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次世代半導体MRAMは、将来的に株式市場で注目されるテーマになるかもしれません。
半導体株は世界的な半導体好況を背景に2021年最強テーマ株となっており、日本株はもちろん世界中のマーケットで買われる展開となっています。
次世代半導体MRAMへの投資家の注目度も高いと期待され、今から押さえておいても損はありません。
MRAM関連銘柄に注目していきましょう!
1.MRAM関連銘柄とは?
次世代半導体メモリ「MRAM」が、投資家の注目を集めつつあります。
1-1.MRAM(エムラム)とは?
現在主流の半導体メモリであるSRAMやDRAMなどは、電荷によって情報記憶を行いますが、MRAMは磁化の状態によって情報記憶を行います。
SRAMやDRAMは電源を切ると情報が失われてしまう一方、MRAMは電源を切っても情報を保持することが可能です。
MRAMを使えば、起動のたびにデータ呼び出しをする必要がなくなるため、PCなどを高速起動させられるようになります。
さらにMRAMは、消費電力においてもSRAMやDRAMに比べて有利です。
これまで半導体は、「半導体の性能は18ヶ月で2倍になる」というムーアの法則に沿う形で発展してきましたが、ムーアの法則を支えてきた半導体の微細化にも限界が近付きつつあることが指摘されています。
MRAMは微細化とは異なる手法によって、高速動作や低消費電力を実現している点でも注目されています。
1-2.半導体株は2021年最強テーマ株!MRAMも続く?
新型コロナ禍ではスマートフォンやパソコン、ゲーム機などの需要が急増しており、AIやIoTといったデジタルトランスフォーメーション(DX)にも半導体は欠かせないことから、世界の半導体需要は未だかつてない好況となっています。
2021年は、世界的な半導体不足が実体経済にも影響を及ぼす事態となっており、自動車生産が減産に追い込まれるなど多くの産業に影響が拡大。
2021年の株式市場においては、半導体株は最強テーマ株となっています。
半導体製造装置メーカーの【6920】レーザーテックや【8035】東京エレクトロン、【6857】アドバンテスト、シリコンウエハーで高い世界シェアを持つ【4063】信越化学工業や【3436】SUMCOといった主要半導体株は絶好調。
さらに【6337】テセックや【6890】フェローテックホールディングスといった新興市場の半導体株も強く、【6613】QDレーザや【6614】シキノハイテックなどIPOでも半導体株は強さを見せています。
半導体株が強いのは日本市場だけではなく、台湾の世界的半導体企業TSMCの時価総額は2021年7月末で世界10位まで上がっています。2021年は世界的に半導体株が買われている状況です。
今回注目していくMRAM関連銘柄は、上記のような半導体株とはやや構成銘柄が異なりますが、今後マーケットで半導体株に流れ込んできている資金が流入してくることが期待されます。
★注目ポイント1 |
・MRAMは、高速動作や低消費電力が特徴の次世代半導体メモリ。 ・世界の半導体市場は空前の好況となっており、半導体株は2021年最強テーマ株に。MRAM関連銘柄にも資金流入してくることが期待される。 |
2.MRAM関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄
2020年から2021年に掛けてのMRAM関連銘柄の動向を見ていきましょう。
2-1.代表的な半導体株!【8035】東京エレクトロン
世界4位の半導体製造装置メーカーである【8035】東京エレクトロンは、代表的な半導体株であり、MRAM関連銘柄としても注目される銘柄です。
同社は2018年5月、東北大学と共同で大容量MRAM「STT-MRAM」の高性能化と高歩留まりを両立させる技術の開発に成功したことを発表しています。
直近1年間の同社の株価は、2020年9月に25,265円の安値を付けましたが、2021年4月には51,300円まで上昇。
この期間に最大+103%の上昇率となり、2021年4月に高値を付けて以降も高値圏で推移し続けています。
なお同社は株高によって、日経平均への寄与度はファーストリテイリングに次ぐ銘柄となっており、この1年間で日経平均の上昇にも大きく寄与しました。
新型コロナ相場で同社が買われたのは、代表的な半導体株であり、業績が絶好調であることが背景にあります。
2-2.MRAMに力を入れる!【6758】ソニーグループ
東京エレクトロンやアドバンテストなどの半導体製造装置メーカー以外でMRAMに力を入れているのが、【6758】ソニーグループです。
2020年10月には、同社の子会社であるソニーセミコンダクタソリューションズとNextorageが大容量MRAM「STT-MRAM」を開発し、SSDに搭載されたと報じられました。
ソニーグループの株価は、2020年10月には一時7,564円を付けていましたが、2021年2月には12,545円まで上昇。
この期間に最大+65%の上昇率となり、以降は高値圏で横ばいとなっています。
ソニー株好調の背景にあるのは、好業績です。AV機器、CMOSイメージセンサー、映画、ゲーム、音楽、金融など全てが好調で、過去最高益となる1.1兆円を記録しました。
ただソニーはMRAMに力を入れているものの、MRAMが業績・株価に影響を及ぼすほどではないというのが現実的な見方です。
★注目ポイント2 |
・MRAM関連銘柄は、まだMRAMが業績・株価に影響を及ぼすレベルにはなっていない。 |
3.MRAM関連銘柄リスト
銘柄 | 主なサービス |
【6758】ソニーグループ | 子会社のソニーセミコンダクタソリューションズとNextorageが大容量MRAM「STT-MRAM」を開発 |
【8035】東京エレクトロン | 東北大学と共同で「STT-MRAM」の高性能化と高歩留まりを両立させる技術を開発 |
【6857】アドバンテスト | 同社メモリ・テスト・システムによる128Mb密度STT-MRAMの高速動作実証実験に成功 |
【7751】キヤノン | 子会社のキヤノンアネルバがMRAM量産装置を手掛ける |
【6502】東芝 | 持ち分法適用会社のキオクシア(旧・東芝メモリ)がMRAM開発 |
【6762】TDK | IBMと共同でスピン注入磁化反転法を適用した次世代大容量MRAMの開発 |
【6723】ルネサスエレクトロニクス | アメリカで8MビットMRAMを販売 |
【4369】トリケミカル研究所 | 次世代半導体向け材料 |
【4063】信越化学工業 | 半導体材料シリコンウエハー世界トップ |
【3436】SUMCO | 半導体材料シリコンウエハー世界2位 |
4.オススメのMRAM関連銘柄3選!
今後、注目される可能性があるオススメのMRAM関連銘柄を押さえておきましょう。
【8035】東京エレクトロン
市場 | 東証一部 |
企業概要 | 半導体製造装置世界4位。FPD製造装置にも強い。 |
東京エレクトロンは、代表的な半導体製造装置メーカーであり、MRAMにも力を入れているMRAM関連銘柄です。東証を代表する半導体株であり、日経平均にも大きな影響力を持つ銘柄です。
ただ値嵩株であり、最低投資金額が500万円弱となっていることがネックとなります。
【6857】アドバンテスト
市場 | 東証一部 |
企業概要 | 半導体検査装置や電子線描画装置に強い半導体製造装置メーカー。 |
アドバンテストは、東京エレクトロンに次ぐ半導体製造装置メーカーです。同社はメモリ・テスト・システムによる128Mb密度STT-MRAMの高速動作実証実験に成功したと発表するなど、MRAMにも力を入れています。
最低投資金額は東京エレクトロンの約5分の1と、投資しやすい点もメリットです。
【4369】トリケミカル研究所
市場 | 東証一部 |
企業概要 | 絶縁膜材料で高い世界シェアを持つ、半導体向け化学薬品メーカー。 |
トリケミカル研究は、台湾のTSMC向けにも供給していることで知られる半導体材料メーカーです。
次世代半導体材料にも強みを持つことから、MRAM関連銘柄として物色されてもおかしくありません。
なお同社は成長株となっており、アベノミクスが始まった2012年12月から2021年1月の9年で100倍の上昇を達成しています。
5.まとめ
次世代半導体MRAMは、東京エレクトロンやアドバンテストなどの大手半導体製造装置メーカーや、ソニーグループが力を入れていると報じられています。
ただマーケットにおいては、MRAMに関するニュースでMRAM関連銘柄が買われている痕跡は特に見受けられません。
世界的な半導体好況を背景に、半導体株は2020年から2021年に掛けて強く、MRAMが注目されてくるのは今後になってくると思われます。
今後、AIやIoTを中心にデジタルトランスフォーメーション(DX)がさらに進み、半導体需要は長期に渡って好調な状態が続くことはほぼ間違いありません。
マーケットではまだあまり注目されていませんが、MRAMに関するニュースや新規参入企業の情報などにはアンテナを張っておくようにしましょう。
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