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今回は、AI発展のカギを握るとも言われるアメリカ半導体大手NVIDIA(エヌビディア)と東証のNVIDIA関連銘柄の過去から現在の動向と2019年の注目ポイントを見ていきます。
NVIDIA株は、2018年10月までは3年で株価が8倍以上になるなど絶好調でしたが、2018年10月からの世界株安で大暴落しています。
NVIDIA株の動向と今後の展望、NVIDIA関連株の動向にも注目していきましょう。
1.NVIDIA(エヌビディア)の過去
2018年以前のNVIDIA関連ニュースを振り返っておきましょう。
1-1.2018年以前のNVIDIAの動向
NVIDIA(エヌビディア)は、アメリカ・サンフランシスコに本社を置く半導体メーカーです。
NVIDIAは、コンピューターやゲーム機のグラフィックス処理や演算処理の高速化に必要なGPU(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)に強みを持つことで長らく知られており、GeForceシリーズやQuadroシリーズは特に有名です。
NVIDIAは、ゲーム機用のGPUに強みを持つことから、任天堂やソニーを始めとする日本企業との関わりも深く、東証にもNVIDIA関連銘柄が多数あることで知られています。
NVIDIAが大きく注目されるようになったのは、NVIDIAが手掛けてきたGPUが、AIの強化学習に使われるディープラーニングに適していることが知られたことがきっかけです。
特に、Googleが開発したAI「アルファ碁」が世界トップレベルのプロ囲碁棋士に圧勝するなど、AIへの期待が世界的に高まった2016年頃からNVIDIAは大きく買われ始めました。
NVIDIAの株価は、2015年の終わりには32.96ドルを付けていましたが、2017年11月には一時216.96ドルまで上昇。この間の2年間で約6.5倍以上の上昇となりました。
1-2.過去に急騰したNVIDIA関連銘柄
AI関連銘柄の最右翼であるNVIDIAは、現在最も注目されている企業の一つであり、NVIDIAと事業提携を発表しただけで株価が暴騰することも珍しくありません。
情報通信機器や光学機器を手掛ける【6629】テクノホライゾン・ホールディングスは、NVIDIA関連銘柄として急騰しました。
同社は、2017年10月16日に「新製品 NVIDIA社のAIスーパーコンピュータモジュール対応 プラットフォーム 『GT-X1・X2』発売に関するお知らせ」というニュースをリリースしました。このニュース発表前には280円を付けていた株価は、翌日にはストップ高に。この流れで2017年末には一時574円まで急騰しました。
テクノホライゾン・ホールディングスの株価の勢いは止まらず、2018年2月には1,027円の高値まで上昇しました。
それまではうだつの上がらない低位株だった銘柄が、NVIDIA関連製品を発表しただけで、わずか4ヶ月で4倍近くの暴騰になったのです。
★注目ポイント1 |
NVIDIAは、AIのディープラーニングにも使われるコンピューターやゲーム機向けGPUを開発しているアメリカの半導体企業。AI関連銘柄の最右翼として世界中の投資家から注目されている。 |
2.NVIDIA(エヌビディア)の2018年
NVIDIAの2018年の動向を見ていきましょう。
2-1.2018年のNVIDIAの動向
NVIDIAの株価は2018年も順調に推移していきました。
2017年終わりには約193ドルを付けていた株価は堅調に上昇していき、2018年10月1日には終値で289.36ドルまで上昇しました。
しかし、10月からアメリカ市場を襲った米中貿易摩擦懸念による暴落によって、NVIDIA株は真っ先に叩き売られることになってしまいました。
2018年12月末のNVIDIAの株価は133.65ドルで引けました。10月に付けた高値から約3ヶ月で半値以下に落ちる大暴落となっています。
2016年11月のトランプ政権誕生からの2年間で最も上昇した銘柄の一つとなったNVIDIAですが、米中貿易摩擦を端緒とするこの3ヶ月の世界株安では最も下落した銘柄の一つとなっています。
この下落の背景には、半導体大手のインテルがGPU市場への参入を決めたことや、仮想通貨バブルの崩壊によるマイニング向けGPU需要の低下など様々な要因が囁かれています。
NVIDIAの株価がどこで下げ止まるのかは、2019年の株式市場を占う上でも要注目ポイントの一つであると言えます。
2-2.NVIDIAと絡む企業をピックアップ!
NVIDIAと事業提携を結んでいるNVIDIA関連銘柄をいくつか見ていきましょう。
日本を代表するNVIDIA関連銘柄として知られているのが、大手ゲームメーカーの【7974】任天堂です。任天堂とNVIDIAの提携の歴史は長く、現行ハード機である「Nintendo Swicth」にもNVIDIA製の「Tegra」プロセッサが搭載されていることで知られています。
NVIDIAは自動運転にも力を入れており、世界中の自動車メーカーと事業提携を結んでいます。
日本車メーカーでは【7203】トヨタと自動運転のパートナーシップを結んでおり、トヨタの自動運転システムには「NVIDIA DRIVE PX AI カーコンピューティングプラットフォーム」が搭載されることが発表されています。
東証を代表をするAI関連銘柄である【3655】ブレインパッドもまた、NVIDIAと関連があることから注目されます。
ブレインパッドは、2017年1月に「NVIDIA Inception プログラム」のパートナー企業に認定されたことを発表しています。
【9984】ソフトバンクグループは、NVIDIAの株式を大量に保有しており、第4位の筆頭株主であることで知られています。
しかし、2018年12月にソフトバンクはNVIDIA株を2019年中に売却する計画であることが明らかになっており、今後の動向が注目されます。
★注目ポイント2 |
NVIDIAは、2018年10月までは堅調に推移していたが、10月から12月に掛けての世界株安で最も売られた銘柄の一つとなった。 |
3.NVIDIA(エヌビディア)の2019年
2019年のNVIDIA関連の注目ポイントを見ていきましょう。
3-1.2019年のNVIDIA関連銘柄注目ポイント!
2019年のNVIDIA関連の注目ポイントとしては、NVIDIAの株価がどこで下げ止まるのかにまず注目です。
とはいえ、株価が下げ止まったかどうかを確認するには数ヶ月の時間が必要となるため、しばらくは監視が必要です。
また、ここに来て注目されるニュースは、NVIDIAの筆頭株主第4位であるソフトバンクがNVIDIA株を売却する方針を示していることです。
孫正義氏は「AI企業にしか投資しない」方針であるにも関わらず、NVIDIA株の売却を検討しているということは、GPUの盟主としてNVIDIAの時代は長く続かない可能性が高いのかもしれません。
半導体大手のインテルが2020年度中にGPU製品を投入することを発表していることからも、NVIDIAの先行きは楽観的とはいかないようです。
3-2.注目のNVIDIA関連銘柄
2019年も注目しておきたいNVIDIA関連銘柄チェック。
銘柄 | 株価 | 主なサービス |
【3655】ブレインパット | 5,340円 | NVIDIAのパートナー企業認定、AI関連銘柄 |
【6629】テクノホライゾン・ホールディングス(低位株★) | 336円 | NVIDIA関連製品、自動運転関連銘柄 |
【7203】トヨタ自動車 | 6,406円 | NVIDIAと自動運転のパートナーシップ |
【7974】任天堂 | 29,285円 | 「Nintendo Swicth」をNVIDIAと共同開発 |
【9984】ソフトバンクグループ | 7,305円 | NVIDIAの第4位筆頭株主、2019年に株売却方針 |
3-3.NVIDIAに関連する記事
★注目ポイント3 |
2019年には、NVIDIAの株価がどこで下げ止まるかに注目が集まる。ソフトバンクが株の売却を検討しており、インテルがGPU製品の投入を検討しているなど不安要素は多い。 |
4.まとめ
NVIDIA株は、2018年10月までの3年間で約8.7倍の上昇となるなど絶好調でしたが、その後の世界株安では最も暴落した銘柄の一つになっています。
2019年はNVIDIA株がどこで下げ止まるのかに注目が集まるとともに、半導体大手のインテルや筆頭株主4位のソフトバンクの動向にも注目が集まります。
NVIDIAに関するニュースや株価動向は特にアンテナを張っておきましょう。
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