電子部品関連銘柄は5GスマホやEVシフトを追い風にコロナ禍でも高成長が続く!

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【6981】村田製作所は+134%!【6762】TDKは+170%!【6976】太陽誘電は+175%!【6594】日本電産は+209%!

世界の電子部品市場は、5Gスマホの普及やEVシフトを背景に、2020年にもプラス成長を遂げました。

2021年には世界の電子部品市場は史上初めて3兆ドルを突破すると予測されており、今後も市場拡大が持続することはほぼ確実です。

日本の電子部品メーカーには世界トップシェアを誇る企業が多く、電子部品関連銘柄は半導体株と並んで外国人投資家に人気の成長テーマ株となっています。

電子部品関連銘柄に注目していきましょう!

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1.電子部品関連銘柄とは?

電子部品関連銘柄には世界トップシェアの企業が多く、技術大国日本を象徴する成長テーマ株です。

1-1.電子部品関連銘柄の特徴は?

電子部品とは、電子回路に使われる部品のことです。

スマホやパソコンはもちろん、現代ではありとあらゆる製品に半導体や電子回路が使われているため、電子部品はなくてはならないものです。

具体的な電子部品としては、トランジスタやダイオードなどの半導体素子、インダクタやモーター、セラミックコンデンサなどが挙げられます。

家電や半導体メモリといったかつて日本企業が得意としていた分野では、残念ながら日本企業の凋落が続いており、世界市場でも影響力がなくなりつつあるのが現状と言わざるを得ません。

しかし電子部品では日本企業は現在でも世界市場で存在感を発揮しており、世界トップ企業がいくつも存在しています。

このため電子部品関連銘柄は半導体材料や半導体製造装置を手掛ける半導体株と並んで、外国人投資家にも人気のテーマ株です。

今後はIoTAI5Gの進展によって電子部品の需要が増大することはほぼ確実であり、世界的に進むEVシフトでも電子部品需要にプラスに働くことが期待されます。

電子部品関連銘柄は長期的な成長を遂げている銘柄が多く、長期投資向きのテーマ株となっています。

1-2.新型コロナ相場で電子部品関連銘柄は絶好調!

世界の電子部品市場は、新型コロナ下においても成長を続けています。

電子情報技術産業協会(JEITA)が2020年12月16日に発表した電子部品の世界生産見通しによると、2020年の世界生産額は前年比+2%増の2兆9,727億ドルと過去最高を更新したとのことです。

やはり新型コロナの影響は避けられず、電子機器需要は急減速となったものの、テレワークやオンライン教育によるパソコン需要の増加や、データ通信料の急増を背景とした半導体需要拡大、ITソリューションサービスが増加したことなどから、前年比微増に留まりました。

2021年はITリモートの活用がさらに拡がると予測されることから、前年比+7%増の成長となり、史上初めて3兆ドルを超えると予測されています。

電子部品市場の成長を長期的に支えると期待されるのが、次世代通信規格5GとEV(電気自動車)です。

5Gは日本でも2020年春から始まりましたが、5Gスマホが世界的に好調であり、Appleが2020年10月に発売した史上初の5Gスマホ・iPhone12は早くも増産が決定しています。

EVでは、2020年秋にガソリン車の新規販売規制を行う「EVシフト」が世界中に吹き荒れました。

EVシフトは日本の自動車メーカーにとっては逆風になるかもしれませんが、電子部品メーカーにとっては絶好のチャンスであると言えます。

電子部品関連銘柄を押さえる上では、5GとEVという2大テーマとの関わりを要チェックしておくようにしましょう。

★注目ポイント1
・日本の電子部品関連銘柄には世界トップ企業が多く、長期投資向きのテーマ株となっている。
・世界の電子部品市場は2020年にも2%の成長を遂げた。今後も、5GやEVが市場を支えて成長が続くと予測される。

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2.電子部品関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄

2020年から2021年に掛けて上昇している電子部品関連銘柄を見ていきましょう。

2-1.Apple向けにも強い電子部品関連銘柄!【6981】村田製作所

セラミックコンデンサをはじめ多種多様な電子部品を手掛ける【6981】村田製作所は、日本株を代表する電子部品関連銘柄です。

同社はセラミックコンデンサで世界シェア1位となっており、iPhone向けにも提供しています。Appleの主要サプライヤーとなっており、代表的なアップル(iPhone)関連銘柄にも位置付けられます。

同社の株価は、2020年1月初めには6,649円を付けており、コロナショックでは3月17日に4,602円まで下落。新型コロナ相場では回復したものの、コロナショック前の株価を超えられない展開が続きました。

2020年10月に年初の株価を取り戻し、以降は一段高に。2021年1月26日には10,780円まで上昇し、現在進行形で上場来高値を更新しています。コロナショックからは最大+134%の上昇率です。

2020年10月以降に上昇したのは、5G対応の新型iPhone12が好調だったことも背景になったと見られます。

同社以外のアップル(iPhone)関連銘柄としては、【6762】TDK、【6976】太陽誘電、【6770】アルプスアルパインなどが挙げられます。

TDKと太陽誘電もiPhone12発売以降に大きく上昇しており、TDKは+170%、太陽誘電は+175%となっています。
※いずれも2020年3月~2021年1月までの最大上昇率。

2-2.EVシフトで注目のモーター最大手!【6594】日本電産

世界的モーターメーカーの【6594】日本電産は、EVシフトで注目される電子部品関連銘柄です。

同社は精密小型モーターに強みを持っていますが、近年はEV向けの中大型モーターに注力。日本株の中でもEVシフトの恩恵を最も大きく受ける企業として期待されています。

同社の株価は、2020年1月初めには7,435円を付けており、コロナショックでは3月23日に4,837.5円まで下落。その後は上昇が止まらず、EVシフトも背景に4月から11月まで8ヶ月連続で上昇となりました。

2021年1月26日には14,975円を付けて、上場来高値を現在進行形で更新しています。

コロナショックからの上昇率は最大+209%となっており、コロナショック前の水準から見ても、この1年で2倍(+100%)以上の上昇です。

さらに、同社の株価を長期チャートで見てみると、アベノミクスが始まった2013年1月には1,295円を付けており、この8年間で10倍以上になったことが分かります。

 
★注目ポイント2
・2020年の電子部品関連銘柄は、iPhone12が好調なApple向けに強い村田製作所やTDK、太陽誘電、EVシフトで期待される日本電産などが大きく上がった。

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3.電子部品関連銘柄リスト

電子部品関連銘柄より厳選した注目株をチェックしておきましょう。

銘柄主なサービス
【6479】ミネベアミツミボールベアリング、モーターなど
【6594】日本電産精密小型モーター、車載用モーター
【6762】TDKフェライト、磁気ヘッド、二次電池など
【6770】アルプスアルパイン車載向け電子部品、高周波デバイス、光通信デバイスなど
【6804】ホシデンコネクタ、ジャック、スイッチなど
【6807】日本航空電子工業コネクタ、防衛省向け電子部品
【6963】ロームLSI、トランジスタ、ダイオード、LED、抵抗器など
【6971】京セラファインセラミック部品や半導体部品、情報機器など
【6976】太陽誘電セラミックコンデンサ、インダクタ、通信フィルターなど
【6981】村田製作所セラミックコンデンサ、セミラックフィルタ、高周波部品など

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4.オススメの電子部品関連銘柄3選!

今後も成長が期待されるオススメの電子部品関連銘柄を見ていきましょう。

【6981】村田製作所

チャート画像
市場東証一部
企業概要セラミックコンデンサなどに強い世界的電子部品メーカー

村田製作所は、セラミックコンデンサなど世界シェアトップの電子部品を数多く手掛けている、日本株を代表する電子部品関連銘柄です。Appleの業績などに連動しやすいアップル(iPhone)関連銘柄としても知られています。

またトヨタのEVの切り札として期待される全固体電池にも力を入れており、EVでも期待できる電子部品関連銘柄です。株初心者が電子部品関連銘柄をどれか1銘柄長期投資するとしたら同社を選ぶのが妥当と言えるでしょう。

【6594】日本電産

チャート画像
市場東証一部
企業概要世界的モーター企業。車載向けモーターに力を入れる。

日本電産は、EVシフトで最注目の電子部品関連銘柄です。この8年間で株価が10倍になったことから、時価総額は8.5兆円となっており、トヨタの3分の1にまで迫っています。

今後、株式市場において最重要テーマの一つになるであろうEVシフトにおいて目が離せない銘柄です。

【6804】ホシデン

チャート画像
市場東証一部
企業概要コネクタやスイッチなどを手掛ける電子部品メーカー。任天堂比率が高い。

ホシデンは、コネクタやスイッチなどに強い電子部品メーカーで、売上の半分以上が任天堂向けという任天堂関連銘柄でもあります。

巣ごもり消費の拡大ではパソコンや5Gスマホと並んで、ゲーム機でも特需が発生しており、任天堂の業績・株価は絶好調ですが、同社の株価は低迷したままです。

かつて同社は、任天堂の業績と株価が連動する銘柄となっていたため、今後任天堂関連の出遅れ株として大反発しても不思議ではありません。

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5.まとめ

日本の電子部品関連銘柄は、世界で高いシェアを誇る企業が多く、半導体材料や半導体製造装置を手掛ける半導体株と並んで、外国人投資家にも人気の成長テーマ株です。

2020年から2021年に掛けては、iPhone初の5GスマホiPhone12が好調となっていることから、【6981】村田製作所や【6762】TDK、【6976】太陽誘電といったApple向けに強い電子部品関連銘柄が強く買われています。

またEVシフトで注目される【6594】日本電産も大きな上昇となっており、同社はアベノミクスが始まった2013年から8年で10倍以上の上昇となっています。

電子部品関連銘柄の値動きを見てみると、長期的に値上がりとなっている銘柄が多く、長期投資向きのテーマ株と言えます。

今後も5GやEV、IoTやAIといった成長テーマと併せて、電子部品関連銘柄の動向を要チェックしておきましょう!

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