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【4936】アクシージアは+92%!【3328】BEENOSは+124%!
急激に進む円安とインバウンド解禁を受けて、越境EC関連銘柄に注目が集まっています。
日本は人口減少によって市場が縮小していく公算が高いため、越境ECで成長する海外需要を取り込むことは今後の成長において欠かせません。
外国人観光客はリピーターとして越境ECの利用者になる傾向が強いことから、インバウンドの拡大は越境EC市場の拡大に繋がることも期待されます。
越境EC関連銘柄に注目していきましょう!
1.越境EC関連銘柄とは?
急激に進む円安とインバウンド解禁を背景に、越境EC関連銘柄に注目が集まっています。
1-1.越境ECとは?
越境ECの方法としては、海外のニーズに合わせた言語や決済システムで自社サイトを作って販売する、Amazonや中国の天猫国際(Tmall Global)といった海外のECモールに出店して商品を販売するなどがあります。
消費者の立場から見ると、海外のAmazonで販売している商品や、中国のAliexpressで格安商品を購入するといった行為は、日本から越境ECを利用していることになります。
企業から見ると、越境ECでは、市場拡大する海外の顧客を獲得できる、実店舗に比べて出店や店舗運営のコストが掛からないといった点がメリットです。
人口減少が続く日本では市場の成長に限りがあるため、越境ECを利用して中国や東南アジアといった経済成長が続く地域で勝負できる点は、成長性という観点からしても大きなメリットとなります。
一方、輸送コストが高額になる、海外トラブルへの対応が必要になるため事業コストが発生するといった点がデメリットです。
経済産業省が2022年8月に発表した「令和3年度 デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)報告書」によると、越境ECの世界市場は、2019年の85兆円から2026年には530兆円にまで拡大すると予測されています。
1-2.急激な円安とインバウンド解禁で越境EC関連銘柄が注目される!
越境ECは実質的には輸出と同じであるため、円安メリットの恩恵を受けることができます。
2022年には、米国FRBを含め世界中が利上げに踏み切る中で日銀だけが金融緩和継続の姿勢を崩していないことから日米金利差が拡大しており、1ドル150円台に迫る急速な円安が進んでいます。
「安くなった日本」は、賃金が上がらないことや物価高などさまざまなデメリットが指摘されていますが、越境ECやインバウンドにとっては追い風です。
2022年10月11日には、水際対策が完全緩和され、インバウンド規制がコロナ前の状態に戻りました。
インバウンドと越境ECには大きな関係があります。
「インバウンドで日本に来た外国人観光客は、越境ECでは買い物をしないのでは?」と思いがちですが、外国人が越境ECのリピーターになるきっかけとしてはインバウンドの影響力は小さくありません。
インバウンドが拡大すると、「外国人が日本に来て日本の商品を購入する→帰国してから越境ECを使ってリピート購入する」という良い流れが形成することが期待できます。
水際対策の完全緩和を受けて、インバウンド市場がコロナ前の成長水準に戻ることが期待されますが、同時に越境ECも急拡大することが期待されます。
★注目ポイント1 |
・越境ECとは、インターネット上で、海外に商品を販売すること。 ・越境ECは輸出と同じであるため、円安メリットの恩恵を受けられる。 ・インバウンドで日本に来た外国人は、越境ECのリピーターになりやすい傾向があるため、2022年10月からの水際対策完全緩和は越境ECにも追い風になると期待される。 |
2.越境EC関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄
2-1.越境ECの代表銘柄!【3328】BEENOS
越境EC支援最大手の【3328】BEENOSは、越境EC関連銘柄を代表する銘柄です。
同社は、越境ECの購入サポート事業「Buyee」や海外転送事業「転送コム」など、越境ECに特化した事業を主力としており、世界118の国と地域、海外のマーケットプレイスまで販路を拡大しています。
同社の株価は、2020年3月コロナショック時の700円から2021年6月には3,925円まで大きく上昇していましたが、2022年3月8日には1,273円まで下落。
その後は大きく反発しており、10月18日には2,864円まで戻しています。
2022年の最大上昇率は+124%です。
2020~2021年には巣ごもり消費の拡大でEコマース株として買われ、2022年には円安やインバウンド解禁による越境EC関連銘柄として買われたと見てよいでしょう。
2-2.越境ECで化粧品販売!【4936】アクシージア
日本の化粧品は、外国人観光客に人気となっており、インバウンドにおいても主力製品となっていました。
化粧品株は、新型コロナによるインバウンド壊滅と、マスク社会による化粧品需要の低迷から新型コロナ相場では横ばいが目立っていましたが、インバウンド復活で反発の動きが出てきています。
化粧品や健康補助食品の製造・販売を手掛ける【4936】アクシージアは、売り上げの大半を中国が占めている越境EC関連銘柄です。
同社は、中国のTMALL GLOBAL店に出店して、化粧品販売を行っています。
同社の株価は、2022年5月には721円まで下落していましたが、9月14日に発表した決算が良好だったことから反発しており、10月18日には1,390円まで上昇しています。
2022年の最大上昇率は+92%です。
2022年の越境EC関連銘柄は、上記2銘柄の上昇が目立ちますが、その他の銘柄はまだそこまで大きく反応していません。
インバウンド解禁となったことで、今後の展開に注目していくようにしましょう。
★注目ポイント2 |
・2022年の越境EC関連銘柄は、越境EC最大手の【3328】BEENOSが大きく反発した。 |
3.越境EC関連銘柄リスト
越境EC関連銘柄より厳選した注目株をチェックしておきましょう。
銘柄 | 主なサービス |
【3328】BEENOS | 越境EC最大手 |
【3031】ラクーンホールディングス | 越境ECサービス「SD export」 |
【9715】トランス・コスモス | グローバルECワンストップサービス |
【3680】ホットリンク | 中国市場特化型メディア「中国トレンドEXPRESS」 |
【3134】Hamee | アメリカ・韓国・上海向けのEC事業支援サービス |
【4911】資生堂 | 化粧品大手、越境EC強化 |
【4936】アクシージア | 中国向け化粧品販売(TMALL GLOBAL店に出店) |
【5035】HOUSEI | 中国向け越境EC事業クラウドサービス「ezOrderDOMO」 |
【7044】ピアラ | 越境ECコンサルタントサービス |
【7694】いつも | 世界29の国と地域への販路拡大サポート「シェイカム」 |
4.オススメの越境EC関連銘柄3選!
【3328】BEENOS
市場 | 東証プライム市場 |
企業概要 | 越境EC事業を主力とする。世界118の国と地域まで販路拡大。 |
BEENOSは、越境EC関連銘柄を代表する銘柄です。越境EC関連銘柄としては、まず確実に押さえておきましょう。
ただ、株価の山と谷を見ると、700円(2020年3月)→3,925円(2021年6月)→1,273円(2022年3月)→2,864円(2022年10月)と、激しい値動きをしていることには注意が必要です。
【3031】ラクーンホールディングス
市場 | 東証プライム市場 |
企業概要 | EC事業を軸に、決済代行・売掛債権保証事業を拡大。 |
ラクーンホールディングスは、Eコマース株の成長株として知られていますが、越境ECサービス「SD export」も手掛ける越境EC関連銘柄でもあります。
2022年は乱高下となっていますが、インバウンド解禁となった2022年10月には反発しています。
【4911】資生堂
市場 | 東証プライム市場 |
企業概要 | 国内1位・世界5位の化粧品最大手。 |
資生堂は、代表的な化粧品株です。日本の化粧品はインバウンドや越境ECで人気の商品となっており、同社も高級化粧品の越境ECに力を入れています。
純粋な越境EC関連銘柄ではありませんが、大型株の中でも越境ECに強い銘柄として押さえておきましょう。化粧品需要はアフターコロナで回復しており、越境ECを抜きにしても長期投資におすすめの銘柄です。
5.まとめ
2022年の越境EC関連銘柄は、越境EC最大手の【3328】BEENOSが大きく反発しています。
インバウンドで日本に来た外国人は、越境ECのリピーターになりやすい傾向があるため、2022年10月からの水際対策完全緩和によるインバウンドの回復は、越境ECに追い風になると期待されます。
また、2022年に急速に進む円安は、物価高などのデメリットがある一方で、越境ECやインバウンドにとっては追い風です。
日本ではこれから人口減少によって、必然的に海外需要を取り込む必要が出てくるため、越境ECを重視する企業が多くなることはあれども、少なくなることはありません。
越境ECに関するニュースにはアンテナを張っておき、越境EC関連銘柄の動向は要チェックしておきましょう。
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