必読必須の厳選3記事
【7011】三菱重工業は+68%!【1963】日揮ホールディングスは+75%!【1605】INPEX(旧・国際石油開発帝石)は+76%!【6502】東芝は+84%!【6330】東洋エンジニアリングは+161%!
発電所や工場で排出された二酸化炭素を地中深くに貯留・圧入するCCS(二酸化炭素貯留)関連銘柄が、脱炭素テーマ株の一角として注目を集めています。
CCSは、日本が2050年に向けてカーボンゼロを達成するためになくてはならない技術として期待されており、経済産業省が北海道・苫小牧で行った実証実験では大きな成果が得られたとのことです。
CCS(二酸化炭素貯留)関連銘柄に注目していきましょう!
1.CCS(二酸化炭素貯留)関連銘柄とは?
脱炭素が世界的なテーマとなる中で、CCS(二酸化炭素貯留)関連銘柄も注目を集めつつあります。
1-1.CCS(二酸化炭素貯留)とは?
国際エネルギー機関(IEA)によると、パリ協定の長期目標とされている気温上昇を2℃以下とすることを達成するためには、2070年までに二酸化炭素削減量の15%をCCSが担うことが期待されています。
日本では、経済産業省を中心にCCSの技術開発が進められており、2012年からは北海道・苫小牧でCCSの大規模な実証実験が開始されています。
この実証実験では、2016年からは海底下の地中深くに二酸化炭素を貯留する作業が始まり、2019年11月に目標としていた累計圧入量30万トンを達成して圧入が停止・完了しました。
CCSが安全かつ安心できるシステムであることが確認できたことから、今後はCCSの実用化に向けた取り組みを進め、2030年までの商用化を目指していくとされています。
ただCCSには課題も多く、二酸化炭素を分離・回収する際にコストが掛かること、十分な量の二酸化炭素を貯留するための地層を見つける必要があることなどが挙げられています。
1-2.CCS(二酸化炭素貯留)は脱炭素を達成するためのカギとなる!?
CCS(二酸化炭素貯留)は脱炭素を達成するためのカギとなることが期待されるため、CCS(二酸化炭素貯留)関連銘柄は脱炭素テーマ株として押さえておいて損はありません。
2020年秋には、世界中でEVシフトを始めとする脱炭素の流れが決定的となったことから、脱炭素は株式市場で最注目テーマ株となりました。
日本でも2020年10月26日、菅総理が所信表明演説の中で2050年までに温室効果ガスをゼロにすることを発表。
世界的な脱炭素の流れを受けて、EV(電気自動車)関連銘柄や、太陽光発電やバイオマスなどの再生エネルギー関連銘柄、燃料電池車も含む水素ステーション関連銘柄などが急騰しました。
2020年秋から年末年始に掛けては「EV相場」「再生エネ相場」「水素相場」とも形容される環境株の大相場が到来しました。
さらには、政府が「グリーン成長戦略」の中で推進する洋上風力発電関連銘柄やアンモニア関連銘柄などにも派生するなど、2020年秋~2021年1月頃まで、脱炭素は最強テーマとなりました。
2021年2月以降、脱炭素テーマ株は調整となっていますが、日本政府は脱炭素に向けて動き続けています。2021年4月20日には、2050年までの「脱炭素社会」の実現に向けたロードマップの骨子を決定。
2030年度までに、全国で少なくとも100か所で先行して脱炭素の達成を目指し、初期費用ゼロで住宅に太陽光パネルを設置する仕組みを整えるとのことです。
脱炭素テーマ株はいま最注目の国策テーマ株として、いつ再点火してもおかしくない状況です。
★注目ポイント1 |
・CCS(二酸化炭素貯留)とは、発電所や工場で排出された二酸化炭素を、他の気体から分離して集め、地中深くに貯留・圧入する技術。 ・CCS(二酸化炭素貯留)は脱炭素に貢献する技術として期待される。 ・脱炭素テーマ株は2020年秋~2021年1月に最強テーマ株となったが、2021年2月以降は調整局面に。政府は脱炭素に向けて動き続けており、国策テーマ株としていつ再点火してもおかしくない。 |
2.CCS(二酸化炭素貯留)関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄
脱炭素が注目された2020年秋から、CCS(二酸化炭素貯留)関連銘柄がどのような値動きとなっていたのかを押さえておきましょう。
2-1.CCSのリーディングカンパニー!【7011】三菱重工業
重工業最大手の【7011】三菱重工業は、アメリカでCCSプロジェクトに参画し、CCS関連の特許でも日本企業でトップクラスとなっており、CCS(二酸化炭素貯留)関連銘柄として代表的な銘柄です。
同社の株価は、2020年3月のコロナショック後にも下げ止まらず、2020年10月には2,181円まで下落していました。
2020年11月から反発しており、2021年3月19日には3,671円まで上昇しています。
脱炭素が注目された2020年秋から最大+68%の上昇となりました。
なお、この期間中には日経平均株価も23,000円から30,000円まで約+30%上げていますが、日経平均の2倍以上の上昇率となっています。
CCS技術に強い同社は、脱炭素の流れで買われたと見てよいでしょう。
2-2.バイオマス発電所向けCCS!【6502】東芝
重電大手の【6502】東芝も、CCSに強い企業として挙げられているCCS(二酸化炭素貯留)関連銘柄です。
同社は、2020年10月末に、バイオマス発電所向け大規模CO2分離回収実証設備を運転開始することも発表しています。
同社の株価は、2020年9月末には2,671円を付けていました。11月から上昇しており、2021年4月14日には4,975円まで上昇しています。
脱炭素が注目された2020年秋からの最大上昇率は+86%となっており、同期間の日経平均上昇率の3倍弱の大きな上昇率となりました。
上記2銘柄以外のCCS関連銘柄の値動きを見てみると、【1605】INPEX(旧・国際石油開発帝石)は+76%、【1963】日揮ホールディングスは+75%、【6330】東洋エンジニアリングは+161%などとなっています。
※2020年9~10月安値~2021年5月までの最大上昇率。
CCSに強い企業として挙げられる銘柄は、いずれも大型株が中心となっています。
CCS関連銘柄は、脱炭素テーマ株として大きく買われたEV関連銘柄や再生エネルギー関連銘柄、水素ステーション関連銘柄の一部銘柄と比べると、その上昇率は1ケタ小さくなってはいるものの、決して悪い値動きではありません。
★注目ポイント2 |
・CCS(二酸化炭素貯留)関連銘柄は、脱炭素が注目された2020年秋から堅調に上昇している銘柄が目立つ。 |
3.CCS(二酸化炭素貯留)関連銘柄リスト
銘柄 | 主なサービス |
【7011】三菱重工業 | アメリカでCCSプロジェクトに参画、CCS特許でトップクラス |
【9503】関西電力 | 舞鶴発電所で石炭火力から排出されるCO2の分離・回収(CCS)技術の実証実験開始 |
【6502】東芝 | バイオマス発電所向け大規模CO2分離回収実証設備 |
【1605】INPEX(旧・国際石油開発帝石) | CO2貯蔵可能な廃油ガス田(磐城沖ガス田) |
【1662】石油資源開発 | CO2貯蔵可能な廃油ガス田(阿賀沖油ガス田) |
【1662】石油資源開発 | CO2貯蔵可能な廃油ガス田(阿賀沖油ガス田) |
【1963】日揮 | 北海道苫小牧市でCCS設備の建設 |
【6330】東洋エンジニアリング | 日本CCS調査株式会社に設立当初より参加 |
【6366】千代田化工建設 | 化学吸収法を使ったCO2分離回収装置の実用化 |
【7013】IHI | 豪州カライド石炭火力発電所で日豪酸素燃焼CCS実証プロジェクトに参画 |
【9513】Jパワー | 浅い地盤でのCCS技術の開発 |
4.オススメのCCS(二酸化炭素貯留)関連銘柄3選!
【7011】三菱重工業
市場 | 東証一部 |
企業概要 | 重工業最大手。航空や宇宙、造船、防衛などに強み。 |
三菱重工業は、CCS(二酸化炭素貯留)関連銘柄の代表的な銘柄として挙げられています。CCS関連の特許数は日本企業で最も多く、CCSのリーディングカンパニーです。
長期的には株価は低迷しており、2015年5~6月には8,000円を上回っていた株価は半減以下となっていますが、2020年10月に底を打って反発に転じています。
【9503】関西電力
市場 | 東証一部 |
企業概要 | 関西圏の電力最大手。 |
関西電力もCCS技術に強い企業として知られており、電力会社の中ではCCS(二酸化炭素貯留)関連銘柄の最右翼銘柄です。
2022年度から、舞鶴発電所で石炭火力から排出されるCO2のCCS技術の実証実験を開始すると発表しています。また、脱炭素という観点で見ると、原発再稼働で期待される銘柄でもあります。
【6502】東芝
市場 | 東証一部 |
企業概要 | 重電大手。半導体メモリ売却もインフラ事業を軸に再建中。 |
東芝も、CCS(二酸化炭素貯留)関連銘柄として注目される銘柄です。
稼ぎ頭だった東芝メモリ(キオクシア)を売却してしまったことから、脱炭素のインフラ事業に転換することを目指しており、CCSはその軸になることも期待されます。
5.まとめ
CCS(二酸化炭素貯留)関連銘柄は、【7011】三菱重工業や【6502】東芝といった大型株を中心に、2020年秋から脱炭素テーマ株として買われています。
CCS(二酸化炭素貯留)関連銘柄は、脱炭素テーマの中心となったEVや再生エネルギー、水素と比べると上昇率は1ケタ小さいものの、同期間中に一時3万円まで上げた日経平均と比べて大きな上昇率となっている銘柄が目立ちます。
脱炭素テーマ株は、2020年秋から2021年1月までに急騰した反動から、2021年2月以降は調整となっています。
ただ政府が脱炭素を積極推進している方針は変わっていないため、国策テーマ株として、いつまた再点火してもおかしくありません。
政府の脱炭素の動向にはアンテナを張っておき、CCS(二酸化炭素貯留)関連銘柄の値動きは要チェックしておきましょう!
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