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材料株投資の個別材料Part5「レーティング」
今回は、証券会社がある銘柄に対して投資判断・格付けをする「レーティング」について説明していきます。
レーティングと言えば、証券会社によって格付け段階や英語や数字といった表記が違う為、よく分からない方も多いと思われます。
また、目標株価や株価への影響、新たにレーティング対象銘柄とする新規カバレッジとはなんでしょうか?
そこで、今回はレーティングについての不明点を解決すべく、それらレーティングに関する基本から注目ポイントをまとめてみました。
材料「レーティング」について抑えていきましょう!
1.レーティングの基本から覚えよう
株価が動く材料になることがあるレーティングについて抑えておきましょう。
1-1.レーティングとは?
レーティングによる格付けは証券会社ごとに異なりますが、3~5段階で行われることが多くなっています。また、銘柄の格付けとともに、目標株価(ターゲットプレイス)が示されることが一般的です。
例えば、3段階で格付けを行う場合は、「買い推奨」「横ばい」「売り推奨」のいずれかで銘柄が評価されます。
評価基準は各証券会社やアナリストによって様々ですが、銘柄の将来性を独自に評価していると言うことです。
このようなレーティングの変更が発表されると、レーティングを投資判断に活用している投資家を中心に材料視され、株価が動くことがあります。
ただ、レーティングはあくまで証券会社のアナリストが出す予想に過ぎず、実際の値動きからは乖離し、外れることも少なくありません。
また、証券会社によっては、自己売買部門が保有している銘柄を高く売りたいがために「買い推奨」を出す場合もあります。
その為重要なのは、「レーティング情報だけで投資判断するのは避けるべき」ということです。
1-2.レーティング表記
レーティングを発表している代表的な証券会社のレーティング表記は下記の表のようになっています。
証券会社 | 1段階 (買い推奨) | 2段階目 | 3段階目 (売り推奨) |
野村證券 | Buy | Neutral | Reduce |
SMBC日興証券 | 1(アウトパフォーム) | 2(中立) | 3(アンダーパフォーム) |
JPモルガン証券 | Overweight | Neutral | Underweight |
ドイツ証券 | Buy | Hold | Sell |
証券会社 | 1段階 (買い推奨) | 2段階目 | 3段階目 | 4段階目 | 5段階目 (売り推奨) |
大和証券 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
大和証券のレーティングは5段階となっていますが、その他の大手証券会社は3段階となっています。
また、レーティングが3段階になっている場合でも、その定義は各社ともに異なっています。
各社の買い推奨の定義を具体的に見ていきましょう。
野村證券の買い推奨である「Buy」の定義は「当該銘柄の今後12ヶ月間におけるパフォーマンスが、ベンチマークを上回ると予想する場合」となっています。
大和証券の買い推奨である「1」の定義は、「今後12ヶ月程度のパフォーマンスがTOPIXを15%以上上回る」となっています。
JPモルガン証券の買い推奨である「Overweight」の定義は、「今後3ヶ月以内に、関連するインデックス、セクターまたはベンチマークをアウトパフォームすると予想されるリスクポジション」となっています。
レーティングは証券会社ごとに出されますが、同じ買い推奨であってもその定義や目標株価の期間が異なることには注意しておきましょう。
★注目ポイント1 |
レーティングとは、各証券会社が発表する、ある銘柄に対する投資判断・格付けのこと。外れることも多いが、レーティングを参考に投資を行う投資家が存在しているため株価が動く材料となる場合がある。 |
2.レーティングが株価に与える影響
では、今度はレーティングが株価に与える影響について見ていきましょう。
2-1.レーティングはすでに織り込まれている?
証券会社が発表するレーティングを参考にして投資行動を行う投資家は確かに存在しているため、レーティングの発表で株価が動くことはあります。
しかし、多くの場合、レーティングで発表される内容は株価に織り込み済みであることが多く、レーティングを材料だけを元に投資判断をすることは良くありません。
時には、レーティングが発表されてから大きく動いたように見える銘柄も存在します。
しかし、他に注目されるニュースが出ていたり、テクニカル的な要因で買われていたりと、買われる要因が偶然にもレーティング発表と被っていた場合がほとんどです。
少なくとも、証券会社がレーティングを発表したからといって、その企業の業績に直接影響が及ぶわけではないということです。
以上のことから、レーティングはあくまで参考程度に留めておくべきと言えます。
「決算発表」や「株式分割」、「市場変更」といった材料と比べると、レーティングは株価が動く材料としては優先度が低いというのが実際の所です。
★注目ポイント2 |
レーティングの内容は既に株価に織り込まれていることが多い。決算発表や株式分割、市場変更といった他の材料と比べると、レーティングは材料としては弱い。 |
3.新規カバレッジは注目
レーティングは材料としてはやや弱いですが、新規カバレッジには注目しておきましょう。
3-1.新規カバレッジとは?
東京証券取引所には、2019年2月現在、東証一部銘柄だけでも2,100銘柄以上の企業が上場しています。
各証券会社ではアナリストの人手が限られているため、全ての企業のレーティングを行っているわけではなく、レーティングが行われるのは一部の対象銘柄に限られてきます。
そんな証券会社が新たにレーティング対象とする銘柄があれば、個人投資家も注目するきっかけになります。
その流れから、市場の注目度が上がり、株価が大きく動く材料となることがあります。
投資家の中には、「新規カバレッジ」が発表されたことを材料視して取引する人も存在しています。
通常のレーティング発表より、新規カバレッジのニュースは注目の材料になる可能性が高まるという点を抑えておきましょう。
ただ、ポイントとしては、1社の新規カバレッジより、複数の証券会社がレーティング対象銘柄にすることです。
より多くの証券会社アナリストが注目し始めたということになるので、期待値は上がります。
その為、新規カバレッジ銘柄のその後もチェックしておくとよいでしょう。
3-2.レーティングはどこでみる?
レーティング情報を見るためのサイトを抑えておきましょう。
「トレーダーズウェブ」の「注目レーティング」は、前日までのレーティング情報を一覧で確認することができます。
「株式会社グレイル」が提供している「レーティング情報」も一覧で毎日更新されています。
「アセットアライブ株式情報」が公開している「レーティング情報」は、より速報性が高くなっています。
レーティングの速報性では、「株式レーティング情報&目標株価」が役に立ちます。
同サイトはTwitterとリンクしており、より速報性を重視したいなら、Twitterでフォローしておくとよいでしょう。
これらのサイトから自分にあったのを見つけ、レーティング情報を上手く利用してみましょう。
★注目ポイント3 |
新規カバレッジはレーティングよりも注目される材料となりやすい。レーティング情報やレーティング速報は各情報サイトで確認することができる。 |
4.まとめ
レーティングはあくまで証券会社の見通し・評価であり、レーティングが発表されたといって、その企業の業績に直接的に影響があるわけではありません。
そのため、レーティングは「決算発表」や「株式分割」、「市場変更」といった他の材料・ニュースと比べると、材料としては弱いと言えます。
ただ、証券会社が新たにレーティング対象銘柄に加える新規カバレッジは、注目すべきポイントでもあります。
以上のことから、各証券会社のレーティング更新情報は参考程度に留め、新規カバレッジはチェックしておきましょう。
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