されます。
円高メリット関連銘柄に注目していきましょう!
1.円安メリット関連銘柄とは?
2023年12月13日に米国FRBが利上げ路線転換の動きを示したことで、日米金利差の縮小から円相場は一時140円台まで円高が進みました。
株式市場では、円高メリット関連銘柄に注目が集まってきそうです。
1-1.円安メリットとは?
円高メリット関連銘柄は、円高になると原材料費の輸入コストが下がる内需型企業が中心です。
例えば、企業が1ドル150円で海外から原材料を輸入していたとき、1ドル135円まで円高ドル安が進めば、輸入コストは10%削減できます。
ただ、東証の上場企業は、海外売上高比率が高い輸出型企業が多いため、円高メリット関連銘柄は限定されています。
具体的な円高メリット関連銘柄としては、【9843】ニトリホールディングスや【7453】良品計画といった輸入品を仕入れている小売店、【2782】セリアや【2698】キャンドゥといった100円ショップや格安スーパーなどが挙げられます。
とはいえ、円高は、日本株全体で見ると売り圧力になりやすい点には注意が必要です。
東証の主力銘柄は、円高デメリットを受ける(円安メリットを受ける)輸出企業が多いことに加えて、外国人投資家比率が約7割の東証にとっては、円高でドル建て価格の日経平均・TOPIXが上がることで割高になることが要因です。
円高メリット関連銘柄であっても、急激な円高で日本株全体が売られる展開になってしまうと、同時に売られる展開になることもあります。
1-2.米国FRB路線転換による日米金利差縮小で2024年は円高になる!?
2022年以降の株式市場は、株価だけではなく、為替相場と金利についても神経質な展開となってきた2年間でした。
大きな転換点となったのは、2021年11月に米国FRBが、物価高対策で利上げ路線に踏み切ったことです。
ドル円相場は、2021年11月には1ドル113円台でしたが、2022年10月には一時151円台後半まで円安が進行。
その後は一服し、2023年1月には一時127円台まで戻ってきたものの、2023年には一貫して円安となり、11月には一時151円台まで円安が進みました。
円安ドル高となった最大の要因として指摘されているのが、日米金利差の拡大です。
米国FRBは2022年以降に利上げをしてドルの長期金利は約5%となった一方で、日銀は利上げできなかったため、金利が付かない円を売って金利が付くドルを買う動きが世界的に広まりました。
また、日米金利差の拡大以外にも、脱炭素やウクライナ情勢を受けた資源・エネルギー高による日本の貿易赤字拡大や、日本の国力や国際競争力の低下が反映された点なども円安の要因として指摘されています。
2023年12月13日、米国FRBは利上げ路線転換の動きを示し、2024年には3回の利下げを行うと発表しました。
日米金利差が縮小するとの思惑から、ドル円相場は一時140円台後半まで円高ドル安が進みました。
為替相場の将来予測は難しいものの、円安の最大の要因とされてきた日米金利差が縮小することで、2024年は円高に振れる可能性が出てきたと考えられます。
★注目ポイント1 |
・円高メリット関連銘柄とは、円高で業績に好影響となるテーマ株。輸入小売店や100円ショップなど内需株が多い。 ・2022年以降は、日米金利差の拡大などを背景に急激な円安ドル高が続いてきたが、2023年12月に米国FRBが利上げ路線転換を発表したことから、2024年は円高になる可能性。 |
2.円高メリット関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄
2023年11月から12月に掛けて、ドル円相場は一時151円台から140円台まで急激な円高ドル安となりました。
円高メリット関連銘柄の中でも、この期間に大きく買われた銘柄を見ていきましょう。
2-1.円高メリット関連銘柄の代表銘柄!【9843】ニトリホールディングス
輸入家具店「ニトリ」を展開する【9843】ニトリホールディングスは、円高メリット関連銘柄を代表する銘柄です。
同社は、為替相場の影響を受けやすい企業の代表格であり、ニトリ会長の似鳥昭雄氏は為替相場を読む達人としても有名です。
ニトリの株価は、2021年以降は苦しい展開となっており、2021年9月に付けていた23,010円から、2022年10月には一時11,465円を付け、円安暴落となっていました。
再び151円台まで円安が進んだこともあり、2023年11月14日には14,655円まで下げていましたが、円高進行を受けて12月15日には18,830円まで上昇。
この1ヶ月で+28%の上昇となり、為替相場以上に大きな値動きとなっています。
2-2.円高メリット関連銘柄は2023年11~12月に上昇!【7453】良品計画など
ドル円相場が一時151円台から140円台まで急激な円高ドル安となった2023年11月から12月18日までの期間に大きく上昇した円高メリット関連銘柄は次の通りです。
・【2670】エービーシー・マート:+16%(2,292.5円→2,680円)
・【7453】良品計画:+17%(2,046円→2,394円)
・【7564】ワークマン:+23%(3,860円→4,765円)
・【2782】セリア:+35%(2,005円→2,720円)
・【1332】ニッスイ:+20%(680.5円→821円)
・【3038】神戸物産:+20%(3,542円→4,270円)
・【9501】東京電力ホールディングス:+44%(621.1円→895円)
※上昇率は2023年11月安値から2023年12月18日までの高値の値。
いずれも、円高メリット関連銘柄として名前がよく上がる銘柄ですが、大きく上がっています。
特に、100円ショップ大手の【2782】セリアは、100均は円安で苦戦していたこともあり、顕著な上昇となっています。
なお、数値だけ見ると【9501】東京電力ホールディングスが最も大きく上がっていますが、新潟県の柏崎刈羽原発の再稼働観測が上昇要因であり、純粋に円高で上がったとは言えません。
★注目ポイント2 |
・2023年11月から12月に掛けて急激な円高となったことを受けて、主要な円高メリット関連銘柄は大きく買われた。 |
3.円安メリット関連銘柄リスト
銘柄 | 備考 |
【9843】ニトリホールディングス | 輸入家具店「ニトリ」 |
【2670】エービーシー・マート | 靴小売店「ABCマート」 |
【7453】良品計画 | 衣料・雑貨チェーン「無印良品」 |
【7564】ワークマン | 作業服チェーン「WORKMAN」 |
【2782】セリア | 100円ショップ「セリア」 |
【2698】キャンドゥ | 100円ショップ「キャンドゥ」 |
【2735】ワッツ | 100円ショップ「ワッツ」「meets.」「シルク」 |
【1332】ニッスイ | 冷凍食品大手 |
【3038】神戸物産 | スーパー「業務スーパー」 |
【9501】東京電力ホールディングス | 大手電力会社 |
4.オススメの円高メリット関連銘柄3選!
円高進行した場合に期待できるオススメの円高メリット関連銘柄を押さえておきましょう。
【2782】セリア
市場 | 東証スタンダード市場 |
企業概要 | 100円ショップ「セリア」を展開する。 |
セリアは、100円ショップ「セリア」を展開する100均大手です。
100円ショップは、円安でビジネスモデルが厳しくなっていたこともあり、円高で期待されます。主要な円高メリット関連銘柄の中では、2023年11月から12月に掛けて最も大きく上げた銘柄の一つとなっています。
【2698】キャンドゥと【2735】ワッツにも注目しておきましょう。なお、100円ショップ最大手の「ダイソー」を展開する大創産業は、長らくIPOが期待されているものの非上場企業となっています。
【9843】ニトリホールディングス
市場 | 東証プライム市場 |
企業概要 | 輸入家具店「ニトリ」を展開する。 |
円高メリット関連銘柄と言えば、ニトリホールディングスは外せません。
長期的な株価推移で見ると、コロナ前までは長らく続いてきた右肩上がりの株価チャートは2020~2023年に掛けては横ばいとなっていますが、円高を機会に調整を抜け出して新高値を付けていってもおかしくありません。
【3038】神戸物産
市場 | 東証プライム市場 |
企業概要 | 格安・卸売りスーパー「業務スーパー」を展開する。 |
「業務スーパー」を展開する神戸物産も、円高メリット関連銘柄として期待できます。
2009年~2021年の12年で100倍以上となった小売株屈指の成長株であり、2021年以降も暴落はせずに高値圏で横ばいとなっています。円高メリットを抜きにしても長期投資におすすめの成長株です。
5.まとめ
2023年11月から12月に円高になったことを受けて、【9843】ニトリホールディングスや【2782】セリア、【7453】良品計画、【3038】神戸物産といった代表的な円高メリット関連銘柄が買われました。
米国FRBは2024年には利下げすると発表していますが、「2024年は円高が進むのか?」「円高が進んだ場合には円高メリット関連銘柄は買われるのか?」という2点が重要です。
2022年以降の円安の最大要因とされた日米金利差が縮小することから、2024年は円高になる可能性がありますが、まだ分かりません(日本の国力低下が原因だとしたら円安が続く可能性もあります)。
また、仮に円安になったとしても、円高メリット関連銘柄が買われるのかというと、銘柄によるとしか言えません。
2023年11月から12月に掛けて買われた円高メリット関連銘柄の顔ぶれを見ると明らかですが、円高メリットを受けるビジネスをしていることに加えて、ニトリや神戸物産などいずれも成長株であることがポイントです。
日銀・米国FRBの金融政策やドル円相場に関するニュースにはアンテナを張っておき、円高メリット関連銘柄の動向は要チェックしておきましょう。
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