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いよいよ現実味を帯びてきた東京オリンピック(東京五輪)
2018年2月9日から開催の平昌オリンピックによって、関連銘柄には刺激となっています。
2017年は、東京オリンピック関連銘柄の中でも、位置情報サービスを手掛ける【4316】ビーマップが7倍近い急騰を見せており、出遅れ株が発掘され始めている相場となってきました。
今回は東京オリンピックに導入されるであろう注目の新技術や、過去の関連銘柄株価推移を振り返り、今後の市場展望を解説していきます。
更に、今注目しておくべき関連銘柄を業種別に30銘柄ピックアップ!
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1.株式市場でもビッグイベントの東京オリンピック
2020年の東京オリンピックは新国立競技場にて、7月24日から8月9日までの17日間開催される予定となっています。
1-1.東京オリンピックによる経済効果は30兆円
2018年に入り、いよいよ現実味を帯びてきた約2年後の東京オリンピック。
オリンピック開催に伴い新国立競技場の建設や交通整備、延べ1,500万人と推定される海外来訪者の宿泊施設からWi-Fi設置などの通信インフラまで、実に多くの企業が携わる一大イベントです。
小池都知事が推進する「電線地中化」も東京オリンピック開催に合わせ急ピッチで進められており、国策は益々加速していくことでしょう。
東京都の試算によると、2020年東京オリンピックの経済効果は大会10年後までに全国で30兆円規模と言われています。
すでに建設関連はもちろん鉄道や航空、観光地、民泊、スポーツ用品などの公式スポンサーまで幅広く買われており、開催期間中は警備やセキュリティ体制の強化も見込まれます。
都市開発により地価が上昇する不動産、今後目にする機会が増えるであろう東京オリンピックの宣伝・広告などメディア関連も期待です。
これから関連銘柄へ投資する際は、今直面する課題に目を向けてみると良いでしょう。
東京オリンピック開催直前に、注目される企業を見つけ出すことに繋がります。
1-2.会場に新技術導入予定の注目セクター
東京オリンピックに向けて進められる整備は、現状多くの問題が山積みです。
しかし、技術大国の日本を世界にアピールできる大舞台ですので、なんとしても成功に収めなければなりません。
まず懸念されるのが、推定1,500万人とされる海外来訪者への対応です。
様々な言語に対応すべく急がれる通訳サービスの開発、テロ対策など会場の警備体制も強化しなければなりません。
そこで検討されているのはiPhoneXに代表される「顔認証技術」の導入です。
機械に顔をかざしてロックを解除するなど、本人確認が行える顔認証システムには【6701】NECの技術が中心となる可能性が高いです。
ただし、プライバシーの観点から導入には慎重な見方をする意見もあり、これほど大規模となれば膨大なデータベースも必要となります。
また、多くの来訪者により、爆発的に増えるであろう情報通信量の問題解決には、高速で大容量化が実現できる通信システム「5G」の技術が不可欠です。
このように、オリンピック関連銘柄には様々な企業が携わっていることから、まだまだお宝株を発掘できる余地は十分残っています。
★注目ポイント1 |
会場整備の建設株や、来訪者が使用する航空、民泊、観光地などのインバウンド関連は現時点で買われている状況のため、出遅れ株を狙う必要がある。 |
2.東京オリンピック関連銘柄の株価推移
2020年の東京オリンピック決定から開催が近づくにつれ、移り変わる関連銘柄への物色は幅広いところで見られました。
2-1.2020年のオリンピック開催が東京に決定!
2013年9月7日に開かれた国際オリンピック委員会総会にて、2020年夏季五輪の開催都市が東京に選ばれました。
56年ぶり、アジア初となる2回目の開催ということで歓喜に満ち溢れた翌営業日の株式市場では、多くの東京オリンピック関連銘柄に買いが殺到しました。
その中でも、早い段階で業績への寄与が期待された総合建設大手の【1801】大成建設は一時+18%高の上昇を見せ、その翌日も10%を超える大幅高。
同社は1964年開催の東京オリンピックで、国立競技場建設の実績があることから大本命とされ、その思惑買いが向かいました。
2-2.海外の来訪者を対象にリアルタイム翻訳を提供
東京オリンピック開催により、海外からの来訪者が急増すると見込まれ、様々な言語に対応する必要がありました。
それらを解決すべく【3776】ブロードバンドタワーは、AI・機能学習による多言語コミュニケーションの実現に向け翻訳サービスを提供すると発表。
発表の翌日には、一時+16%の上昇を見せるも単発的な材料と判断されたことで、すぐにもとの水準まで売られました。
それにより、株価の動きは短期急騰に終わるかと思われましたが、半年かけてじわじわと値を上げる展開に。
東京オリンピック関連銘柄の一角としての強さを見せ、半年で株価は2倍に成長するなど開催に向けた期待の高まりが伺えます。
★注目ポイント2 |
すでに幅広いところで関連銘柄に物色が見られるが、東京オリンピックは幅広い企業が絡んでくることから、予期せぬセクターから急浮上してくる銘柄も可能性としてある。 |
3.東京オリンピック関連銘柄チェックリスト
幅広い東京オリンピック関連銘柄より、厳選した注目株を業種別でご紹介していきますので早速チェックしていきましょう。
3-1.建築・建設・不動産関連
銘柄 | 株価 | 主なサービス |
【1801】大成建設 | 5,470円 | 1964年東京オリンピックで国立競技場建設の実績 |
【1802】大林組 | 1,313円 | 東京スカイツリー建設の実績、競泳会場など請け負う |
【1812】鹿島 | 1,080円 | 国立競技場改築などに1,300億円投じる |
【5233】太平洋セメント | 4,465円 | セメント業界最大手、首都圏中心の都市開発で特需期待 |
【8801】三井不動産 | 2,717円 | 東京オリンピック選手村建設を請け負う、多くの土地所有 |
3-2.通信・交通・インフラ関連
銘柄 | 株価 | 主なサービス |
【1414】ショーボンドホールディングス | 8,600円 | ビルや道路などコンクリート補工事で首位 |
【1721】コムシスホールディングス | 3,055円 | 電気通信工事で首位、LTEなどモバイル関連のインフラ整備 |
【5269】日本コンクリート工業(★低位株) | 497円 | コンクリートポールなど配電用電柱の最大手 |
【5287】イトーヨーギョー | 1,150円 | マンホールやパイプ製品に強く電線地中化も担う |
【5911】横河ブリッジホールディングス | 2,625円 | 構想ビル鉄骨や橋梁で首位 |
3-3.広告・放映・メディア関連
銘柄 | 株価 | 主なサービス |
【2433】博報堂DYホールディングス | 1,629円 | 広告業界2位 |
【4316】ビーマップ | 1,528円 | 映像や位置情報サービスの配信、交通機関を活用した集客 |
【4324】電通 | 4,855円 | 広告最大手、東京オリンピック放映権など保有 |
【4676】フジ・メディア・ホールディングス | 1,894円 | 番組制作・配信、位置情報、SNS等に強み |
【6659】メディアリンクス(★低位株) | 448円 | トリノ・北京オリンピックなどで映像伝送機器採用の実績 |
3-4.観光・民泊・インバウンド関連
銘柄 | 株価 | 主なサービス |
【4661】オリエンタルランド | 10,625円 | 東京ディズニーランド・シー、ホテル、商業施設の運営 |
【6191】エボラブルアジア | 2,364円 | 航空券のインターネット販売、民泊サービスなど展開 |
【9201】日本航空 | 4,107円 | 国際線首位の航空会社 |
【9603】エイチ・アイ・エス | 3,970円 | 格安航空券で東京オリンピックツアーに注力 |
【9708】帝国ホテル | 2,382円 | 外国人向け高級ホテル展開、不動産賃貸 |
3-5.防犯・警備・セキュリティ関連
銘柄 | 株価 | 主なサービス |
【2331】ALSOK | 5,400円 | 日本代表が多く所属する警備サービス大手 |
【3857】ラック | 1,700円 | 情報セキュリティ技術に強み |
【4754】トスネット | 1,199円 | セコムと提携、1998年長野オリンピックで警備担当の実績 |
【9735】セコム | 8,372円 | 1964年東京オリンピックで警備担当の実績 |
【9740】CSP | 2,571円 | JR系の警備サービス大手 |
3-6.公式パートナー・スポーツ用品関連
銘柄 | 株価 | 主なサービス |
【7936】アシックス | 1,777円 | 東京オリンピックゴールドパートナー、競技用シューズ最大手 |
【8022】ミズノ | 3,195円 | スポーツ用品大手で、ゴルフ・競泳・野球に強い |
【8111】ゴールドウイン | 11,040円 | スポーツウェア中堅、ブランド「ザ・ノース・フェイス」 |
【8114】デサント | 1,928円 | 東京オリンピックでゴルフ競技復活、ゴルフ協会と契約 |
【9766】コナミホールディングス | 5,790円 | スポーツジム・健康施設の運営 |
※株価は2018年2月5日終値で算出
★注目ポイント3 |
東京オリンピック関連銘柄はまだ出遅れが多く、警備やインバウンド関連など実際の開催に合わせて業績寄与が予想される銘柄にも注目したい。 |
4.東京オリンピック関連銘柄の上昇率ランキングTOP3!
過去1年間の安値から高値までを算出し、最も上昇率の高かった東京オリンピック関連の上位3銘柄を発表致します。
※2017年2月5日~2018年2月5日の1年で算出
4-1.第1位【4316】ビーマップ
上昇率 | 6.9倍(安値:483円 → 高値:3,335円) |
市場 | ジャスダック |
RSI | 11.04(かなり売られ過ぎ) |
4-2.第2位【1730】麻生フオームクリート
上昇率 | 4.2倍(安値:340円 → 高値:1,440円) |
市場 | ジャスダック |
RSI | 19.17(かなり売られ過ぎ) |
4-3.第3位【1871】ピーエス三菱
上昇率 | 2.7倍(安値:373円 → 高値:1,017円) |
市場 | 東証一部 |
RSI | 48.71(売り買い均衡) |
※RSIは2018年2月5日終値より算出
★注目ポイント4 |
東京オリンピックが近づくにつれ、建設やインフラ関連から次の段階として、ビーマップのように位置情報や動画配信などの広告事業にシフトしている印象。 |
5.まとめ
選手だけでなく、投資家にとってもビッグイベントとなる2020年の東京オリンピックまで2年を切り、関連銘柄への追い風は徐々に強まってきました。
特需を見込み、すでに買われている銘柄もあれば、開催直前に注目される銘柄も今後多く出てくると期待できます。
各業種とも、今後大きく動き出す流れをみれば、大きな特需を受ける関連銘柄は今からでも十分狙える余地があります。
また、その後に控えている大阪万博も見据えた投資戦略も練ることができれば、更に有望株を見つけられるかもしれません。
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